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クロアチア ザグレブ

第一印象

ザグレブに付いた瞬間、
「なんで首都に来たんだろう」と思った。

「新しい国=首都と思ってきたけど、スロベニアもその考えでリュブリャナ泊まって、湖見逃したやん!」
「首都じゃなくてドブロブニクでよかったやん」

とか色々な思いで、スーツケース押してホステルのある旧市街の方に歩いてた。
そしたら、思った以上に町が広い印象で、空の青とトラムの青が相まって思わず写真を取ってしまうくらいきれいで、町に活気があって、あぁ、きてよかったと思った。

しかもホステルもすごく居心地が良さそう。

正直、ネットでその都市の観光情報を見ても町の規模感や活気度はわからない。

他のヨーロッパの都市と変わらずザグレブにも教会は何ヵ所かあったが、軒並み修繕中だった。他の国でも修繕してる歴史的建造物が多いなぁと思ったけど、この観光客が少ないコロナ禍を有効活用しようというものか。

まぁ、正直、教会は豪華絢爛さに差はあれど、ある程度同じ造りなので教会に行けなかったことはそこまでダメージではない。
でもなんとなくそれぞれの都市で、人々の信仰を集めてきた教会に行かないと気が済まない自分もいる。

シベリア鉄道について聞いてみた

ホステルで同室になった子がロシア出身だった。8ヶ月かけてヨーロッパのクルーズに参加してるんだって。規模が違うよね笑

そして彼女に私の当初の予定だったシベリア鉄道について話してみた。
「本当はウラジオストクからモスクワまで行きたかったんだよね」と。
そしたら、「いやーーーー(苦笑い)大変だよ!!」と笑

彼女も24時間だけだけど、家族とシベリア鉄道乗ったことあるらしい。
Wi-Fiもない、シャワーもない、「通常」のトイレもない。とやはり噂は本当だった。
シベリア鉄道に過剰な期待をしているのは物好きくらいか。

でもやっぱり一回乗ってみたいなぁ笑

♡の街

ザグレブは♡がモチーフのお土産が多い。

昔、男性が愛する女性に贈るもので、♡の真ん中に四角の鏡が埋め込んである。これは私の中にいつもあなたがいるよ、的なメッセージを込めて渡したことが始まりらしい。

でも残念ながらどれもワンパターンで、買おうと思うものはなかった。不謹慎かもしれないが、真ん中の鏡がなければいいのにとか考えてた笑

結局ポストカード2枚のみ。あの♡かわいいからもっとグッズ化したら売れるだろうな~なんて考えてた。

と思っていると、最終日に♡の専門店があるということを知った。 旧市街からは少し離れているけど、歩いて行った。でも、お店は水曜日はやってないらしく、閉まってた…!!
いや、行く前に調べろよ。

で、ポストカード2枚と荷物をもってバス乗場に歩いていると、私がほしかったような♡のグッズを売るお店発見!
最後の最後にこういうのって見つかるよね。
お店で結局ポストカード2枚と欲しかった鏡無しの♡のオーナメントを買った。

失恋博物館

クロアチアはとことん情熱的な国らしく「失恋博物館」なるものがある。その博物館には失恋や愛する人との別れを経験した人の恋の遺品が展示され、説明が添えられている。
中には日本人の寄贈品もあって物語を身近に感じながら見て回った。

衝撃的だったのは切り刻まれたビデオテープの展示。

父が別の女性と浮気をして、離婚→浮気相手と再婚した結果、浮気相手は父のお金を死ぬまで、いや死んでからも吸い付くした。展示品はそんな浮気相手と父との結婚式のビデオを記録したもので、その父親の子供らによって、車に轢かれ、銃で打たれ、切り刻まれバラバラになった状態のものだった。

家族の悲痛な声が聞こえてきそうだった。
失恋ではないが、心が壊れた(文字通りheat breakingな)体験談だった。

他にも純粋な失恋の遺品がたくさん展示されていて夢中になって説明文を読んだ。

また博物館のグッズがすごく面白くて、特に「bad memories eraser(嫌な思い出消しゴム)」は本気で買おうか迷った笑

ザグレブ旧市街

ザグレブはとにかく旧市街の道が好きだった。天気も快晴だし、歩いてるだけで楽しい。テラス席には人が入ってて活気がある。市場にも足を運び、市民の台所をみた。

ザグレブではクロアチア料理のシュトゥルクリという、ラザニアみたいな平たいパスタとチーズを重ねたものを食べた。
イチゴやパンプキンなど甘いものもあるらしいけど、私はソルティーかつはじめてのトリュフを経験することにした。でも、その料理も初めてで、どれがトリュフの味かはわからなかった笑

チーズ料理と聞くと、しつこいんじゃないかと思うけど、意外とボリューミーでなく、チーズもあのトロッとしたものではなく、カッテージチーズみたいな感じで、最後まで飽きずに食べることができた。美味しかった。しかも全く高くなく、800円ほどだったと思う。
また店員さんがすごく雰囲気のいい人たちだった。笑顔で接客してくれ、最後には「お味はどうでしたか?」と聞いてくれた。海外でこんな接客してもらったことない!と感動してた。
海外ではこのような店員さんよりもツンとした態度の店員さんの方が圧倒的に多い。接客が良ければ来れないけどまた来たいし、友達にも勧めたくなる。態度って大事だなぁ。

スーパーは正義

外食はこの一回限りで、他はスーパーで済ませた。
最近、スーパーの惣菜を買うことを覚えた。安いし美味しいことが多い。なにより観光客向けの味ではなく市民の味を知ることができる。

そしてスーパーでこそ無愛想な接客を体験することができる!笑

また、今回は運良く、一番安いパンの焼きたてを買うことができた。もちもちしてめちゃくちゃ美味しい。そこに買ったサラミとレタスを挟んだらもう最高。これだけで私の心は満たされる。
ヨーロッパでは主食がパンだから、安くて美味しいパンをスーパーで売ることで、顧客を獲得する戦略が取られてるらしく、一番安いパンが素朴だけど一番おいしかったりする。

次どこ行こかな

ザグレブ3日目は半日ホステルに籠ってた。思い返すとここ一週間そういう日がなかった。YouTubeを見漁り、Netflixを見て、次の行き先を考えた。

ザグレブから次は、セルビアの首都、ベオグラードに行くつもりだった。
しかし、調べてみると、日本のワクチン証明が使えない。
私は日本のワクチン証明をEUのものに書き換えたけど、それは二次的なもので、明確に日本のものは認められてないと書かれていると入国拒否もありえるなと思って、予定変更。

Google Mapを開き、陸路で行ける国を探す。すると、ボスニアヘルツェゴビナがあるではないか。
ボスニアヘルツェゴビナの入国条件を調べると、ワクチン証明で入国可能。
よし、決まり。
サラエボに行こう。
サラエボ事件の現場でも見に行こう。

決まったら現地の人から話を聞きたいと思い、オンライン英会話を開く。
運良くボスニアヘルツェゴビナの先生を見つけた。

今クロアチアにいるんだ、サラエボに行こうと思ってるって話をすると、すごく喜んで色々教えてくれた。
軽犯罪は起こるけど、差別的な攻撃はないから安心して、とか、タクシーはぼったくりが多いからいくら高くても10ユーロ以上は払わないようにとか、自国通貨はあるけど、90%の店ではユーロが使えるよとか。

ありがたい。通貨に関しては本当にありがたくて、ATMの引き出しやエクスチェンジは手数料取られるので、できるだけユーロかカードを使いたかった。

そして、到着予定が、明け方の3時でさすがにバスやトラムは怖くてタクシーを使う予定だったのだが、先生はどのタクシー会社がいいか、どのタクシーアプリがいいか教えてくれた。
個人タクシーはくれぐれも乗らないようにと忠告をくれた。
最悪、倍の値段を請求されるらしい。

日本から直行便で行ける国、メジャーな国は正直、後回しにしたい。
今だからこの機会だから1人だから行けるところに行きたいと思ってたので、サラエボは完璧な行き先だった(めっちゃ言い回しが英語の和訳ぽい笑)。
調べてみると、治安も悪くないそうだ。
しかし、内線終結から20年しかたっておらず、町には銃痕が無数にあるらしい。

また、もっとも惹かれた点は、西洋文化と東洋文化がミックスされているという点だ。正直、今まで、THEヨーロッパは十分に味わった。少し刺激がほしい。

いや、ボスニア行けないと思います!

とか考えていると、友達に「ボスニアヘルツェゴビナに行ったら、EUに戻ってこれないんじゃないか」ということを聞いた。

え!!

一瞬頭が真っ白になり、急いでパソコンを開き、ボスニアヘルツェゴビナからハンガリー入国の条件を調べる。

確かに、ハンガリーに入国できる国は○○加盟国など、カテゴリーでリストアップされており、その中にEU加盟国及びEU加盟候補国が入っている。

え、ボスニアヘルツェゴビナってEUじゃないの、EU加盟候補国ってなに。

調べてみると、ボスニアヘルツェゴビナはEU加盟国ではない、潜在的EU加盟候補国らしい。

潜在的って何!!

これは大使館に確認しするしかないと思い、在ハンガリー日本大使館に電話する。
初めて大使館に電話した。
返事は、「ハンガリーがどの国を候補国と捉えているかはわからない。在ボスニアヘルツェゴビナハンガリー大使館に聞いて」と言われる。

でも、落ち着いてよくバスのルートをみると、ボスニアヘルツェゴビナから直接ハンガリーに入国するのではなく、一旦スロベニアに入ってからハンガリーに入国する。
ということは、ボスニアからスロベニアへの入国と、スロベニアからハンガリーの入国が認められたら、ボスニアからハンガリーという当初の予定を達成できる、ということがわかった。

なんでも因数分解が大事だな。

ということで、調べると、
①ボスニア→スロベニア、ワクチン証明入国可
②スロベニア→ハンガリー 国籍問わず隣国からの入国は何もなしで可(ハンガリー政府の特別措置)ということで、サラエボ行きが決まった。

また、調べていると、サラエボから日帰りでモルタルという町に行けることがわかった。電車の車窓から見える風景がとてもきれいらしく、行きは電車、帰りはバスで帰ってこよう。せっかくなので地方都市も行かないとね。

いざボスニアへ!

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