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母ちゃんの作ってくれた忘れられない料理。

今回は、忘れられないというか、
あの時〇〇してればよかった。
というタラレバのような話なのですが
今でも時々、思い出す出来事があり
改めて自分の親を大切にしよう。
そう決めた日の話です。

私は、田舎出身で高校卒業までは
地元で過ごしておりましたが
高校卒業後、名古屋の美容専門学校に通い
その後、上京して美容院に就職し、
大都会での一人暮らし
そして、美容師として朝から夜遅くまで
働くという生活を送っていました。


当初は、アシスタント業務で日々忙しく
早朝と夜は勉強会や練習で毎日ヘトヘト。
夕食というか夜食というか、わからないような
時間帯に、料理をする体力もなく
毎日コンビニ弁当を食べていました笑



さらに、休日や営業後は、カラーの練習をさせてくれるモデルさんを探すため、
多くの方に声をかけるため街へ行く日々。

そんな生活を3ヶ月ほど送っていると、母ちゃんから『元気?ちゃんと仕事頑張ってる?
東京まで会いに行こうかと思うけどいい?』

と連絡がありました。

そして、私の休日に合わせて、
片道6時間ほどかけて母ちゃんが東京に来てくれましたが到着する時間、私は仕事で帰宅が遅くなるので先にアパートで待っていてもらう事に。
おそらく、1人で慣れない東京の電車、
慣れないスマホで地図を見ながらアパートに辿り着くのもかなり大変だったと思います。

仕事が終わり、やっとで帰宅。
私が『ただいま』とアパートに入ると
母ちゃんは、疲れて寝ていましたが
『おかえり』と一言。
久しぶりの母ちゃんで何か変な感じがした笑

次の日は、休みだったので朝からカフェの
モーニングへ行く事になり、
最近の仕事の事や生活の事など色々な話をしながら朝食を食べました。

その後、私の兄弟に服を買っていきたいとの事で原宿の竹下通りへ買い物に。
色々なお店に入り、
母ちゃんは、買い物袋で両手いっぱいに購入していました笑

午後3時頃でしょうか、美容師の友人から
『モデルハント一緒に行かない?』と連絡が
入りました。
母ちゃんは、1泊2日だったため、今日帰ってしまうので
正直その日は行かなくてもよかったのですが、そちらを優先して行く事に。

母ちゃんに事情を話すと
『忙しいんやなあ、わかったよ!がんばれ』
と少し悲しげな表情で言いながら
見送ってくれました。

結局その日は、
夜遅くまでモデルハントをする事になり、
途中、母ちゃんから『今から帰るから、元気でね!色々連れてってくれてありがとう。』
電話があり、母ちゃんは地元に帰りました。

モデルハントを終えて、
夜の10時頃アパートに帰宅。
玄関を開けた瞬間、誰も居ないはずなのに美味しそうな料理の匂いがした。
キッチンを見みると、そこには牛丼と味噌汁が用意されていて、
時間が経っていたせいか蓋には水滴が付いていた。


帰りが遅くなるって知ってたら冷蔵庫入れてたのかな。たぶん帰ってくると思って待っててくれたんだと思います。

そして『毎日忙しそうだけど、元気な姿見れてよかったよ!これ食べて明日からも頑張れ!』と置き手紙もありました。

別れた後、帰る前にわざわざアパートに寄って
私のために料理を作ってくれたんだ。


そう思うと感謝と共に、東京まで6時間もかけて来てくれたのに何もしてあげられなかったな。
そんな事を思い、涙が止まりませんでした。
その時の母ちゃんの作ってくれた牛丼と味噌汁
が本当に美味しくて泣きながら食べました。

結局、美容師は2年ほどで辞めてしまいましたが
その時のエピソードと牛丼と味噌汁が
私にとって忘れられない思い出になりました。


そして、その日をきっかけに改めて
自分の親を大切にしようと決めました。




この記事を読んで下さった方の中に、
当時の私のような、新社会人の方も
いらっしゃるかもしれません。

両親に限らず、大切な方や友達の事を
改めて大切に想い日々頑張りましょう。


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