新型コロナ騒動のうねりの中で僕らが本気で考えたいこと

Twitterで見かけました。

ヒカキンさんとラファエルさん。
2大インフルエンサーが真逆のスタンス。

ヒカキンさん

ラファエルさん


ふむ・・・・・・・・
まぁ、当然ですけれども、ヒカキンさんは絶賛されて、ラファエルさんは袋叩きにあってますね笑
 
ただ、まぁ、これはなぁ。
 
僕自身は、不要に外出しないように、実際の行動はヒカキンさん側の行動を取るけれども、考え方として、ラファエルさんの言ってることも、分からないでもないんだよなぁ。





おそらく、今回のこの新型コロナウイルス騒動の、本当の敵、本当の問題は・・・・
 
「ウイルスそのもの」じゃないと思うのです。
 
ウイルスがヤバイから、だからこんな問題になってるわけじゃないんです。


ただただ、僕ら人類の「心の弱さ」が露呈したというのが、より本質に近い問題かなぁと思います。
 
見えない何かに対する不安や恐れ・・・・
そういうものが、「新型コロナウイルス」という現実的事件を媒介にして、実体化してしまったのが、今回の世界的な大騒動の正体なんじゃないかな。






新型コロナウイルスがヤバくないとは言いません。
 
が、しかし、新型コロナウイルス「だけ」がヤバいわけでもないのです。


自粛だのって、それはそれである側面を見れば大切なことですけれども、じゃあ例えば、それで経済が止まることによって出る死者のことは、どれだけ考慮されているのでしょうか?
 
多分いますよ、仕事がなくなって、首が回らなくなって、首をくくる経営者は、大勢。
 
コロナウイルスの感染者数や死者数のデータを追うのも構いませんが、そういう人たちのデータとも向き合ってくれるのでしょうか?



また、オリンピックが延期と決められてしまいましたけど・・・・
オリンピックに懸けてた人たちの想いは、どこへ行くのでしょう?
 
例えばオリンピック関係の仕事をするために、元々の正規の仕事を辞めた人たちは、オリンピックの延期でその仕事がなくなったそうです。
 
でも、今のところその補償は一切されていないのだとか。
 
こういう人の生活を奪っておいて、「コロナウイルスにかかるよりマシだろ」みたいなことを言うのは、いったいいかがなものかと。






分かってます。
 
これは、異常事態だし、非常事態。
 
すべての人が円満に幸せになれる道を選ぶことは、もうほぼ無理ゲーなことは、分かっています。
 
だから、ある程度はもう、仕方ないと言えば仕方ないのです。


ただ、不安や恐れから思考停止して取った行動は・・・・幸せには繋がらない。
 
それだけは確かなのです。





ヒカキンさんとラファエルさんの今回の発信を見れば、ヒカキンさんが絶賛されてラファエルさんが叩かれるのも、現象として理解はできます。
 
けれども、じゃあラファエルさんを叩いている人たちっていうのは、本当に論理的な正当性を持って指摘しているのかというと、そうではないと思います。
 
ラファエルさんを叩いている人たちの根本にあるのはおそらく、
「大衆の同調圧力に屈しないことへの怒り」
です。
 
「あなたが街を歩くことで、あなたが大丈夫でも、高齢者に感染させて死なせたら責任取れるんですか?」
みたいなことを書いていた人がいましたが・・・・
 
それを言うなら、それはそもそも今回の新型コロナウイルスに限った話じゃないでしょうに。
 
平時から、そういう危険性はいくらだってあります。
でも、平時はそういう危険については、そこまで取り沙汰されないですからね・・・・多くの人が、気付いていないだけ。
 
 
ですから、ただ単に、ラファエルさんを批判してる人の本音としては、
「政府が自粛しろって言ってるだろ!外出は危険だって言ってるだろ!なんでオマエは足並みを乱すんだ!!」
というところなんじゃないでしょうか。








僕らは誰もが、知らず知らずのうちに誰かを踏みにじったり、誰かに迷惑をかけたり、誰かを傷つけたり、そんなことは当たり前にしているのです。
 
本当に、そのことにもっと気付いてもらえたらなぁ。
みんな、「お互い様」なんです、何でも。
 
 
ただ今回は、“分かり易く見える部分がある”というだけの話。
 
政府が行動方針を示している以上、「これに逆らうやつは足並み乱している=人を傷つけて迷惑をかけている」と分かり易くなっているだけ。




ちなみに、小池知事が自粛を要請したからって、「自粛しない人を悪者扱いするような人」は、「自粛することで苦しむ人」の存在を蔑ろにしているということになります。
 
なお、誤解しないでほしいんですけど、「自粛するな」って言ってるわけじゃないですよ。
 
何度も書きますけど、僕は、まぁそれなりに自粛しようとは思っています。
 
でも、自粛することで傷つく人もいると分かっている以上、
「僕は少し自粛するけど、周りの人たちにまで自粛を勧めることはできない」
ということなのです。


みんな、自己判断で、自己責任で、自分の人生の選択を自分の主体性を持って選ぼうね、としか言えません。




ヒカキンさんが取り立てて素晴らしいわけでもありません。
ラファエルさんが取り立ててひどいわけでもありません。
 
彼らは彼らで、自分の信じた行動をそれぞれ取っているだけ。
 
どちらにしても、インフルエンサーの意見を鵜呑みにして、自分の頭で考えずに取る行動こそが、問題なんだろうなぁと思います。





僕の尊敬する方が、
「コレラの次には産業革命がきた。コロナの次には何がくるかな」
と言っていました。
 
僕も今、それを考えています。



ちょっと前まで、誰も予想しなかったでしょ。
こんなふうに、世界的な恐慌が、突然訪れるなんて。
 
「都市閉鎖」なんて、ゲームの中だけだと思ってた人、多いでしょ。
 
オリンピックが「延期される」現実が実際に訪れるなんて、この騒動が起きる前にその可能性まで考えが及んでた人なんか、いないでしょ。


でも、起きているのです。
  
もう、世界のうねりは止められませんよ。


この、個人では抗いようがない大きなうねりの中で、しかし僕らひとりひとり個人が、いかにこの世界について考えていけるのか。
 
きっと、試されているのです。



自粛するなとも、外出するなとも、僕は言いません。
 
でもせめて。
 
自粛を叩くのをやめろ。
外出を叩くのもやめろ。

 
起きている現実を自分の心でしっかり受け止めて、どう生きていくのかを考えろ



僕が言えるのは、それだけ。
 
誰しもそれぞれに苦しい時だと思いますが、一緒に乗り越えていきましょう。
 
新型コロナで大変になった、その「先」の世界を見ましょう。

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