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ベルセルク未読の人に伝えたい読中読後感

どうも主に姫路にいるhideです。
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それでは本編へGO



ベルセルク

なんと連載開始が1989年なんですね!!

漫画好きでこのタイトルを聞いたことがないって人はいないと思います。

月一連載かつ休載も多かったようで、30巻以降は2.3年に一巻ぐらいのペースの進行で現在41巻が最新刊。

そしてなんと、、作者である三浦先生が急逝されてしまうという、、長編人気漫画で最大の悲劇に見舞われてしまいます。

僕はベルセルクは未読でしたが、そのニュースは知らなくても話題になるぐらいでした。

誰もが未完で終わりか、、と思ったベルセルクですが、なんと先々のプロット(脚本)が残ってたり、親しい友人に話をしてたりで大枠をそのまま描けそうだ!という流れで連載再開しています。

これは賛否あるでしょうが個人的にはめちゃくちゃ良いと思います。

その連載再開からの初のコミックス42巻は9月29日発売だそうですよ!!

そんなベルセルクですが僕は童貞でして、、最近一気に読破することができました!!

やはり有名長編人気漫画にハズレなし!!

ベルセルクはその中でも他にはない読中読後感だったので初回に感じた事を書き留めたいなと思いました。


暗い北斗の拳

1から3巻はプロローグ。
主人公ガッツと敵である使徒と呼ばれる化け物とのバトルや強大なボスとの会合などが描かれます。

4巻から舞台は過去になり、ガッツがなんであんなことなってんの?なんで化け物がいるの?みたいなのを追体験していく形となります。

5巻ぐらいまでの僕の印象は"暗い北斗の拳"です(笑)

世紀末感溢れる世界にガチムチな漢が武勇を振り撒き、ぶっきらぼうに悪党をぶちのめす。

北斗っぽいw


昭和感たっぷりの古い描写が懐かしかったですね。

北斗の拳自体が結構暗いんですが、その中でも北斗はブラックジョークがあった気がします。

笑えるw

中世キングダム

舞台は過去となり、その物語の最中、ガッツは鷹の団というレジスタンス的な軍隊に所属するのですが、その群像劇は舞台が中世のキングダムを感じました。

さて問題!これはベルセルクでしょうか?
キングダムでしょうか?

軍VS軍がキングダム
キングダムも最近読破したので余計に。

キングダムは紀元前の中華統一が舞台なのですが、ベルセルクは中世ヨーロッパのような世界観で鷹の団のリーダーグリフィスは世界統一を夢見てます。

グリフィスが嬴政、ガッツが信って感じですね。

ともに理想の世界を作る事を夢見て修羅の道を歩む。


物理バスタード

14巻で鷹の団の群像劇は幕を閉じ、冒頭の3巻のリアルな続きに物語が戻ります。

神を信じる王政が登場し、使徒と言われる化け物や下級魔物が身近になり、雰囲気はこれまた完結してない、、というか下手するとベルセルクよりも完結しなさそうなバスタードに雰囲気が近いなと感じました。

バスタードの連載開始は1988年
ベルセルクと同時期なのね

ベルセルクにも後ほど魔法という概念が強く出てくるのですが、この時はガッツの脳筋戦法しかないのでさながら物理バスタードです(笑)


ベルセルクはひたすら剣を振り回してるイメージ


そしてベルセルクが個人的に異質だなと思ったのは、あくまで初回読み進めてた時の感想なのですがここまでに魅力的なキャラがいない!

正確には僕にとっては好きなキャラがいなかったんです。

もちろんガッツ、グリフィス、キャスカ、、中にはジュドーやピピンといった脇役が好きな人もいたと思いますが、ガッツは自分の中ではゴリゴリの主人公!って域をでないし、キャスカは面倒だし← グリフィスは完璧すぎてしんどいし、、

敵はわけのわからんオッさん、わけのわからん化け物、わけのわからなさすぎるゴッドハンド、、燃えねぇ(笑)

明確に、あ!このキャラ好き!ってなったのがセルピコで、それもキャラがたちはじめた20巻過ぎぐらいなんすよね。

20巻といえば幽☆遊☆白書は終わってるし、鬼滅の刃も終盤です。

そこにいたるまでキャラ人気に頼る事なく脚本と雰囲気と勢いだけでハマらせてるって凄い漫画だなと僕は思いました。


王道チームバトル 

20巻を過ぎ、仲間もどんどん増えていきます。パック、ファルネーゼ、セルピコ、イシドロ、キャスカ、シールケ、イバレラ、ロデリック、マニフィコ、アザン、イスマ、リッケルト、、、

頼りになる剣士や魔法使い、お荷物だったり、チョイ役だったり、弟子っぽいやつだったり、なんか企んでるやつだったり、船長に人魚にかつての仲間との再会、、

まさに現在でいうなら長編バトル漫画のトップ、ワンピースさながらの大行進。

敵側も負けておらず、グリフィス率いる鷹の団にも幹部がでてきます。
登場は古い不死のゾッド、月光騎士ロクス、天才弓使いアーヴァイン、炎の巨竜グルンベルト、夜魔ラクシャス、巫女ソーニャ、、

敵側が魅力的すぎぃ!!

さらに第三の勢力として、いつも助けてくれる髑髏の騎士や、暗殺集団バーキラカの面々も目立ってきます。

モズグス率いる教団勢も最高だった(笑)


こうなってくると言い方は悪いですが、グッと普通の漫画っぽく読めるというか、、

ベルセルク読むのしんどい、キツい、重たい、、
よく聞く感想なんですが、そんな人はベルセルク本来の魅力は薄まりますが22巻ぐらいから読むと耐えられるかもしれません。

まぁでも頑張って中盤までのトラウマを乗り越えてほしい!!

これぞ!ベルセルク!という濃密な部分が薄れる代わりに安定した面白さで中盤以降は引っ張ってくれます。


人間讃歌のジョジョ、人類賛歌のベルセルク

あのジョジョの奇妙な冒険は人間讃歌がテーマだと荒木先生は言ってます。

ともすればベルセルクは人類讃歌だなと僕は感じてます。

悲しいかな、、グリフィス率いる敵側の方が明らかに正しく、明らかに強く、明らかに魅力的で、明らかに未来がある。

目的のために手段を選ばず、非道に徹し、大切なものを失おうとも、いや、だからこそ輝かしい世界を手に入れることができ、多くの人々を救い、繁栄に導くことができる。

それに引き換え、我々(主人公側)のなんと脆弱な事だろう。

怯え、妬み、争い、悩み、踠き、足掻き、進めず、短い生にとってあまりにも遅すぎる進歩。間違いだらけの歩み。

でもこれが人だよな。

人ならざるものの力を借りて、人ならざるものに媚びてまで正しい道を選ぶのが果たして良いのだろうか?

いや、自分はそれでいいのだろうか?


バーキラカのシラットのこのシーンが
人の核心をついてる。


そんな正しい未来はいらない。

人類が愚かだというのなら愚かなまま足掻いてもがいて没落するのが人類なのではないか?

はみ出てはいけないものがある。
やっちゃいけないことがある。

それを選ばずになんとかする。
苦しくても馬鹿げてても頑張る。

現実の世界もいくつかやっちゃいけないことを選んでしまってやしないか?
正しさばかり、、強さばかり急ぎ追い求めてやしないか?

ガッツか?グリフィスか?

それは実際の僕たちの未来の選択のようにも見える。

グリフィスを目指しつつグリフィスになってはいけないという難しいところが我々人類ゲームのオーソドックスなエンディングだと僕は思う。


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