この3連休は台風が日本列島を舐めるような進路で進んでいますね。
この記事を書いている今の段階で九州は暴風雨の中にあって大変な状況になっていますが、今後台風は進路を変えて日本列島を舐めるかのように進むので本州でも被害が心配です。

わたしは三連休は名古屋から東京、会津の方に旅行に行く予定でしたがどうしても行く必要のあった東京までの旅行として名古屋まで戻りました。月曜日は新幹線も一部運休になるようなのでやむをえません。

というわけで、東京折り返しとなった今回の旅。その中で精いっぱい楽しむこととしました。

東京では夕方からライブに参加する予定。午前中は時間が空いています。単純に東京まで行ってもつまりません。どこに寄ろうかな？そう考えて選んだのは初訪問となる茅ヶ崎。

相模線乗り換えのために利用したことはありますが、町を歩くのは初めてです。湘南の海まで歩いてみることにします。

駅から湘南海岸まで延びる目抜き通り。その名も「雄三通り」といいます。

茅ヶ崎は先日コンサート活動を引退された加山雄三さんの出身地。30歳までこの通り沿いに住んでおり、その頃は父の名が取られ「上原謙通り」と呼ばれていました。2001年に「世代交代」して雄三通りとなっています。

海に近づくにつれてカフェやマリングッズなどを売る店が増えてきます。そんな中に建つこのお店「清月」は7月15日に閉店してしまいましたが、やはりこの町出身の大物アーティスト、桑田佳祐さんが足しげく通ったパン屋さん。サザンオールスターズファンの多くの方が「佳佑ドッグ」を買いに来ていたそうです。

そういえば桑田佳祐さんも「嘉門雄三」の名で活動していたことがありました。その雄三も同郷の加山雄三さんの名から取ったそうですね。

20分ほど歩いて海に到着しました。この一帯は「サザンビーチちがさき」という海水浴場。サーファーも大勢います。

雄三通りからここに来るまでに、このようにサーフボードを抱えて自転車に乗って海に向かう人をたくさん見かけました。茅ヶ崎ではサーフィンが日常的なマリンスポーツになっているのでしょう。ほかの地域ではあまり見られない光景です。

特に今日は台風が近づいてきていて波が高いのでサーフィン日和（？）なのかもしれません。

波に向かって泳ぐサーファーの向こうに浮かぶのが茅ヶ崎のシンボル「烏帽子岩（えぼしいわ）」。サザンオールスターズの名曲「チャコの海岸物語」にも登場しますね。もっと海岸に近いところにあるのかと思ったら意外に遠かった。。。

そんなこんないろんなことを想いながらビーチを歩くと「茅ヶ崎サザンC」のモニュメントに到着。サザンオールスターズのCDジャケットにも登場しました。Cの口の開いた部分に２人で立てば円が完成する、すなわち「縁結び」につながる意味が込められています。

そんなサザンCの近くのカフェでお昼をいただくとしましょう。「SAN by AIR」は今年8月にオープンしたばかりのカフェ。

モッツァレラとしらすのベーグルサンドいただきました。しらすの磯の香りとふんだんに使ったオリーブオイルの香りが口いっぱいに広がります。海を見ながら食べるのに最適な一品です。

さて、食事を終えたら駅の方に戻ります。サザンCのモニュメントから茅ヶ崎駅に向かって延びるのが「サザン通り」。その名の通りサザンオールスターズにちなんで命名されています。

駅の近くのサザン通り商店街。ビルの一角に「サザン神社」という変わった神社があります。

もちろん正式な神社ではないので社殿はお写真です。
この神社は2008年にサザンビーチでサザンオールスターズがライブをした時に商店会の発案で作られたそう。以降サザンオールスターズファンの聖地として多くの参拝客（？）が訪ねています。

商店街の街灯にはサザンオールスターズの名曲の数々。看板の曲名を見るだけでサビが口ずさめてしまう私もサザンっ子です。

「雄三通り」→「サザンビーチ」→「サザン通り」とぐるっと海岸地域を1周して駅に戻ります。台風の近づいている今日のような日はビーチの砂が舞って海岸地域の家は砂だらけになるそう。サザンオールスターズのデビュー曲、「勝手にシンドバッド」の歌い出し「砂混じりの茅ヶ崎」はここから来たのかもしれません。私は砂浜を歩いて靴が砂混じりになりました。「今何時？」と時計を見ればもう茅ヶ崎を発たないといけない時刻。東京に向けて電車に乗っていきました。