症状の重さについて【耳管開放症】

こんにちは。耳管開放症持ち女子高生のカナルです。

この前ふと耳管開放症の診断と症状の重さについて気になり、調べてみると大島昭夫さんの記事がトップに表示されました。

こちらの記事では症状の重さがⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3段階に分かれていました。

忘れないうちに書き留めておきます。

大島さんの記事の引用は読みやすいようにコンマ、ピリオドを句読点に変えています。ご了承ください


症状の重さ

Ⅰ度

I度
症状:耳閉感があり、自声強聴もあるが横臥または前屈体位で一時的に消失する。
所見:鼓膜は正常である。トインビー法で鼓膜が動くのを見ることもある。耳管通気をしてみると何の抵抗もなく通る。
検査:純音聴力検査、ティンパノメトリー、耳管通気度検査で明らかな耳管開放状態を常には示 さない。

耳管開放症の重症度分類と治療
大島昭夫

Ⅰ度は常に症状が出ている訳では無く、鼓膜も正常であるため非常に診断がおりづらそうだなという印象があります。
横向き寝や、深く俯くと治りますが、自分の声が大きく聞こえる自声強調はあるため、日常生活に支障は出ます。呼吸音聴取はありません。

Ⅱ度

II度
症状:耳閉感は前屈体位で消失する。体重減少による「やせ」がみられる。
しかし、BMIは20以下ではない。
所見:鼓膜は薄いことが多く岬角部を透見できる。トインビー法で明らかに鼓膜が動く。
検査:純音聴力検査で低音部に10~20dBの気骨差を認める。耳管機能検査では開放型を示すこともある。

耳管開放症の重症度分類と治療
大島昭夫

Ⅱ度ではⅠ度とは違って鼓膜が動くため、診断がおりやすい印象があります。
Ⅰ度との違いが少ないため、Ⅰ度よりも更に耳閉感や自声強調が強いのかなと私は分析しています。

Ⅲ度

Ⅲ度
症状:耳閉感、自声強調ともに強く、自分の呼吸音が聞こえることもある。心音やものを噛む音も聞こえることがある。
ふらふら感をきたすこともあるが、頭囲、頭囲変換による眼振を認めることはない。前屈体位でも耳閉感は消失しない。
所見:鼓膜は呼吸に同期して動くことがある。トインビー、ヴァルザルバ法で鼓膜は明らかに陥凹、膨隆し、ヴァルザルバ法時、鼻孔から指を離すと鼓膜は容易に元へ戻る。オトスコープで呼吸音が聞こえることもある。

耳管開放症の重症度分類と治療
大島昭夫

1番重い症状、Ⅲ度。耳閉感、自声強調、呼吸音聴取、フラフラ感などがあり、俯いても治らないため、日常生活がまともに送れないと思われます。
目に見えて異変がわかるため、診断はすぐ下りるのでは。

《専門用語について》

・トインビー法 ⇒ 鼻をつまんだ状態で唾を飲み込むことで耳抜きをする
・耳管通気 ⇒ 細い管を片方の鼻から挿入し、鼻の奥にある耳管の入り口に当て空気を送る
・純音聴力検査 ⇒ 耳の後ろに骨導受話器をあて、直接内耳に刺激を与えて音を聞く
・ティンパノメトリー ⇒ 外耳道を密閉し空気圧を変化させながら外耳、鼓膜、中耳の振動しやすさを測定する
・ヴァルザルバ法 ⇒ 鼻をつまんで口を閉じた状態で息を吐き、耳管を開通させる

カナル自身の症状

中学生の時は耳閉感、自声強調、呼吸音聴取はもちろんの事、咀嚼音や心音が聞こえたり、歩く度に地面に着地した時の振動が耳に響くような状態でした。症状としてはⅡ度かⅢ度なのではないかと思いますが、耳鼻科にかかっても診断はつかなかったため、重さレベルは不明です。

現在は回復傾向にあります。症状、所見を総合的に見てもⅠ度に近いと思われます。

最後に

難治性で、診断がつきづらい耳管開放症。
個人差はありますが、重さレベルを知るだけで病院選びが比較的容易になったり、心が軽くなったりするのではないでしょうか。

少しでもなにかの役に立てば幸いです

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