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「時間対効果(タイパ)」じゃなく「時間満足度(タイサ)」で生きる

こんにちは、さやです。

今日は「時間満足度」について、ちょっと熱く書き綴っていきます。

「時間満足度」は、私が作った造語です。

「時間対効果」をtime parformance = タイパといいますが、「時間満足度」はtime satisfaction = タイサとでもいえるかもしれません。

タイパ重視の時代、本当に幸せな毎日を過ごすために重要なのは時間満足度ではないか?

そんな話をご紹介します。

「がんばっているけど、なんだかしんどい。毎日がつまらない」
「もっと自分らしく、楽しい人生の生き方があるんじゃないか」
「いつも人と比べては自分はダメだと思っていしまう」

そう思ったことのある方は、ぜひ時間満足度を意識してみてください。考え方を1つ転換させるだけで、自分を悩ませるたくさんの課題が解決するかもしれません。


タイパには限界がある

私が時間満足度を意識するようになったのは、1冊の本がきっかげでした。

それは、サイエンスライター鈴木祐さんの「YOUR TIME」という本です。

どうやったら効率よく時間を使えるようになるのか?

そんな悩みを解消するために、この本を読み始めました。

読みはじめて驚いたのですが、この本はビジネス書によくあるタイパ向上のための小技集とは全く異なります。

すべての人にとって効果的な時間術がないのはなぜか?
そもそも時間とは何か?
私たちは時間をどのように認識しているのか?
どうすれば人生で有意義な時間を増やせるのか?

時間に対する既成概念を取り払い、「時間」に対する本質から私たちと時間の在り方について、とても示唆深い提言をしてくれています。

この本の内容は、私の時間に対する考え方を大きく変えてくれました。

私たちには、時間を感知する感覚器官がない。
時間に対する感覚は、人によって違う。

だからこそ万人に効果的なタイムマネジメント術などない。

そして、どんなに効率よく時間を使いこなそうと、時間に限りがある以上、タイムマネジメントの効果は限定的。

時間と向き合うとき、私たちが重視すべきなのは、「効率」では「主観的な時間の捉え方」ではないか。

「主観的な時間の捉え方」とはつまり、「時間満足度」ではないか。

そんなふうに考えるようになったのです。

このnoteを読んでくださっている方がいたら、ぜひ「YOUR TIME」をご一読いただきたいです。本当にインパクトの大きい本です。

時間満足度とは

そこから今、私は自分の過去や未来に想いを馳せながら、「時間満足度」とは何か、自分なりに考察しています。

私たちの脳は、過去の出来事から未来を推測する。その作業を、一瞬一瞬で高速に繰り返しているのだそうです。

たとえば今、花のつぼみを見つけたら。
過去、「つぼみだったものがやがて花開く」という事実を数度目にした記録を呼び起こす。
そこから、「このつぼみももうじき美しく花開くだろう」と予測する。

私たちが認知できる過去・今・未来は、そんな想起と予期の連続なのだそう。

そこから、私はこんなふうに考えます。

過去の出来事を正確に、肯定的に想起できれば、未来の予期をできるだけ正しく、前向きにとらえられるようになるのではないか。

ただ未来のことばかり考えていると、やるべきことが多すぎるように感じたり、「今」をないがしろにしてしまう。だから、未来予期はほどほどに、今を楽しむ感覚が必要。

そして「今が楽しい、充実している」と感じられれば、肯定的な過去の出来事が増えて、未来の予期はもっと明るくなるのではないか。

そして、未来はきっと明るいと思えるようになるならば、未来予期にばかり時間を使って、ありもしない不安に押しつぶされることも減るのではないか。

そうやって過去を適切に振り返り、今をとことん楽しみ、未来に期待できる状態。

それが、私が今考える「時間満足度の高い状態」です。

満足度の高い今とは

では、どうすれば今をとことん楽しめるのか

これこそ「主観的な時間の捉え方」なので、人それぞれに違うはず。

私の場合は…と考えると、こんな感情が浮かびます。

  • 自分で自分の時間をコントロールできている感覚があれば、今を楽しめそう

  • 逆に外部の環境や自分の計画ミスなどに振り回されている時間は、楽しくない

  • 大切な人と過ごす時間は、何をしていても楽しい

  • 新しい気づきを得られる時間も楽しい

  • 自分の想いやアイディアを形にできる時間も楽しい

  • 昔より成長しているなぁと感じられる瞬間も楽しい

  • 逆に、他人と比較する時間は不幸

  • 過去の自分の失敗を何度も思い出す時間も不幸

  • 自分の強みで誰かに貢献できている時間は幸せ

  • 何の意味があるのかよくわからないことに従事している時間は不幸

「楽しい・幸せ」と感じらえる時間を増やし、「楽しくない・不幸」と感じる時間を減らす。

そうすれば、時間満足度はもちろん増えるわけです。

つまり、効率よく時間を過ごすのではなく、満足度の高い時間を過ごせば、それは「時間満足度の高い時間」であり、今を楽しんでいるということ。

効率をいくら良くしたって、人生が楽しくなるわけじゃない。

もうそろそろ、タイパ病を抜け出して「時間満足度」に舵を切ってもいいんじゃない?

自分に対しても、それからとにかく毎日に必死で、でも何か「これじゃない」と思っている人に対しても、そんなふうに思ったりします。

タイサを上げるためにタイパを上げる

一方で。

時間満足度を上げるために、時間対効果を求めるのはアリだと私は思っています。

なぜなら、私の時間満足度にとって「自分で自分の時間をコントロールできている感覚」は大事だし、「何の意味があるのかよくわからないことに従事している時間は不幸」だからです。

だから私は、notionでしっかりスケジュール・プロジェクト・タスクの管理をするし、生成AIに単純作業を任せて意味を見いだせない時間を減らします。

時間満足度が目的で、時間対効果は手段。

この感覚さえもっていれば、時間対効果はとても有効なツールになると思うのです。

逆にいえば、時間満足度のために時間対効果が邪魔になる場合は、タイパなんて全く無視する。

子どもたちとカードゲームをする時間に、タイパなんて考えていたら全然楽しめません。

タイパはツールだからこそ、要不要を見極めて使う。

そういう切り分けが、すごく大事だなとも思っています。

「時間満足度」を軸にする

そんなこんなで、私は時間満足度をとにかく重視しています。

このように考えるようになってから、毎日が楽しいし、自分の生き方にも満足できるようになりました。

過去の自分と比較することは増えましたが、それは成長した自分を自覚させてくれるうれしい時間です。

一方で、他者と比較する時間は減って、卑屈になることが減りました。

もう、みんなに広めまくりたいくらい気に入っている考え方です。笑

ただし、「今を楽しむ」って、刹那的な楽しみ方じゃないことは要注意で、そんなことももっと掘り下げて考えていきたいなぁと思っています。

徒然なるままに書き綴るnoteですが、ぜひまた覗いてみてください。

今を楽しむ生き方について、ちょっとしたヒントが転がっているかもしれません。

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