2020年1月31日にdock-Kamiyachoで開催されたイベント「Women's MONEY TALK　いくらから始めた！？私たちのポチッと投資」。

将来のための資産運用、大事だと思っていても何から始めていいのかわからない…。そんな悩みにお答えするべく、これからの時代の「お金や投資とのつき合い方」について考える機会を用意しました。

応援を届ける融資型クラウドファンディングサービス 「CAMPFIRE Owners」だけでなく、ゲストとして、誰もが気軽に始められる投資サービスを提供している「FOLIO」と、金融・お金に関わるテーマを軸にした女子会を主催するコミュニティ「きんゆう女子。」にもお越しいただき、ディスカッションを行いました。 　　

挑戦する女性のコミュニティ、meeTalkの力をお借りして開催したイベント第一弾。その様子をお届けします。

登壇者の自己紹介

今回のイベントは、meeTalk主宰 山中直子さんが3つのテーマで登壇者に質問をしていくトークセッション形式で進みました。まずは登壇者3名の自己紹介からスタートです。

鈴木万梨子さん　
株式会社TOE THE LINE　代表取締役
きんゆう女子。 主宰

「お金のことって、相談したいと思っていても実はあまり機会がないんです。『きんゆう女子。』は、金融ワカラナイ女子のために定期的にテーマを設けた女子会を行っています。悩んでいることや困っていることを安心して話せる場所をつくり、正解のないお金の世界で「自分なりの判断基準」を見つけてもらえたら嬉しいと思って活動しています！」

リュウ シーチャウさん
株式会社FOLIO 　取締役副社長
※登壇時のプロフィール、肩書きとなります

「私の初めての投資はビットコイン。大失敗でした（笑）。でも、その手痛い経験があったから今があると思います。やってみたら、成功しても失敗しても何かが手に入るけど、やってみないと何も起こらない。まずは気軽に始めてみるのもいいんじゃないかな」

荒木隆義さん
株式会社CAMPFIRE SOCIAL CAPITAL　
取締役兼金融事業部長

「女性ばかりの場に1人おじさんが入り込んでしまって恐縮です！僕が一番大事だと思うのは自己投資。成長できる機会やタイミングを逃さないように、資産運用の配当や収入のバランスを考えてキャリアを設計するようにしています」

モデレーター 山中直子さん
meeTalk 主宰

「軽い気持ちでワンコイン投資を始めてみたら、本当に簡単で楽しくてびっくりしました。Fintech業界はどんどん盛り上がっていて、今一番アツい業界のように感じています。投資にチャレンジしてみたい！と思って金曜日の夜に集まってくれたみなさんが、明日から早速始められる機会になれば嬉しく思います」

トークセッション

三者三様の投資観ですが、共通する思いや考え方も垣間見え、初心者にも経験者にも聴き応えのある座談会となりました。

テーマ １：投資、金融に興味を持ったきっかけ

山中さんからの最初の質問は「投資に興味を持ったきっかけは？」というもの。「投資してみたい！よし、まずは勉強からだ！」と思ってから5年経っている…という人も多い中、登壇者3名が投資活動をスタートしたときのエピソードを伺いました。

（鈴木）私は会社員から独立するタイミングで、自分の会社の株を持つことになったときですね。会社を立ち上げて、やりたいことや事業は決めていたんですが、いざ具体的な手続きに入ったタイミングで「やばい、お金のこと全然わからないぞ…！？」と。今でこそ「きんゆう女子。」主宰として活動していますが、私自身が「金融ワカラナイ女子」だったんです。

（山中）会社に勤めていたら毎月お給料が振り込まれるし、会社全体のお金がどうなっているかまでイメージするのは大変ですよね。

（鈴木）そう！会社のお財布もそうだし、自分の給料明細すら意味がわかっていなくて…口座への振込金額しか見てなかった(笑)。給料明細はお金の勉強するのに最高の教科書なので、まずはその読み解き方から始めてみるのはいいかもしれません。

ふるさと納税でゲットしたというかわいいピアスを紹介してくれたり、「実は今日着ているジャケット、メルカリで1,500円なんです！」と衝撃的な暴露をしてくれたりと、明日からスタートできそうな投資活動を紹介してくださった鈴木さん。

（シーチャウ）私の母が、投資で毎月100万円くらい増やしていて、よく自慢話を聞かされていたので、小さい頃からうっすら興味は持っていたような気がします。でも、実際に始めてみたのはだいぶあとのこと。ニュースで『ビットコインが過去最高額です！』と聞いたその日に買ってみたら、その翌日には半分の価格になっちゃって…。今思うと一番良くない買い方でした。いまはもう、そのお金がどうなっているのかは全くわからないです、見たくもない（笑）

（山中）大変でしたね…！FOLIOに入ったのはそれ以降ですか？

（シーチャウ）はい。世界と比較すると、日本人は資産を投資に回す割合が極端に少ないんですよね。女性はなおさら。「ちゃんと投資やらなきゃ」と思いつつ、「まずは勉強してから」…って言い始めてから何年経ったんですか！？ってツッコミたくなっちゃうような方が多いなって。この会場にも、耳が痛い！って方もいるかもしれませんが（笑）

（山中）私もそうでした…

（シーチャウ）ね（笑）。人生を楽しんでる若い女性が投資を始めるきっかけになるサービスを始めたいとお声がけをいただいて、FOLIOにジョインしました。FOLIOは投資サービスの中ではかなり異色です。とにかく女性のことだけを考えていて、かわいいワンちゃんがキャラクターとして案内役を勤めてくれたり、LINE上で簡単にスタートできたり。ありがたいことに、多くの女性に使っていただいています。

（荒木）僕、親に口座を開設してもらって、中学生の頃から投資してました。

（山中・会場）！？

（荒木）小さい頃から興味を持って小さい金額からスタートしてみて、今はもうありとあらゆる投資をしてますね！投資を始めてみると、ニュースの見え方が変わるんです。これまで「ふ～ん」だけで終わっていた情報に対して「自分の持っている投資資産に影響あるかな？」ってつなげて考えるようになる。ニュースで聞き流すことと自分の生活がつながっている、と感じられるようになると面白いですよ。

テーマ ２：資産形成の計画と方針

金融の世界に足を踏み入れたきっかけはそれぞれ。そこで、これから先どんな思いで、なんのために投資をするのか伺ってみました。

（鈴木）お金の世界に「正解はない」。でも、分散や長期といった最低限のセオリーさえ守れば失敗を避ける方法もある。iDeCoとつみたてNISAを中心に手堅い投資活動をまず半分。あとは「楽しむための投資」を半分というバランスを保ちたいですね。

（山中）素敵！楽しむための投資、というと？

（鈴木）投資って難しくてめんどくさい。それはもうしょうがない（笑）
だから、せめて楽しんでやろう！と思っています。ゲーム感覚に近い気分で「まあ、最悪なくしちゃってもいいかな！」って思える金額で、好きな会社や気になったものに投資してみてます。私の場合は飲み会2回分。それくらいだったら、毎月工夫できそうかなって。

（シーチャウ）私も鈴木さんと近いポートフォリオです。なるべくリスクを分散したいんですよね。ほったらかしておく手堅くてつまんない投資と、好きな会社の株を買ったり、ご縁のあったスタートアップに少し株を入れてみたりする投資。これがなかなか楽しいんですよ！

（シーチャウ）スタートアップ、つまり未上場の会社の株を持つのはたしかにハイリターン・ハイリスクです。よくわからないスタートアップに投資するのは難しい。最近は複業関係のサービスと日本酒のスタートアップに少しお金を入れたかな。

（山中）すごい！きっかけを教えてください。

（シーチャウ）私が「こういうサービスがほしいなぁ」と妄想していたことを、実際にやろうとしている会社を紹介してもらう機会があり、直接話したら「応援したい、一緒に頑張りたい」と思えたんですよね。結果的にその会社の株を持つことにしました。これからどうなるか全くわからないけど、楽しいから良いかなって（笑）。

（荒木）「これから成長するか」は大事な視点ですが、「好きなお店だから」「お気に入りの商品を売っているから」とか、そんな理由で始めるのもすごくいいですよね。なんたって自分が好きな会社なので、多少値下がりしたとしても怒るんじゃなくて許せたり、なんなら「頑張れ！」って応援できる。自分が信じられるものにお金を預けるのがいいと思います。

セオリーに従った「分散・長期・つみたて」投資は手堅いけどつまらない、ハイリスク・ハイリターンの株やFXは手を出しづらい。そんなとき、「融資型クラウドファンディング」という投資の形を思い出してもらえると嬉しいですね。

（山中）融資型クラウドファンディングって、普通のクラウドファンディングと何が違うんですか？

（荒木）たとえば、あなたの好きなアパレル企業が「新しいブランドを立ち上げたい！」というプロジェクトを立ち上げて、あなたはそれを応援したい！と思ったとします。
一般的なクラウドファンディングの場合、あなたが5,000円を支援したら、アパレル企業がそのお礼に新商品をプレゼントする、というような形になることが多いですよね。見方を変えると、あなたが企業から5,000円で新商品を「買った」とも捉えられることから「購入型」クラウドファンディングと呼ばれます。

（山中）なるほど。

（荒木）いっぽう、僕たちが提供しているサービス「融資型」クラウドファンディング「CAMPFIRE Owners」では、あなたが支援したい金額をアパレル企業に「貸し付ける」。あなたが支援したお金、たとえば10,000円を元手に、企業が新しいブランドを立ち上げて商品を売る。そうして1年後に利益が出たら、あなたから借りていた10,000円に利子をつけて企業からあなたへお金を返す。そういう仕組みなんです。

（山中）おお！通常のクラウドファンディングでいう「リターン」がモノからお金になった、というイメージですか？

（荒木）そのとおりです！これからは金融商品「っぽくない」、身近に感じられるようなファンドも用意していく予定です。利回りやリスクはもちろん重要だという前提で、共感できる取り組みや信じられる企業を「応援しよう」という気持ちで投資する、という考え方もあるんだな～ということを知っていただけたら！

（鈴木）とにかく身近なことに近づけて考えられるといいですよね！普段の生活と金融は「別物」だと思っちゃうけど、そんなことない。

なにか1つ買ったら、メルカリになにか1つ出品する。
家計簿をつけてみて、お買物リストを見直す。

そのくらいから始めてもいいし、始めなくてもいい。
繰り返しになりますが「お金の世界に正解はない」ので、自分にとって必要でないと思えばやらなくていい。

でも、お金や金融、投資に対して「興味があるけど動き出せない」んだったら、無駄にこわがっちゃうのはもったいない！

（山中）うんうん！

（鈴木）最初はみんなわからないと思うので、一つずつゆっくり知っていけばいい。お金のプロじゃない私たちがやるんだから、背伸びせず、等身大の自分で。
それくらい気楽に捉えることをオススメします！

（山中）最初は飲み会2回分の金額で！（笑）

テーマ ３：これから投資を始める女性へのメッセージ

最後に、お集まりいただいた未来の投資家のみなさんへメッセージをいただきました。

（シーチャウ）絶対に余裕資産でやること。カジノに全財産をもっていく人はいないですよね（笑）。

自分の生活に響かない範囲でまずは気になるものから始めてみたらいいと思います。ヘルシーなメンタルで楽しめることが大事なので！

よかったら是非チャレンジしてみてください！

（荒木）個人の投資においては、「確実にお金を貯めて、効率よく運用すること」が大切です。自分のお給料、収入から生活のため、娯楽のための費用を引いて残った金額をどれくらい、どんなふうに投資に回すか。

難しく思っちゃうけどそれだけなんです。「分散・積立・複利」というセオリーさえ抑えておけば大きな失敗はしない。

僕はいろんな投資商品に手を出してはいますが、一番大切だと思うのは自己投資です。身も蓋もないとか言わないでくださいね（笑）。

本業や複業、自分の得意なことを伸ばして収入を増やすことが、リスクなしで何よりも高い利回りを出す方法なんじゃないかなと。

こうして、みなさんが集まってくださったことも自己投資の一環。ぜひ今日の機会を逃さず、「投資」を始めてみるきっかけにしてもらいたいですね。

（鈴木）お金のことをオープンに話せる相手は2パターンで、かなり親密な人か、距離がある人かのどちらか。

自分に近いライフスタイルの人たちが、何に悩んでいて、どんなことに困って、どんな投資からスタートしていったのか。

何も知らなかったら、自分が本当はどうなりたいのか？もなかなか見つかりません。

正解のない世界で、自分でものごとを決めていくのってかなり大変なので、一緒に頑張れる仲間を見つけてほしいなと思います！

最初はみんな「金融ワカラナイ女子」です。私もそうでした。大丈夫です。一緒にワカラナイ女子を卒業しましょう！

最後に

「投資に興味はあるけど、余分なお金もないし…」
「楽しく投資してみたい！」

そんな思いを持つ方のために、「CAMPFIRE Owners」では今後も様々なイベントを開催してまいります。最新情報はnoteやメールマガジンでお知らせしますので、興味のある方はぜひ会員登録をお願いいたします！

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