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2021年*3年目のCAN EATまとめ

2021年3月末をもって、株式会社CAN EATは創業3周年を迎えました。

順風満帆とは言えなかった3年間、あっという間に過ぎてしまいました。にも関わらず、元気にモチベーション高く経営に臨めている現状は、応援してくださるたくさんの方々のお陰です。皆さんのご協力を経て少しずつですが事業が軌道に乗り始めていることを感じています。創業3年でもう”新興”の枠は外れたと心に刻み、「起業家」から「事業家」に一皮剥けなければならないタイミングで、今年1年を振り返りしたいなと思います。

CAN EAT(キャンイート)とは?「食べられないものがある人の外食をサポートする」をテーマに、アレルギー、妊娠、持病、宗教・信条などが理由で食事制限がある方の情報を取り纏め、いろいろな外食または友人に対してカンタンに情報をシェアできるサービスを運営しています。(https://caneat.jp/) アレルギーがあっても行けるお店を取りまとめた「外食MAP」も!

2021年度の目標は「アレルギー対応サービスを使っていただくお客様に、たっぷりとご愛用いただくこと」その結果は…

CAN EATの導入について最も早く手を挙げてくださったのは、食の多様化対応にいち早く取り組まれていた八芳園様です。婚礼業界の中でもかなり早い段階でDX専門の部隊を持たれ、色々な業務効率化と、新規事業に取り組まれているスタートアップな社風が強い式場様です。2020年10月から丸1年が経過し、約4000人のお客様のお食事制限に対応されました。→八芳園の現場で働く皆様への素晴らしいインタビューはこちらで!

2021年の10月頃になると、少しずつですが修学旅行や婚礼の復活が始まり、雅叙園東京様が新たにCAN EATでアレルギー対応の正確化・効率化を始められました。来たる大阪万博や、今後のインバウンド需要の復活に向け、食の多様化時代を見据えた素晴らしいお取組みが始まっています。

また3月は新たに神奈川・広島・名古屋などでもご導入が決定いたしました。誰かの結婚式に参列する際に、皆さんのお手元にも「CAN EAT」が届くかもしれません。(届いたら是非教えてください!)

2021年初めは、デルタ株の蔓延が話題に。まだまだコロナ禍は終わらない中で、新しい取り組み「AI味覚分析」を実施!

年始からデルタ株が話題になり、日本の医療体制が逼迫して最も辛い時期だったかと思います。やはり外食・婚礼・旅行業界への打撃が大きく、私たちもお手伝いできることがなかなか見つからずに歯がゆい思いをしていました。

そんな中、新しく始めたのが”AI味覚分析”という取り組みです。1年経った今でも話題にしていただく機会が多いですが、婚活のIBJ様と共同のお取組みで「自分の味覚とマッチする人との婚活パーティー」を実証実験として開催させていただきました。

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↑味覚嗜好をはかるポップコーンも使用しました。※写真はこちらの記事からの抜粋です。婚活パーティーの様子ではありません!

CAN EATはAIの力で引き続きヒトの味覚を可視化する取り組みを加速しています。使い方も婚活だけでなく、好き嫌いの克服や健康診断など、幅広い活用を目指しています。

6月から、スマホで自動アレルギー判定ができるサービスが人気に!

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コロナ禍で生まれた「アレルギー管理サービス」は、スマートフォンで原材料ラベルを撮影するだけで簡単にアレルギーを自動判定し、外食でのアレルギー表示ミスによる誤食事故を防ぐためのサービスです。正式ローンチの前よりとてもご評価をいただいていましたが、その後改良を重ね、例えば「小麦・乳・卵のアレルギーがある人は何が食べられるのか」「アーモンドアレルギーがある人はどの加工品を除去しなければいけないのか」がパパッと検索できるようになっています。また、食品表示法の落とし穴であるアレルゲンの一括表記や個別表記による見落とし事故を防ぎます。

特にコロナ禍ではこれまで宴会の受け入れが中心だったホテル様が修学旅行を受け入れる流れが始まっており、「どうしたら良いかわからない」と悩みを抱えていらっしゃる方も多くいました。そんなときに自動で判定&メニューごとのまとめをアプリで簡単にでき、保護者様にも共有できる使い方は忙しいホテルさんにもぴったり!アレルギーがある子の親御さんには、「このホテル大丈夫かな…」とハラハラする心配を少しでも解消できたらと思っております。

かんぽの宿 奈良様をはじめ、カフェレストラン様や卸業者様、保育園事業者様やパン屋さん、蕎麦屋さん、高速道路のサービスエリア、焼肉屋さんなど…たくさんの業種業態様にご利用いただいております!

地域創生を食で盛り上げる!南海電鉄様とのお取組みも。

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CAN EATの仕組みの中にも組み込まれている「CAN EATマップ」というアレルギーがある方に原材料表示やメニュー変更など配慮のあるお店を特集したマップと、南海電鉄様でコラボした「アレルギーフレンドリーマップ with NANKAI」がリリースしました。20名近い南海電鉄沿線にお住まいのキュレーターの皆様から、お気に入りのお店を教えていただき、たくさんの店舗が追加されました。

アレルギーに限らず、食事制限に配慮した飲食店であることは、たくさんのファミリー層に来ていただくきっかけとなります。これを機に是非関西へのお引越しを検討されている方がいたら、南海電鉄沿線も注目してみてください!

秋… CAN EATに期待の新人が加入

今年は9月29日(水)放送のテレビ朝日「25歳~情熱の起点~」でCAN EATを取り上げていただきました。

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これをきっかけに、たくさんの方から「自分も食物アレルギーがあって、世の中を変えたい」と、窓口を開けていなかったにも関わらず会社へのジョインを申し出てくださる声をいただきました。

その中の一人、加藤君というインターン生をご紹介します。

放送終了から1か月ほど経った頃、会社の問い合わせフォームに1通の問い合わせが入りました。冒頭1行目にCAN EATに登録したアレルギープロフィールのURLを貼り付けてくれていて、長文の熱意あるメールを送ってくれてとても嬉しい気持ちになったことを覚えています。

ただ、これまでにもいくつか採用面接をする中で非常に難しく感じていたのが「当事者意識の偏り」でした。CAN EATはアレルギーがある当事者からはお金を取らないビジネスモデルであること、まずアレルギー対応をしてくれる外食企業側の気持ちに寄り添っていける存在にならなければいけないので、「n=1の当事者としての経験だけ」では強みになりづらいのです。

それをまず正直に本人に伝えました。彼は「なるほど…」と考えたあと、「0から勉強します」と言ってくれました。この時たまたま人手が足りないところがあったので、インターンとしてやってみる?と伝えたところ快諾してくれました。まずはCAN EATでのシステム検証から。地味に見えますがシステム全体の理解に繋がり、品質を守る大切な仕事のひとつです。元々丁寧な作業が得意なのか、指定した箇所をスピード感を持ってしっかりやり遂げてくれていました。ひと通り仕事が終わると、今度は自分にできそうなことや、学べそうなことを探し始めました。「同席しても良い打合せはありますか?」「勉強したほうが良いものはありませんか?」から始まり、打合せに参加しては議事録を自ら記載し、「クライアントにこれを聞かれたらどうしよう」を想定して食品表示まわりの(結構専門的な知識のはずで私も勉強に時間がかかったのですが)情報を集めてきたり…いつの間にかこちらが知らなかった情報もキャッチしてくることも。アレルギーがある当事者の方がCAN EATの営業をすると、どうしても「当事者としてはこんなに困ってるんです!」と言いたくなってしまうものだと思いますが、彼は本当にまっさらにリセットして文字通り「0から」勉強してきて、見事にクライアントに寄り添う提案ができるようになったのです。

最初に彼の熱意を見たときに「この熱意は持続するのか?」と思っていました。それが半年間、彼自身が主体性を失わずに取り組んだ結果、「この仕事は加藤君にお願いしよう」と真っ先に顔が浮かぶ仕事が増えてきました。ここまで優秀とは…と、毎月1度は驚かされています。

営業に同行してもらった帰りにランチをしたときにボソッと彼が呟きました。「言われたことをそのままやるよりは、何かその仕事に自分なりの+αをするのが楽しいんです。」

この”仕事嗜好”こそが彼を優秀たらしめているんだな。社会人になりたてのときの新鮮な気持ちを思い出させてくれるような、会社に新しい風をもたらしてくれました。そんな期待の大型新人に、今後も乞うご期待です。

2022年(創業4年目)の目標は、「成長の仕組みをつくる」

2019年は需要調査、2020年はプロダクト開発、2021年は販売と少しずつステップが進んできました。2022年は良質なプロダクトをより世の中に広めていけるように、KPIの立て方を見直したり組織の在り方を考えたりと、成長への仕組みづくりをしていけたらと考えています。

最後に、それぞれの高いスキルを活かし、いつも事業を支えてくれるチームメンバーに、この場を借りて心より感謝・御礼申し上げます。

皆様引き続き、CANEATをご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします!

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