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1年でできること。10年でできること。

こんにちは、さやです。

今日は最近出逢って感銘を受けたこの言葉をご紹介します。

人は、
1年でできることを過大評価し
10年でできることを過小評価している

これは、世界1のコーチとも言われるアンソニー・ロビンズさんの言葉です。

ビル・クリントン元米大統領やレディー・ガガなどをクライアントにもという彼の言葉。はっとさせられるものがありますよね。

今日はこの名言から、時間感覚について深掘りしてみようと思います。

この言葉は、「私なんて何もできない」と思っている自分のマインドを、大きく変えてくれるものだと感じています。


1日できることを過大評価する

1年…というちょっと長いスパンを考える前に。

すぐに思い出せるのが、1日の時間感覚。

以前の私は、「1日あればこれくらい仕事をこなせるでしょ」という見積もりがかなり甘い人間でした。

これいは、以前ご紹介した鈴木祐さんの名著『YOUR TIME』の言葉を借りるなら、「時間想起」が誤っているから。

Aの作業に本当は3時間くらいかかったはずなのに、「1時間でできたはず」と誤った感覚を持ってしまう。だから、予定の見積もりがいつも甘くて、予定通りに事が進まない。

「今日はAとBとCやって、できればDにも着手したかったのに、AとBしかできなかった!」

以前の私は、こんな失敗がしょっちゅうでした。

みなさんもそんなこと、ないでしょうか。

1日でできることを過大評価している。

これはもう、完全に時間想起の誤りからきているのだろうと思います。

1年でできることを過大評価する

同じように。

私たちは「今年の目標」を立てるときに、なんだか壮大な目標を立てがちだと思います。

今年はTOEICで○点取って、海外旅行に行って、新しく副業も始めるぞ!できればダイエットも同時に頑張って、今より体重を○キロ落としたいな。

こんな感じで。

これもおそらく、時間想起の誤りに起因するところがあると思います。

同時に、多くの人が正月前後に1年の目標を立てると思うのですが、「お正月マジック」にかかってしまうのだと思います。

1年の区切りがつき、まっさらな1年があらわれたとき、なんとなく「今年はできる!」「やれる!」という根拠のないポジティブ精神がやってくる。

だから、とても1年ではできなさそうな大きな目標を立ててしまう。

それから。

目標を立てて満足してしまって、到達までの具体的な道のりを想定しないことも、原因ではないかと思います。

年始に立てた壮大な目標をすべて達成するために、何をどの順番で、どんなスピードでこなす必要があるか。

これを逐一分解して、カレンダーに割り振れば、「あ、ちょっとコレ詰め込みすぎだな」と気づけるはず。

でも、そこまでやらない。

「1年って長いし、ちょっとずつ積み重ねたら到達するだろう」というあまりに楽観的な見通しで、無計画に1年を過ごしてしまう。

その結果、もちろんすべての目標を達成することなどできない。なんなら、今年の目標を立てたことすら途中で忘れる。

結果として、「私はだめだ」と思い込む。

あるあるですよね。

1日の時間感覚すら不確かな私たちは、1年なんて長いスパンを正確に捉えるなんて簡単にできない。

だから、マイルストーンを置くとか、スモールステップにするとかよく言うように、ゴールから逆算したスパンの短いゴールを設定して、1つずつ取り組む。

そんな訓練が必要なんだと思います。

10年でできることを過小評価する

これもまた頭の痛い話で。

私たちは、10年でできることを過小評価してしまう

例えば、「今さらなんだけど、やっぱりピアノを弾けるようになりたいなぁ」などと考える。

「でも、私はもうアラフォーだし。今さらムリだな」と諦める。

そんなこと、たくさんあるんじゃないかと思います。

でも冷静に考えれば、10年練習してピアノがまったく弾けないなんてこと、あり得ません。

プロの音楽家として生きていこうと思うならかなり大変かもしれませんが、趣味でピアノを楽しみたいくらいなら、10年は十分すぎるくらいです。

でも、「今さら」と思う。

冷静に考えれば、10年あればもう一度大学に行って新しい分野をしっかり学び直すことだってできる。

海外に出て、異国の地で新しいチャレンジをすることもできる。

会社を興して社長になることだって、きっとできます。

でも、私たちは10年後も、たぶん今と大差ない未来だろうと想像しがちです。

今と同じような場所で、同じような仕事をして。
ただ体力はちょっと衰えていて、今よりちょっと老けてる。

それくらいの未来を想像しがちです。

これも、やっぱり私たちが長いスパンの時間感覚を持つことが難しいことに起因するのではないかと思います。

10年なんて長い時間の感覚を、私たちが予期するのは本当に難しい。その原因は、過去10年を正確に想起できないからかもしれません。

みなさんは、過去10年どんな変化がありましたか?

10年前の私は、まだ結婚もしていないし、子どももいない。
新卒で入社した会社に頑張って勤めて、地方から東京に異動してきた頃。

そこからの10年で、私は企業の人事部で責任者を経験し、人事コンサルの会社に移り、今はフリーランスとして独立している。

結婚して、二人の息子たちに恵まれ、彼らはもう小学生。

そして、日本から遠く離れたカナダの片田舎に住んでいる。

10年で、いろんなことがありました。

これに匹敵するくらいの変化を、この先10年だって引き起こせるはずです。

ピアノを習ったり、もう一度学校で学んだり。
それくらい、10年あればできないわけがない。

だから、まずは10年という時間を侮らず、自分がやりたいこととじっくり向き合ってみる。

そのうえで、「絵に描いた餅」にならないように、ゴールまでのステップを刻んでみる。つまり、自分で実感がわくくらい短いスパンの行動を計画してみる。

そう考えれば、10年って本当に可能性のある時間だと認識できます。

改めて価値観が大事

1日は思っているよりもあっという間で、10年は思っているよりなんでもできる可能性を秘めている。

そう思うと、いかに素敵な10年後を想像し、その実現に向けてリアルな1日を想像できるかが、私たちの人生を豊かにする大事なポイントなのだろうと思います。

そして、「素敵な10年後」に何を思い描くかは、それこそ本当に十人十色。私たち一人ひとりの価値観に左右されます。

10年後、どんな生活を送っていたいですか?

どこで、誰と、何をして過ごしていたいでしょう?

そのときあなたは、何が得意で、何が好きで、何に価値を見出しているでしょう。

そんなことを、一度じっくり時間を取って考えることが重要なのだと思います。

ゴールが見えたら、行き方(=生き方)を考えてみる。

これもまたテクニックのいることですが。

ただ、何も意識せずに漫然と過ごす10年と、意図的に作り上げる10年では、かなり大きな差が生まれてくると思います。

もちろん、ときには行き当たりばったりな判断をすることもあると思うけど。

ただ、長い長い、それこそ感覚的に捉えられない人の一生を考えるなら、10年を1つの節目として、自分の在り方を考えておくのは大切だと思います。

私の10年後はどんな毎日か。

そんなことも、改めて言葉にしておきたいなぁと思います。


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