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もうそろそろ一斉送信メールシステムの送信時の文字エンコード、UTF-8にしてくれませんか

 タイトルで何のことか分かった人は、おそらくApple製品をお使いではないでしょうか。
 特に最近というわけではありませんが、昔から文字化けする文字を平気で使用してメールをしてくる企業が多い事に驚きます。
 例えば、つい最近送られてきた企業のメールですと、以下のようなメールです。

ゆうちょ銀行からのメール

 これはゆうちょ銀行からゆうちょデビットカードを持っているユーザーに向けての一斉送信メールでした。さすがに昔のような、半角カタカナが出てくるようなメールではないのですが、「■システムメンテナンス日時」の下3行が文字化けしています。
 (日)、(月)、(火)って何のことでしょう?これ実は、いわゆる丸数字の①、②、③を入力したうえで、メールの送信時の文字エンコードをISO-2022-JP、いわゆる日本語JISに設定しているために、Windowsでは正しく表示される文字が、Apple社Mac、iPhone、iPadなどでは正しく表示されないような状態になっています。
 ゆうちょ銀行だけではなく、ここ1ヶ月ぐらいの話ですと、インターネットに強いと思っていたGMOインターネットグループ株式会社からのメールも同様に化けていました。

GMOインターネットグループ株式会社のGMO Developers Day運営事務局からのメール

 どちらも共通しているのは、一斉送信メールのシステムを使用したメールからのものでした。推測ではあるのですがヘッダから読み解くと、GMOはAzure Logic Appsを使って作成したメール送信プログラムを使用しているようです。ゆうちょ銀行の方は、メール送信システムの痕跡がなかったため、何のシステムを使用しているのか分かりませんでした。
 どちらの企業も担当者のうっかりミスなんですが、丸数字がどのように影響するかぐらいは知っておいて損はないはずですし、特にGMOは開発者向けカンファレンスの案内でやらかしてしまったミスですので、受け取った開発者は、「ああ、GMOってその程度の会社なのね」と思われても仕方ありません。事実、私はGMOに対して、そのようなイメージを持ちました。

 ですので、担当者レベルのそのようなうっかりミスを防ぐためにも、もうそろそろ一斉送信メールシステムの送信時エンコードをUTF-8にしていただけないでしょうか。未だに多くの企業からのメールのエンコードがISO-2022-JPであることにうんざりしています。
 メールマガジン、カンファレンスの案内、ユーザーに向けてのメンテナンスに関する案内。メールの中でよく見かける金額の前につくバックスラッシュ(\)には何の意味があるんでしょうか?
 10年以上前にメンテナンスを中止したOSやメールソフトなどを使用していない限り、もうUTF-8をメール送信時のエンコードにしても問題ありません。今現在メンテナンスされているOSやメールソフトは、よほど偏屈な開発者が作成していない限りUTF-8は何の問題もなく受け取れます。
 特に、インターネットに強いと言っている企業は早々にUTF-8への切替をお願いします。未だに20年以上前の一般的な日本企業の習慣を引きずっている事に違和感を持っていただきたい。

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