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【カナダ留学体験談】バンクーバーのカレッジCICCCでコープ留学

2021年の3月から2021年8月まで、バンクーバーの「コーナーストーン・インターナショナル・コミュニティ・カレッジ(CICCC)」のコーププログラムで国際ビジネスマネージメント(IBM)を学んだSさんの体験談をお届けします。

これからカナダでコープ留学をしてみたい方は参考にしてみてくださいね。


クラスメイトの国籍比率

午後のクラスは日本人が多かったように感じます。

私が入学した2021年3月は時期的に日本の大学生が少なく、全18人いる中で日本人は自分を入れて4人ほどでした。

ほかスペイン、トルコ、イスラエル、ロシア、エクアドル、メキシコ、コロンビア、チリなど国際色は豊でしたが、4月になると日本人が一気に増えクラスの半分は日本人でした。

日本人コミュニティにいて、日本語ばかり話している人がいるのも事実です。

私の場合、最初の月にできた他の国の友達がいたので英語を話す機会を多く得られましたが、入学のタイミング、クラス構成によっては英語環境を維持するのが困難になる可能性があります。

その場合には午前や夜間のクラスに変更するなど、英語環境のことも念頭に置いてクラス選びをすると良いと思います。

オンラインと対面の授業

コロナ禍だったので、クラスはオンラインと対面が選べました。

比率は大体半々ですが、時にはオンラインンの方が多い時もありました。

フルタイムの仕事をしている人はオンラインで参加している人が多く、忙しい時間の合間を縫って受講できることが大きな利点です。

対面で受けている生徒の多くは日本人でした。

日本人が多くても対面で受けることに意味があると思い通い続けることで、積極的に授業に参加できるようになり、分からないところがあれば先生にすぐに質問できる環境にあることが対面の利点でした。

グループワークでも通信環境を心配する必要なく円滑に話を進められたので、特に英語での話し合いとなると対面がやりやすいなと感じました。

お互い第二言語で話すこと、通信環境による多少の時差はコミュニケーションをとる上で大きな障害でした。

授業の時間帯

CICCCではIBMだけでも、下記3つ時間帯のクラスがあります。

  • Morning class(午前)

  • Afternoon class(午後)

  • Evening class(夜間)

自分のライフスタイルに合わせてクラスを選ぶことができます。

コースによって先生も違うので、私はできれば受講するクラスを決める前に、各クラスの先生を比べてみることをおすすめします。

後で詳しくお話しますが、クラスによって先生の授業の進め方が全然違っていることもあります。

自分にあった授業スタイルを選んでストレスなく学びを楽しみましょう!

IBMのカリキュラム

授業内容は毎月ごとにテーマが決まっています。私の場合3月から始めたので、以下のような流れでした。

  • 3月 Project Management

  • 4月 Strategic Business Management

  • 5月 Business Communication

  • 6月 Accounting

  • 7月 Marketing

  • 8月 Entrepreneurship

Project Management

会社でのプロジェクトとは何を意味するのか、目標設定方法、目標達成のための効果的な方法とは何かを勉強しました。

他にもツール(ファイル共有アプリ、目標達成までの進度を共有するウェブサイトやエクセル)の活用方法を学び、のちにグループワークで役立つスキルを学びました。

座学だけではなく、スモールグループに小さな課題が課され、リーダーを決め目標達成までの最短で効果的な方法を実践していきました。

それとは別に、Final group projectが設けられており。二週間ほどかけてこの月は取り組みました。

内容は実際にいるクライアントに向けてカナダ産のグリーンパウダーを海外に輸出する上で、最も利益が見込める国を提案するというものでした。

各グループで役割分担を行い(税金&輸送費担当、マーケットリサーチ担当など)、最後はクラスに向けてプレゼンテーションを行いこの月は終了しました。

Strategic Management

企業を取り巻く内部環境、外部環境をどう分析していくか、そしてそれをどう生かしていくかについて学びました。

内部分析の具体的な例を挙げるとその企業の強味や弱み、考えられる新しいチャンスは何かを考えてくことになります。

例えばNetflixで見込める新しいビジネスチャンスをクラスメートと共有し、それぞれユニークなアイデアを持っていて毎回刺激されました。

外部環境の分析とは企業を取り巻く政治、経済、法律、自然環境などを分析することです。

これらの環境はすべてビジネスに影響を与えるものなので、新しくビジネスを進める上で欠かせないものになります。

また人事について、他企業との差別化についてもこの月にで学ぶことができました。


Business Communication

コミュニケーションの月にはパブリックスピーキングのコツを座学から実践までし、さらに営業での効果的な話し方など実際の場面ですぐに活用できるスキルを身に着けました。

そのほかには異文化間や異なる年代との適切な会話の仕方、ビジネスメールの書き方なども学習し、実際に仕事探しで使うことにもなりました。

グループワークでは各グループごとに興味のある企業の社長やマネージャーに直接アポをとり、インタビューをしました。

授業で学習したフォーマルな場面での話し方、メールの仕方を活かして新しいビジネスの始め方、マネジメントの仕方について貴重な話を聞くことができました。

この月の最後にはクラスの一人一人がある商品についてクラスに向けて営業するというアクティビティも行いました。

大勢の前で商品の魅力を短時間で効果的に宣伝する練習になりました。

やはり社会人経験、特に営業部署で働いていたクラスメイトから学ぶことは多かったです。

Accounting

企業の経理関係について一般的な知識を身に着けました。

例えば税金についてや企業の年間報告書の決算説明資料の読み方をインストラクターから教わり、グループワークではその知識をもとに新しいビジネスプランの年間決算を立てプレゼンテーションをしました。

そのほかには会社の資産についての考え方を学んで(下の画像がその説明をしていた時に使われていた実際のスライドです)、株式の話や会社の価値をどう図って行くのかにまで学びを広げていきました。

日本語でも知らない単語が授業中に頻繁に出てくるのでこの月は理解するのに正直苦労しました。

Marketing

私の中で一番お気に入りだったのがマーケティングの月です!

マーケティングプランの立て方、ライバルの分析の仕方、効果的な広告、さらに市場調査についてなどマーケティングに関する一般的な知識を身に着けました。

新しいビジネスを学ぶ上で他社と比べた時の自社の商品の位置づけ、強み、コンセプトを考えることでより効果的にビジネスを成功させることができると実感しました。

毎回授業では実際に存在する企業をマーケティングの観点から分析する作業に取り組み、成功している企業には何が共通しているのか実際に知ることができました。

この月はいつものファイナルグループプレゼンテーションのほかにニューロマーケティングについての書籍を読み、要約するという課題もありました。

脳科学的にマーケティングを考えるのはとても興味深かったです。

グループプレゼンでは各グループがある商品を選び、消費者購入までの全マーケティング過程をプロデュースしました。

売れる仕組みをグループで考えることが勉強になるのはもちろん他のグループの発表を聞いてアイデアもさらに湧いてきました。

Entrepreneurship

最後の月は起業がテーマの月でした。

私のインストラクターは実際に3つほど会社を経営していましたが、彼によると起業について学ぶために1番大事なのは体験してみることだ!と実践をかなり重視していました。

実際にクラスを半分に分けて各グループに100ドル渡されそれを増やすことが目標でした。

ひとグループはオリジナルトートバッグを売る企画、もう一つのグループはセレクトショップのように古着屋で買い出した商品を売る企画に取り込みました。

結果はどちらも難航し、なかなか売れませんでしたが、何が失敗につながるか学ぶことだけでもプラスになりました。

今までの知識をフルに活用して実際にやってみることはワクワクするし、実際にビジネスを成功させる厳しさも知りました。

私にとってはすごく貴重な体験で、最後を締め括るテーマが”起業”というテーマで本当に良かったと思います

(トートバックのマーケティングの際にマーケティング戦略の一つで開設したインスタグラムアカウント)

番外編:放課後の過ごし方

放課後は友達とよく海に行ったり、お酒をのみに行きました。

「みんなで課題をやろう」というよりは「よし、終わった! みんなで飲みに行くぞ!」という雰囲気でした。

授業で学ぶビジネス英語はもちろん大事ですが、放課後の遊びから学ぶ日常英会話や異文化間での人間関係の構築の仕方も、それと同じくらい勉強になりました。

例えば日本人の私はジョークを言う癖がなく、はじめイスラエル人の友達にジョークを言われても気付くことができず、全部スルーしてました。

彼は私に笑ってほしくて言ってるのに(笑)!

ですが付き合って行くうちにだんだんその人の話し方の癖が分かってきて、うまく返しができるようになり、とても仲のいい友達の一人になりました。

また私はトルコ人の一番仲の良い友達と二人暮らしをしているので、その子とよく多国籍料理を楽しみました。

恋愛の話、仕事の話などしていくうちに最終的にはその子とペラペラと口喧嘩できるくらいまで成長しました(笑)。

CICCCでIBMを受講した感想

ビジネスを学んだことがない初心者にはとてもいいコースでした。

そもそも「ビジネスとは何か」から教えてくれるので確かに最初は難しかったですがそれでもなんとかついていくことができました。

ただこれが英語力も足りていなくてビジネスの経験もない……だと理解するのがかなり厳しくなるかなというのが正直な感想です。

実際このカレッジが設けている英語力の基準よりも少し上くらいだと余裕を持って受けれると思います!

一方で、社会人経験があり、ある程度ビジネスの知識に精通している人には内容が少し一般的すぎると思います。

実際にクラスにいた社会人経験がある人、この分野を大学で学んだことがある人は退屈に感じていた月もあったようです。

より深くビジネスについて学んでみたいという人にはカレッジではなく大学で学んだ方が英語プラス+αで学ぶことができると思います。

先生によって授業方法が全く違うことがもう一つの懸念点です。

ただずっと話し続けるか、動画を見させて生徒に発言権もあまりないまま授業が進んでいる先生もいるようです。

授業に参加しても理解ができないような授業だと生徒の授業態度もあまり良くなく、先生選びは本当に大事だと思いました。


体験談をシェアしてくれたSさん、ありがとうございました!

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