見出し画像

本当に幸せな世界で生きる Power or Force (3)

さて、今日は最後にもう一度「パワーかフォースか」の理論を使って、世界平和を目指すという観点からではない意識レベルの良さをお伝えして、三部作として幕を閉じたいと思います。何処から読んでも分かるように書きましたが、全て読んでいただけるとより分かって頂けるかな、と思います。世界平和を皆で目指そう記事はこちら。

少し前に仏教の理念を使って、この世はホログラムのようなもので、80億人の人間が、80億種類の違った夢を見ながら生きている、というお話と、
全ては関係性でのみ成り立っており、全ての結果は自分という原因なしには成り立たないのだ、というお話をしました。
今回はその話を、意識レベルの理念で復習しましょう。


意識レベルが違うと何が違ってくるのか。
生きる世界が全く違ってきます。
人は、自分の属する意識レベルの色眼鏡を通してしか世界を認識出来ないからです。

皆さんも、大好きな人との初デートに向かう日に浴びた朝日と、可愛がっていたペットが死んでしまった次の日の朝日の色が違って見えませんか?

「パワーかフォースか」の中では浮浪者の例で説明されています。

例えば、20恥のレベルにいる人は浮浪者を見て、恥ずかしい、恥晒しだと感じます。
75深い悲しみのレベルにいる人は、なんて惨めなんだろう、可哀想だ、私みたいだ、と思いまた悲しみに沈んでいくでしょう。
100恐怖のレベルにある人は、この浮浪者が自分を襲う危険性について考えだし、恐怖に震えます。
150怒りのレベルにある人は、自分の道に居座っている浮浪者にイライラするかもしれませんし、浮浪者を救済しない国に対して怒りがわいてくるかもしれません。

さて、ここで200のボーダーラインを超えて、ポジティブサイドに登っていきます。

250、中立になると浮浪者の存在を受け入れ始めます。レベル50無感動は文字通り、全てを拒絶するレベルですが、中立になると、自分と、反対側とある程度二つの視点で物を見れるようになり、浮浪者にも浮浪者の人生があるのだろう、と考え始めます。

310意欲のレベルになるとポジティブになってきます。浮浪者を見て、近くに保護施設やサービスはないか、何か自分に出来ることはないか、と思索し始めます。
350受容まで到達すると、浮浪者の存在を完全に受け入れます。自然と一体となった自由な暮らしがうらやましいな、と思うかもしれません。
400理性は、自分とは違うものに純粋な好奇心を持ち、そこから知識を得ようとピュアな気持ちで探求するレベルです。このレベルの人は放浪者がどうしてそんな生活をしているのか知るために、関わりをもち、研究を始めるかもしれません。

500愛に到達すると、世界全ての物が愛おしく感じられるので、浮浪者を見ても慈愛の心に満たされるようになります。
540喜びに到達すると、浮浪者の中にも神の存在、世界の素晴らしさを感じ始めます。
700~1000悟りに到達すると、世界と自分は一つである、と感じ、浮浪者は自分であり、自分は浮浪者である、ワンネスの世界に到達します。

このように、ただ浮浪者を見ただけなのに、レベルによって全く感じ方、湧き上がってくる感情が違うのです。

意識レベルを上げようと思うことは、色眼鏡をよりクリアで鮮明なものにかけ替えることに似ています。
同じ事象が起こっても、湧き上がる感情が全く違うからです。
上司に同じアドバイスを受けても、イライラと怒りを感じる人と、感謝に満ちる人がいるのはこの違いです。

また、個人のレベルによって読んだ本の受け取り方が違うのもこのためですね。
全ての人が何をどう感じるかは、全て意識レベルに大きく依存しているわけです。


さて、次は自分を見直すことの大切さを意識レベルの理論から見ていきましょう。
200を境に、ポジティブ、ネガティブと分けられていますが、みなさんはこの境目にどんな違いが生まれているのかお判りでしょうか。

200以下は、全てのエネルギーを何とかして外から得ようとしているのです。欲望のレベルは分かりやすいですね。幸せを外から得ようとする力が強く働いています。お金、名声、地位、全て外からくる幸せですね。
怒りは、なんらかの外部のものが自分の思い通りにならないから巻き起こる不満のエネルギーです。
プライドは外からの承認を得ようとするエネルギーですね。

200を超えると何が変わるのか。
人間はここで初めて、自分の中にエネルギーを発見します。
それは意欲、というエネルギーとなって、外部からエネルギーを奪わなくても自家発電で動けるようになります。
意識レベルが上がるにつれて、自家発電は自分の体だけに留まらず、外にあふれだし、周りの人に生気を分け与えるようになります。
愛、喜び、とエネルギーがどんどん爆発して広がっていき、とうとう世界全体を包み込み、世界自体が自分のエネルギーで満たされた、自分は世界である、と感じるのが悟りです。

仏教の記事でもお伝えしましたが、因縁果という概念があります。
全ては自分の行為からなり、環境がそれを助け、結果を導くのです。
どれが欠けても結果にはつながりません。因縁果ってなんだっけ?って方はこちらから。

結果、環境、それは全て外の物です。
外の物は自分では変えられません。
しかも、外の物は自分の意思に反していつでも変化し、消滅する危険をはらんでいます。
幸せを得た!と感じた瞬間に失い、不幸のどん底に落ちるのはあまりに悲しい。

幸せになりたいのなら、自分の中から始めなければなりません。
あなたの中に見つけた光は、何があっても決して消えることのない、未来永劫続く光ですから。
自家発電で生きていけば、もう暗闇は怖くありませんよ。

意識レベルを簡単に上げる方法は、自分より少し上のレベルの人を見つけて、積極的にその人の考え方を取り入れて生きてみることです。
note作者さんでもいいですし、本を探しても良いでしょう。
ここで気をつけねばならないのは、余りにレベルが離れていると実践しにくい、ということです。
あくまで、自分がギリギリ毎日に取り入れられるレベルを目指してみて下さい。
新しい考え方が日常的に身についた時、自分の居心地のよい意識レベルが上がったな、と感じると思います。

または、既に愛より上のレベルにいらっしゃる方々の、そのエネルギーと慈愛に溢れた考え方に触れるだけで意識レベルを一時的にブーストしてくれる効果があるそうです。
歴史の偉人の残した書物、徳の高いお坊さん、スピリチュアル的に完成された人などの考え方に積極的に触れることも意識レベル向上を助けるでしょう。

ここでも注意点があります。書物や動画はある程度固まっていますが、生きている人間は日々意識レベルが落ちたり上がったりしています。
うっかりエネルギーを逆に吸い取っていくカルトにハマらないよう、お気をつけて下さい。
200以上にレベルを上げるのは難しいですが、上がったレベルの人が一時的に200以下のネガティヴに下がるのはよくあることです。
人間はとても脆いので、常にメンテナンスをしていないと200以上に保てないのです。
そう言った意味でも私たちには助け合いが必要だと思います。お互いを引っ張りあい、押し上げあうために。

結論としては、やはり、あまりレベルが離れすぎているとその考え方が本当に良いレベルから来ているのか真偽が測りにくいので、一気に上げる早道を探すより、自分にあったレベルをコツコツ上げていくのが一番確実で安全です。

みなさんの幸せを心からお祈りします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?