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クローズアップはキャメラをひいて

 はてさて、僕は撮影の勉強をしているのでありました。

 それでですね、以前に、カメラマンさんから教わった「立ち食いそばを上手に撮る方法」というのnoteに書いたのでした。カメラが立ち食いそばに寄って撮るのではなくて、カメラを立ち食いそばから離してズームで撮るとよろしいというお話で・・・。

 でもって、これは何のお話かといえば、画角の話なのですよね。えーと、画角といいますのはカメラで写る範囲を角度で表したもので・・・。

 ・・・ほいでもってなのですが、過日、本を読んでいましたらテレビ屋の方曰く・・・「テレビ屋」なんて今の世の中の方は言わないですね・・・えーと「テレビマン」も言わなそうですね・・・えーと、テレビの演出? ディレクター? の方曰く・・・。

「黒澤明も言っていますが、いい画を撮りたいと思ったらカメラをひくんです!」

 とのことで・・・「へー、立ち食いそばを上手に撮る方法って黒澤明方式なんだ!」と、なんだかうれしくなりました(たぶん違うぞ)。で、「黒澤監督がこの撮影法を、どの本で語っているのかなぁ」と出典を調べてみましたら、宮崎駿監督との対談本に書いてありました。本のタイトルは「何が映画か:『七人の侍』と『まあだだよ』をめぐって」で・・・。

 早速、読んでみましたが・・・おもしろかった! 「まあだだよ」を見直したくなりました。で、クローズアップに関するところを以下引用・・・。

黒澤 クローズアップというと、たいていの人はだんだんキャメラが寄ってくる。僕はどんどん遠くへ離れて行っちゃうの。

 なるほどなるほど・・・そしてこれは演出論でありました。カメラが・・・あ、黒澤監督にならって「キャメラ」と言おう! ・・・ちなみに黒澤監督は「フィルム」のことを「シャシン」と言います。さすがは活動屋!! で、えーと・・・「キャメラが近くにあると俳優がキャメラを意識してしまって自然な演技ができなくなる」なので、「キャメラを離す」らしいのですが・・・おそらく、画角の関係もあると思われます。キャメラ自体で寄ってしまうと俳優さんの顔の画が、ゆがんでしまうので離れて撮るのではないかいなと・・・。

 てなわけでございまして、そんな黒澤監督からの薫陶を受けまして・・・受けたのかなぁ? ・・・・最近ではこの「黒澤明方式」で料理撮影をしております。この後に載せる写真はすべて、料理からキャメラを、なんと2mぐらい離して、ズームで撮影してあります・・・そんなに離れて撮っているように見えないのが写真のおもしろいところですよねー。

チャーハン作りの勉強をはじめて早4年目になります・・・
喫茶店のメニューの写真に使えそう・・・
サフランライスと唐揚げとペペロンチーノの命名「トルコじゃないライス」
お、このシシャモ、キレイに撮れてますねー
残ったシチューはスパゲティで食べてしまえ!
ちょっと色が飛んじゃいましたがナルトの白が映えております
黄身の黄色があるだけで画になりますねー
撮影には器選びも関係あるなぁ・・・
後ろの合成したかのような湯気のうまそうさよ!
目玉焼たれそう注意報発令!
あ、このシャケもキレイに撮れてますねー!
焼きそばのチャームポイントは紅ショウガの赤
これフキとベーコンのスパゲティなのですがフキが苦かった・・・


 こうやって並べて見てみますと・・・僕、焼きそばばっかり食べてますね・・・。そして、スパゲティとかラーメンとか、小麦を摂りすぎです・・・僕のグルテン中毒な食生活が、よくわかりました・・・。

 えーと、僕の食生活は置いといて、写真の話です。・・・自画自賛しちゃいますが、そこそこいい写真じゃないのかしらん? 個人経営の居酒屋さんのメニューぐらいには使えそうな写真になっているのでは・・・ということでございまして、黒澤明方式の料理撮影術、オススメです! クローズアップはキャメラをひいて!!

 ・・・あ、ちなみに、ここにアップした写真はピントがマシなものを選んでおります。2mも離れて撮影するので、手ぶれでブレブレ写真になるのでした・・・。ですので、三脚を使って撮ったほうがよろしいかと思うのですが・・・めんどくさいので手持ちで撮っております!

 ・・・あ、そうそう、ちなみにキャメラはPENTAX Optio RZ18です。13年前のコンデジですが、まだまだ、良いシャシンが撮れるキャメラです!!



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