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Kindleの著者フォロー機能の最大のメリットとは

AmazonのKindleには、読者が特定の著者の新刊情報を受け取れる「フォロー機能」があります。

著者フォローは新刊通知が読者に必ず届くわけではない


フォロー機能は、読者が「フォローした著者の新刊情報」をメールで受け取れる機能ですが、実際にはフォローした全員に新刊の販売直後にメール通知がいくわけではありません。これは、自分で自分を実際にフォローして確かめました。

私は一冊目を出版した直後に著者登録をして自分で自分フォローしたものの、最初にメールで新刊通知が来たのは「著者登録をしてから約2ヵ月後」です。その間に十数冊の本を出版しているにもかかわらずです。さらにいえば、トータルで40冊以上出版しているにもかかわらず、新刊通知が来たのは合計8回です。

それどころか最新作よりも古い本の発売情報が届くこともあります。このメール通知は読者のAmazon内の行動(クリック率、CVR、評価、コメント)によって頻度が変わる可能性があるので、一概には言えないものの、少なくとも「新刊を発刊するたびにすべてのフォロワーに必ずメール通知がいくわけではない」のは確かです。

とはいえ、メール通知が届かないよりは少なくとも届く可能性があった方がいいですが、正直な話をすれば、フォロー機能による新刊告知によって大きく売上が増えたような実感はありません。もちろん、フォロワー数が数万単位の著者であればフォロワー数による恩恵を体感できるのかもしれませんが、フォロワー数が数百人程度であれば、大きなメリットを感じることはなかったという話です。

Kindleフォロー機能のメリットは関連著者

では、このフォロー機能を導入することで著者が最も得られるメリットとは何なのでしょうか。

フォロー機能を付けるには、著者登録が必要です。著者登録をすると、「著者ページ」ができます。著者ページをつくると、「関連著者」に載る可能性が出ます。関連著者とは著者ページの「他のお客様が一緒に購入した商品」に載ることです。

Kindleで大きく売上を伸ばすドライバーになるのは、Kindleのレコメンドです。直近で売上が大きい著者の関連著者に載れば、インプレッション(露出)が増えて、その分だけ読まれる可能性が増えます。他の著者よりも読まれる機会が増えれば、ランキングの上位に掲載される可能性が増え、ランキング上位に掲載されればインプレッションが増え、新規の読者に届く機会が増えます。

具体例をあげると、2023年5月から7月頃にかけてAIグラビア写真集界隈で人気ランキング上位に常駐して大きく売上を伸ばしていたアカウント「R(仮)」さんについては、どのAIグラビア写真集の著者ページを見ても、関連著者の先頭に「R(仮)」さんのアカウントが表示されていました。他の著者ページを見ると必ず「R(仮)」さんのアカウントへのリンクが表示されているので、そのリンクからの流入数および販売数・ダウンロード数は相当なものだったであろうことが予想できます。

逆にいえば、関連著者がつかなければ、厳しい戦いを強いられます。無論、プラットフォーム(Amazon)の集客力に依存せず、広告・SEO・SNSで独自に集客チャネルを持っている場合はその限りではありませんが、もし独自の集客チャネルを構築できていたとしても、著者ページをつくらない理由はありません。

もしKindleで売上を伸ばしていきたいのであれば、著者ページの作成は必須といえるでしょう。

著者ページの作り方は、ググってください。




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