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ハンガリー ブダペスト

ハンガリーへの興味

私のハンガリーへの興味はチェコより古い。
有名なブラームスのハンガリー舞曲第5番は小さい時から聞き馴染みがあったし、何より合唱団でハンガリーのアカペラをたくさん歌ってたし、あの独特のハーモニーが大好きだった。

私には、合唱団で演奏して大好きだったけど、ずっとネットやCDで見つけることがことができなかった曲があった。

タイトルは「ふるさとの空は」。

でも、このタイトルは合唱のタイトルであって、全くポピュラーではなかったらしく、インターネットで探しても出てこない。

歌詞は覚えてる。

北風の吹く度 
思い出すふるさと 
優しく吹けよ 
ふるさとは北の国
畑も林も白く 
さあ歌おう…!

緩急が特徴的で、曲が始まると広大な田園が広がり、風が吹く。
そして冬の匂いがする。

この曲をどうしてもどうしてももう一度聞きたい。
あの曲の演奏した時の感情をもう一度体験したい。

手がかりを探して、10cmもある楽譜の束を最初から最後まで何回も確認してその楽譜を探したり、断片的に覚えてる歌詞をネットに打ち込んだりして、曲を探した。
でも見つからない。

そしてある日、ハンガリー舞曲第5番をYouTubeで聞いてたとき、曲が終わってからそのままにしてたら、次の曲が再生された。

そこで流れてきたのが、その「ふるさとの空は」だったのだ!!!

実はこの曲はハンガリー舞曲第6番だったのだ。

「ふるさとは北の国 畑も林も白く!」の部分で気づいた。

「あぁ、やっと再会できた!!!」
私が探し求めてた旋律だった。
感動的な再会。
もう一度私はハンガリー舞曲の大ファンになった。

ブダペストへの道

ブダペストは合計5泊した。
なぜこんなにも泊まったかというと、体調がめちゃくちゃ悪かったからだ。

実はサラエボで発熱、喉の痛み、頭痛が始まった。
でも、何としてでも予定どおりブダペストに移動する必要があった。
バス代の支払いは済んでたし、サラエボからブダペストの路線はコロナの関係もあるのか、4日に1本など非常に本数が少なかった。

また、キャッシュカードATM吸い込まれ事件によって現金が手元になく、現金支払いしかできなかった宿からは出ないといけなかったしで、とにかく安全にハンガリーにまずは入ることを優先した。

情報交換

ドミトリー型の宿では人との交流が生まれる。
どこから来たの、どこに行くのと。
そこで聞いて心底驚いたのが、クロアチアの入国が厳しいということだ。

え、私そんなことなかったし、一緒にバスに乗ってた人も全員通れてたけどなぁ。

どんな感じだったか聞くと、
アメリカ人がホテルの予約確認書をケータイの充電が切れて提示できなくて入国拒否。

ネパールから来た女の子4人は説明の機会も与えられず、またクロアチア側から明確な理由を教えてもらえず、入国拒否にあったという。

正直、入国拒否などされたことがないし、入国拒否の可能性すら考えてなかったけど、実際起こるのだ。
入国審査官の裁量で。

国家の主権がはっきりと見える場面である。

でもしかし、入国拒否されたら、どうなるのだろう。
一旦前の国に戻るしかない。
行き先を変更する必要がある。

サラエボからブダペストへ陸路で移動するには、間にクロアチアとスロベニアを通過する必要がある。
当然全てにボーダーコントロールがあり、出入国審査があった。

クロアチアの入国で、ドキドキしながら待ってたのだが、私の前の人は全員通過してる。私も行き先を聞かれただけで問題なく通過できた。よかった。

しかし、トルコ人の女の子3人の審査に明らかに時間がかかってる。
しまいには3人全員一旦パスポートを取り上げられ待つように言われていた。
その後暫くしてバスに戻ってきたので、入国許可されたようだったが、審査官によっては、拒否されてた可能性も高い。

ブダペスト到着

そんなこんなで無事2か国を通過し、ハンガリーに到着した。
もう疲れきって、ホステルのベッドに倒れ込んで気がついたら朝だった。

翌日も熱は下がらずベッドで寝て過ごし、その翌日に薬を買いにいった。
初めて海外でこんなに盛大に体調を崩し、初めて薬局にいく。

(なんとなくサラエボの薬局には行きたくなかった…)

外国の薬は十分に強かったようで、すぐに症状が改善された。
もう1日ベッドで過ごし、翌日はやっと観光に繰り出せた。

ハンガリーの夜景

ハンガリーは夜景がきれいと聞いた。
実際きれいだった。
特に国会議事堂の夜景は圧巻で、ドナウ川に議事堂が浮かび上がった。
ブダペストと言えば、国会議事堂と鎖橋らしいけど、鎖橋は工事中で全く近くでみることはできなかった。
残念。
その代わり別の青白く輝く橋を渡れてよかった。

ドナウ川に浮かび上がる世界一美しいハンガリーの国会議事堂

ハンガリー料理

ハンガリー料理はgulášが食べたかった。
グヤーシュと読み、牛肉をじゃがいもやニンジンと煮込んだ料理で、スープとシチューの間の子みたいな感じである。

チェコにも同じ名前のチェコ料理があって、結構好きなのだが、私はハンガリーの方が好きだった。
ハンガリーの方がチェコより味付けが濃くなく、塩分控えめでとても美味しい。
チェコは完全にシチューというかんじ。

トラムがめっちゃかわいい

ハンガリーで一番好きになったものは、トラムちゃん。
青空の下でよく映える黄色の車体。
とにかくめちゃくちゃかわいい。
ポストカードも買っちゃった。

ヨーロッパの都市ではトラムは一般的だけど、古い車体はだんどん新しいモダンなスタイリッシュなものに変わりつつある。でも私は古いのが好きだなぁ~

お土産探し

旅行も終盤に差し掛かったので、中央市場でこれまでになくお土産を買ってしまった。
パプリカペーストを4本、刺繍の飾りを4つ、ハンガリーのクリスマスオーナメントを2つ。

ハンガリーのお土産が一式揃う中央市場

パプリカペーストは正直美味しいか分からなかったので、店員さんに聞いた。

「私はパプリカペースト好きだよ。私はサンドイッチにいつも塗る。」

って教えてくれた。2人に聞いて2人ともそう言ってたからお土産にしても大丈夫だろう!と思って買った。

私はその土地のお土産もどんなものがあるか事前にインターネットで調べるのだが、これは載っていなかった。

木彫りのオーナメントである。
その中でもとりたててかわいかったのが、卵形のサンタクロースのオーナメントである。手作業で色がつけられ、おめめがなんともかわいらしい。
私はハンドメイドの雑貨が大好きなので見てるだけでも心が癒された。
定番のお土産を買うのもいいけど、ネットに載ってないけど魅力的なお土産を見つけられると一気にテンション上がる。

チェコ国鉄に乗ってプラハに帰る

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