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私の失恋体験談③ドタキャン、そして「誰?」

はじめに

 一年後の夏ごろ、バイトをしていた時であった。学生活も終わりが見えている。就職活動も一段落した。あの嫌な思い出を記憶から消し去りたい、そう思うようになり、そろそろ、クリスマスは家族とではなく、大切な人と過ごしたい、そう思った時のことであった。

バイト先で

 就職活動で多くの休みをもらっていたわたしがバイトに復帰した時、ちょうど新しい子が入ってきた。たしか、2つほど年が離れていた。小動物っぽい顔立ちにゆったりとした話し方だった。その子も趣味や将来のことなどで話が弾み、次第に惹かれていった。いくつかシフトが重なることがあり、そのたびに話をして盛り上がった。

 事務連絡をする目的でラインを交換したが、そこでもある程度話が盛り上がり、いつか食事に行こうという話も出た。正直、ラインの交換目的のうち、こっちのほうが大きかったと思う。

なかなか会えず…

 食事に行こうという話は出るものの、なかなか時間が合わずにいた。こちらも就職関係のことに時間がとられたり、卒論執筆に終われたりしており、バイトもあまり入らないようになったことも原因の1つだといえる。

 一方、向こう側もバイトの掛け持ちや部活、友達との遊ぶ時間等々、忙しい人で、わたしがしているバイトも週に1度入るか入らないくらいだった。

 そんな中、9月はじめくらいに、やっと晩御飯を食べに行く時間ができたのだった。また、1年ぶりのデートである。うれしかった。一応相手に変なところは見られなかった。もしかしたらこのまま付き合う流れになるかも、なんてことも少し考えていた。

 待ち合わせ場所には10分くらい早く着き、ワクワクしながら待っていた。しかし、1分前になっても、5分過ぎても、20分過ぎても、その子は来なかった。結局1時間くらいは待ったと思う。待ち合わせの5分後、30分後でラインを送ったものの、既読すらつかない。そして、結局この日は現れなかった。

 最初は「こいつ最低!」と思ったが、そんな感情を通り越して、悲しくなった。そのまま帰り、晩は何も食べずそのまま寝た。布団をかぶってもまだ涙が流れ落ちた。

 後日、彼女は日程を勘違いしていたといっていた。日曜がある週を「今週」ととるか「来週」ととるかで話が変わってきたため、このつらい原因の半分はこちら側にあったと思い、気持ちを落ち着かせようとした。まあ、次の週に行けたらいいし…。

 ところが次の日、急にラインをブロックされた。正しく言うと、トーク履歴が一切きれいになくなり、友達欄からその名前が消えたのである。衝撃的だった。嘘だと思いたかったが、一睡しても画面は変わらなかった。現実逃避のため、ずっと布団にこもったのだった。

一週間後

 ちょうどその次の週、女友達にこの話について聞いてもらった。その友達は慰めてくれて、「○○君は何も悪くない!次だ次!」と言ってくれた(とてもやさしい)。こうして話したことで心が軽くなり、とりあえずは自分の生活を充実させよう、そう決めた後、タイミングよく一通の連絡が…

 まとめると、「ラインを消してしまいました。申し訳ないです。ずっと会えなくて、寂しかったです。」

 飛び上がるほどうれしかった。

 ライン設定で不特定多数の人が追加できるように押してしまい、変な人がたくさん追加してきたらしい。その関係で全連絡先を消したのだった。ここの嬉しいポイントは2つ。

①自分がいやすぎて消したわけではなかったこと。実際に他のバイトの人の連絡先も消えていたことを確認しており、その中でも真っ先に自分のラインを追加してくれた。
②「寂しかった」の一言があること。もはや、確定演出では?なんて思ってしまった。

 その後、偶然出会って話をしたり、ご飯の場所を決めたりした。数時間だけしか過ごすことはできなかったが、それでも幸せだった。中学生くらいに付き合ってからの数年間は女子高で付き合った時間はないと言っていた。話の流れ的に…なんてことも考えていた。

衝撃的

 ご飯の時に行きたいところや興味のあるところ、何かも話して、それを基に、翌週に遊びに行く予定を立てて伝えた。相手も乗り気で、さらに行きたいところや、「楽しみ!」的なことも送られてきた。この数日は心躍る毎日だった。この数日だけは。

 昼食の場所を予約した旨を伝えると、いつも夕方ごろに返信が帰ってくるのに、その日だけ急に連絡がつかなくなった。追いラインはしたくなかったから待ち続けると、次の日の夕方…

「予約を取り消してほしい。元カレと復縁したから。」

とのメッセージが来た。自分はこの数週間を、キープ枠(しかも中学時代の、年下の、数年ブランクのある元カレ)で、これまでは避けられていたかもしれなくて、」じゃあこの数日はなぜ乗り気だった?何なら二股…(以下略)。

 考えれば考えるほど信じたくないことが明らかになり、吐き気を催す日々。そして、今回3度目の寝込む日々が到来したのであった。

おわりに

 うすうす感じてはいた気がする。ただ、認めたくなかっただけ。

 そして、自分は異様にラインのやり取りにこだわることがわかった。そのメッセージは本心か建前か、それは相手に聞いて初めてわかることだ。そんななぞを含ませて画面の言葉に振り回された日々であった。

 以降、ライン友達を大幅に削除し、その人ももちろんブロック・削除。画面はすっきりしたが、相変わらず心は晴れない…


読んでいただき、ありがとうございました。書いているだけで気分が悪くなってきました笑
これもまた人生の勉強。ゆくゆくは話のネタになります。つらい経験も一緒に乗り越えましょう!


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