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地方観光DX!フリーランスチームで全国の困っている地域の活性化をいくつ手がけられるか? #私の働き方実験 #研究報告書

 このページに、ご訪問頂き誠にありがとうございます。
本記事は、「新しい働き方LAB」の 研究員制度 第3期における指定企画「地方観光DX!」に参加した、私 小野里昌哉(東京でフリーカメラマンやってます)の「研究報告書」です。「新しい働き方LAB」って何?「研究員制度」ってなんのこと???っていうか、そもそもなんなの???とお思いの方も多いと思いますので、その辺りは別記事、https://note.com/camera_onozato/n/n0f19bf49470a の方を読んでいただければ 幸いです。


◆実験の目的と背景

 研究員制度2期(昨年度)の指定企画「離島DX」の続編です。離島DXプロジェクトでは、一定の成果を上げることができました。テレビ、新聞、雑誌、Webなど多数のメディアにも取り上げていただきました。(Yahoo!ニュース などのリンクを下記に貼ります)

 昨年の離島DXを通じて、どうすれば実行できるか、どうすれば成果につながりやすいか、がみえてきました。このノウハウと実績をベースに、今後は全国各地の地方創生に展開していきたいと考え、半年間活動してみました。
離島DX プレスリリース(福岡市)

◆検証したいと思っていたこと

 主に、ランサーズに登録している 様々なジャンルおよびスキルを持った「フリーランス」が、集結し 地方の課題 例えば人口減少問題や、諸々の移動制限や 自粛等で落ち込んだ観光業を、DXを駆使して 移住者や観光旅行者を増やせるかどうかを、検証したい。
というところから、具体的に 地方自治体が公募している「プロポーザル案件」に、上記の「フリーランス」の集団で 企画提案書を作成し 実際に応募して、はたして受注に繋がるんだろうか?などという事も、この実験が始まる半年前には、これぞ「実験!」とばかりに 検証したいこととして 脳裏に思い描いていました。

◆研究活動の概要

 さて、それでは この半年間具体的に、どんな活動をしてきたかというと
1:全国から この「地方観光DX!」という、研究テーマのもとに集まった、フリーランスのメンバーで 全国の地方自治体の「プロポーザル案件」を、ネット検索し リスト化する
2:そのリスト化した案件から 応募できそうなものをピックアップする
3:毎週木曜日にオンライン会議を開き そのピックアップした案件に対して、プロジェクトマネージャーや 応募に際して必要な「フロント企業」を募る
4:プロジェクトマネージャーやフロント企業が、決まった案件は そのまま「企画提案書」の作成に入る
5:案件ごとに、その案件に必要なスキルをもったフリーランスが 集まり、オンライン会議を重ねながら 「企画提案書」を完成させ 印刷と製本(ホチキス留め)をする
6:各案件の公募締め切りまでに 企画提案書を郵送もしくは直接持ち込みをして、採択されるかどうか 連絡を待つ
7:万が一「採択」された場合は、企画提案書の内容に沿った 制作物の制作に入る

ざっと、上記のような流れですが まず上記「1」のリスト化した案件ですが、実に 424件もの案件を、この半年間で 検索しリスト化しました。
私も、メンバーとして いくつか検索し、リストに記入しましたが 他のメンバーの頑張りで、この「424件」という数に達しました。もうこれは、本当に頭が下がる思いで、もう「ありがとうございます」という言葉以外に表現のしようが無いです。
私自身が、リストへ記入した案件で メンバーと協議の結果 応募してみましょうという案件があったので、最初に検索したのは私だしということで その案件は、私が プロジェクトマネージャーをやってみました。
必要なパートのメンバーを募り、企画提案書作成して その書類をプリントアウトして、地方自治体に持っていきました。
公募の内容が、地方活性及びPRの 動画制作で、1分間の試作版の動画を制作して応募しなければいけなかったので、その企画制作私自身でやってみました。企画内容は「歌もの」にしようと思い 自身で作詞作曲し カラオケボックスで録音して、試作版の動画を作ってみました。応募の結果は 残念ながら「不採択」でしたが、自身のカメラマン人生の中で 貴重な体験ができたこと、これぞ実験! ということで、とても良かったなと思っています。また、この企画書制作に 多くのメンバーに、貴重な時間を割いて協力していただいたこと、もう またまた「ありがとうございます」以外の言葉がみつかりませんが、この場を借りて 感謝申し上げます。

◆結論と根拠・気づき

 上記のように、リストには「424件」ありましたが 実際に応募してみましょう と、「企画提案書」を作成し提出した案件数は「15件」でした。
ここでの「気づき」としましては、世の中には こんなにも「プロポーザル案件」があるのか!と、個人的にはとても驚いています。ただどうやら、コロナ明けの時期で 国からの補助金や助成金があって、地方自治体の「プロポーザル案件」の数が増えていたこともあるようですが、それを差し引いても、こんなにあるもんなんだなと 思いました。
また、その多い案件数に対して 企画提案書を作成する「マンパワー」が足りないということにも気付かされました。
普段は、それぞれの居住地で フリーランスとして活動しているメンバーなので、そのメンバー自身の仕事が忙しい時には この企画の方に時間を割くことが出来ないので、メンバーさえ集まれば もう少し企画提案書を提出した案件が 増えたかな とも思いました。
そして、肝心の「結論」ですが、15件提案したうち なんと「3件」が採択され、実際にこのフリーランスチームで 制作に入りました。
私自身は、この結果に 大健闘!したと思っており コロナ禍で沈んでいた気持ちも 何か明るい光が見えたような気がして この半年間は、明るい気持ち過ごすことが出来ました。もうこれは、ここに集まった全国のフリーランスメンバー達に、重ねて感謝申し上げたいです!「本当にみんな、ありがとう!」

◆研究に関する考察・これから

 今回の研究に関して、考察するに 先ずフリーランスでチームを組んで、地方自治体のプロポーザル案件を、受注することは「可能」でした。ですが「企画提案書」を制作・提出するにあたり「フロント企業」いわゆる「法人格」の「登記簿」や「納税証明書」等の書類が必要なケースもあり、純粋に「フリーランス=個人事業主」だけでは、この研究を進めることが出来なかった、というのも事実です。
地方自治体や、その公募案件によっては 「法人格」が必要ないものもあり
全てにおいて「法人格」が必要という話ではないんですが、これからの活動において、ここをどうするか は一度考える必要はあるのかもしれません。
また、「これから」についてですが というかこれからも何も いま「3件」受注した案件の 制作が進行真っ最中で、研究期間は終わりますが この研究活動はまだまだ続きます〜といった塩梅です。
なにより、この研究報告書も 3件のうちの1件の 撮影案件画像処理をしながら書いています(ひぇ〜)

◆全体振り返り

 この半年間を振り返ってみると、一言で言うならば「とにかく忙しかった!」と言うことです。
なんとびっくり、3件受注したわけですが 1件は「大分県」残りの2件は「久留米市」の案件で そのうち大分県と久留米市の1件の撮影を 他のメンバーと共同で担当させていただいたんですが、東京から飛行機で 九州行って撮影して 帰ってきて また九州行って〜!みたいな感じで もうとにかく忙しかった!
ただ、忙しかったけれど 撮影業界に30年いて これほど充実した年はなかったんじゃ無いかと思います。
また、自身の社会人生活の30年は そのまま日本経済の「空白の30年」と一致し、撮影業界にも その影響が色濃く影を落としていて、撮影案件の「予算の縮小」から、次世代のカメラマンの育成というものを 疎かにしてきたというのが 私自身も含めて、大きな反省点であり 問題点ではあるのですが、今回の研究期間を通して 二十代の若いカメラマンと 共に現場に入り、大したことは出来なかったですが 私如きの今までの経験から 少しでも参考になるようなこと 撮影技術や、仕上げのレタッチ 撮影に入る前の準備や心構えなどなど、次世代のカメラマンに 少しでもバトンタッチできたかなぁ〜、なんて・・・勝手ながら思っております。
そういう意味でも、この半年間は「充実」していたなぁ〜と思います。本当に忙しかったけどね!
最後に、改めまして メンバーのみんなに感謝!まだ、終わってないけど残りの制作物もベストを尽くして、いいものを世に送り出しましょう!
       
                               (完)

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