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133 わたしの夏休み・奥飛騨栃尾温泉へ

秋めいて、は全然ないですが暦の上では9月。

もう夏休みのことを語るには遅いころかもしれませんが、8月7日、夏真っ盛りの時期に奥飛騨温泉郷に行ってきました。

奥飛騨温泉郷は高山市の東部、穂高連峰のふもとにあります。奥飛騨温泉という名の温泉はなく、平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉などからなる温泉地の総称です。

奥飛騨温泉郷にバスで向かうとその入口にあたるのが平湯温泉。ここには何度か行ったことがあるのですが、それより奥は初の訪問。高山駅から新穂高ロープウェイ行きの濃飛バスで向かいます。路線バスなのに高速バス仕様の立派なバスです。

バスに揺られて1時間半で着いたのが栃尾温泉。ここが今回泊まる目的地です。

栃尾温泉の名物はこの洞谷。温泉街を貫通する渓流です。1979年の豪雨による土石流の発生で犠牲者が出たり陸の孤島と化したことによりこのような流路工ができました。

雪の時期には雪桜ライトアップというイベントもあるようです。

わたしが泊まる宿までは少し歩きます。神通川の支流の蒲田川。岩がごつごつしていかにも山の中の川の上流といった感じです。渓流で遊ぶ家族連れが多くいました。渓流釣りも楽しめるそうです。

川の傍に足湯「蛍の湯」があります。栃尾温泉に宿泊しない方がここに寄って足湯に浸かっています。そのすぐ近くには「荒神の湯」という露天風呂もあります。温泉宿は何軒かあるのですがそれ以外は歓楽街はおろか飲食店もない静かな温泉地。そんな中でこれらの施設は数少ない寄り道スポットです。

足湯の案内看板。足の形の木の板に「ゆ」とありました。

わたしが泊まったのは栃尾温泉でも東端にある「宝山荘」。手打ちそばも食べられるそうなんですが残念、今日は休みでした。

チェックインして部屋に荷物を置いたら早速お風呂をいただきます。
ここは大浴場のほかに家族風呂もあります。大きな「鍵」が表に出ているときは自由に入れるそう。お、鍵があるので空いてそうですね。

小ぢんまりとしていますが、家族風呂なのでこのぐらいで十分。さっぱりとしたいいお湯です。

青空の下に聳える山を見ながらの温泉が何より最高の贅沢です。

温泉に入って部屋で高校野球なんか見ていたら夕食の時間。右上の刺身はなんとナマズ。これだけ山深い山中では貴重な蛋白源だったのでしょうか。キュウリなどの野菜は旅館の方が自家栽培しているものです。

この朴葉で包まれているのは…?

ニジマスを朴葉味噌に漬けて蒸しています。奥飛騨ならではの料理を堪能します。ニジマスなんて何年ぶりに食べただろう。

自家栽培の野菜の天ぷらもおいしく頂きました。

さて、さっきは家族風呂だったので今度は旅館内の浴場へ。旅館全体が大きいわけではないので小ぢんまりとしたお風呂。源泉かけ流しです。

露天風呂。素朴な造りで野趣あふれますが、灯りが少なく少々怖い、かな? 
ちょっとクマとか来ないよね?と思ってしまったビビリです。

お部屋は6畳間。ふとんは自分で敷くセルフサービス、冷蔵庫も洗面所も共同のものが廊下にある素朴な造りの宿です。こういう山中の宿で情報から遮断されて静かな夜を過ごすというのは実は最高の贅沢なのかもしれません。

朝ごはんはよくある感じのメニューでしたが、朴葉味噌をいただきました。これだけで十分飛騨に来たんだなということを改めて実感させてくれます。

お世話になった「宝山荘」をチェックアウトして平湯のバスターミナルまでバスで出て乗り換え。松本に向かいました。高山へは便数も多いですが松本に行く便は限られているので注意。ここは上高地行のバスもあってごった返しています。

奥飛騨温泉郷は豪雪の冬に来るのが好きで何度か来ていますが夏は初めて来ました。ヒグラシの鳴く中での温泉というのもなかなかいいものです。ここはまだ福地温泉、新穂高温泉などいったことがないところが多くあります。紅葉のシーズンなどまた違う季節に訪ねてみたいと思いました。

平湯バスターミナルでも足湯につかりながらバス待ち。どんだけ足湯好きやねん。ここ、鉄分が豊富でタオルで足を拭いたら錆色になりました。

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