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ウチにあったNikon F

家にあったのは後期型の巻き上げレバーがプラスチックのカバーがついたものでした。レンズは28mm F2の広角のもの。レンズは前期(中期)のピント調節リングにゴムの付いてないヤツでした。ズッシリ重い。しかもシャッターを巻く時に途中少しだけ軽くなりながらまたしっかり重くなりいい音をしながら巻き上がるんです。気持ちいい❗️そしてシャッターを押すとコチッ、カチッ、ガチッ、パコッ、ゴトッが混ざったような、なんとも言えない落ち着きのあるこれまた気持ちのいい音に感動しました。シャッターボタンは真ん中にレリーズ用の穴が空いていなくて丸い平な状態。その他の多くのカメラが真ん中に穴が空いていてそこにレリーズを差し込んでねじ込むタイプなのにNikon Fはシャッターボタンの周りにねじ込むタイプでした。Leicaでさえ真ん中にねじ込むタイプだったのでNikon Fは変わっていた。でもそれがカッコいい❗️とっても貴重なデザイン❗️しかもそのシャッターボタンがフイルムを巻く時に回るんです。確か赤い印が付いていてクルクルと。シャッターボタンの周囲はフィルム巻き戻し用のレバーでした。こんなカメラその頃見た事なかった❗️また巻き上げレバーがカタカタ(ガタガタ)少し揺れるんです。立て付けが悪いって感じ。こんなに頑丈で、戦場で活躍したカメラなのに。さらに一眼レフなのでミラーが上がるんですが、そのミラー、他のカメラの多くがレンズを取った時に指で触ると上にパクパク動くのに、Nikon Fは動かない❗️ここでシャッターを切るともっといい音がしました。レンズが付いていないからより明るく乾いた音がしました。そして裏蓋。取れるんです。その後Nikon F2からは一般的な蝶番式になってしましまいましたが、Nikon Fはスライドしで底面のバーと共に取れました。カッコいい❗️かつてNikon FはNikon SPやS3にアイレベルファインダーを取り付けるように設計されたカメラなのでその時の名残なのでしょう。フィルムを入れるときはパトローネ室にフィルムを入れフィルムの先を引っ掛けた後裏蓋を底面からスライドして最後に底面のレバーを回転させて止める形でした。レバーを回して裏蓋を固定するのはLeica M10までと同じ方式。(残念ながらM11では無くなってしまいましたが・・・M3 M2から始まった、コレもカッコいい作法だっのに・・・)そんなNikon Fの作法が楽しかった❗️一枚の写真を撮るにもそんな作法を守って大切に撮っていた。それが楽しかった。今も実家にあるNikon F。Leica M4と一緒にあると思います。帰れる時が来たらまた楽しんでみたいです。2台とも完動品のはずです。

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