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292 札幌・北大思い出めぐり②

わたしの母校、北海道大学を思い出をまじえながらめぐる2回目。

↑ 1回目の記事はコチラ。

今回は地図の左半分、南側を案内したいと思います。

北大といえばここは外せない!ポプラ並木

北大に行ったことがない人でもポプラ並木があることは何となく知っているのではないでしょうか。中央食堂と理学部の間を抜けるとそのポプラ並木を見ることができます。

美しい。何度見ても美しいです。
ただ、ここを歩いて通ることはできません。わたしの在学中もポプラは老木で倒木の危険性があるからという理由で通行は禁止されていましたが、実際に平成16年に札幌を襲った台風により19本のポプラに被害が及ぶこととなりました。それでも札幌を代表する観光資源を残そうと学者や学生たちの決死の努力で再生したポプラ並木です。

はい、突然ですが質問です。ポプラ並木の脇に建つこのおじさんの胸像。どっかで見覚えありますね。誰でしょう?

……

………

お分かりになりましたか?前の5000円札で肖像が描かれた新渡戸(にとべ)稲造先生です。札幌農学校の学生であり、その後助教授として教鞭をとっている北大に所縁の深い人物です。

新渡戸先生の胸像が建つ奥には森林浴が楽しめる花木園があります。ポプラ並木も横から間近で眺めることができますよ。

北大の原点、農学部と歴史の重みを感じさせる建物群

ポプラ並木からメインストリートに戻って再び南に歩いていくと農学部にたどり着きます。農学校から始まった北大の原点ともいえる学部であり、その建物も威厳を感じさせるものです。正面の塔は今年建設から90年が経過する歴史あるものです。

農学部の前には戦前に建てられた研究施設がいくつか残ります。こちらは昆虫標本室。石造りの壁に天井は鉄筋コンクリート造であり厳重な耐火構造となっていました。

こちらは明治末期に建てられた旧昆虫学・養蚕学教室。キャンパスがこの地に移った際に建てられたものがそのまま残ります。学校の建物というよりはカナダとかで見られる民家のようですよね。赤毛のアンとか出てきそうです。

こちらのアメリカの民家のような建物は旧図書館。明治末期の建築です。1960年代まで大学の中央図書館として機能し、1986年までは農学部図書館となっていました。今も学生新聞の事務局が入居しているそうです。

こちらは農学部とは道路を挟んで反対にある1909年建築の古河講堂。メインストリートに面しているのでかなり目立ちます。林学教室などとして活用されつい最近まで文学部の研究室として利用されてきました。

学内にはこのように100年を超える歴史ある建造物が今も数多く残ります。それが多くの観光客をひきつけるのかもしれません。

赤とんぼとまってました。北海道の秋はもうすぐそこまで来ています。

指をさしているものはここにはありません。

と、在学中何度いったことでしょう。正門に向かう通りとメインストリートの交差する場所に建つクラーク博士の像。多くの方がここで写真を撮っているんですが、

「あの、指をさしてるのはどこにあるんでしょうか?」

と尋ねられます。

それはここにあります。

北大からは結構遠いのでご注意ください。

像のすぐ近くには日本初の大規模学生会館であるクラーク会館があります。生協の書店や学食があったので良くここを利用していました。学生にはクラ館と呼ばれ親しまれています。

市民の憩いの場にもなっている緑の広場・中央ローン

正門にほど近い場所に広大な緑の敷地「中央ローン」が広がります。中央に流れるのはサクシュコトニ川と呼ばれる川でかつては琴似川に注ぐ天然の河川でした。

中央ローン、わたしたちが学生の頃はジンパ(ジンギスカンパーティーの略)をやってる学生もいたんですが、さすがに今は禁止です。

学生だけでなく、市民の憩いの場として開放されています。

カフェも充実しています、北大。

コンビニもそうですが、わたしが学生だった頃はカフェなんているシャレたものは学内にはありませんでした。いや、街中にもあったのはカフェじゃなくて喫茶店だったな。

観光客向けだけではなく、学会などで訪れる学者が食事をするのに学内はカフェが充実しています。

こちらは百年記念館の下にある北大マルシェ。学内で搾乳された牛乳を加工した北大牛乳やモッツァレラチーズを使ったチーズハンバーグなどが楽しめますよ!

また、正門の入り口の学内のインフォメーションセンター内には「カフェ de   ごはん」もあります。こちらでは朝ごはんセットやサンドイッチなどマルシェよりリーズナブルな軽食が楽しめます。

わたしはほかで食事する予定なので、アイスコーヒーをいただきました。
2時間歩いたのでさすがに疲労が…そして汗で水分が流出していました。
体の中に水分をしっかり補給しました。

北大正門

卒業から29年。カフェやコンビニができたり、学内の施設の用途が変わっていたりと数多くの変化があった一方、昔から変わっていない懐かしい景色にも巡り合うことができました。

ポプラ並木などの緑の美しさや農学校時代からの古い建物が数多くことで観光客をひきつけてやまない北海道大学。みなさんもゆっくり学内を歩いてしばしの間学生気分を感じてみてください。

サポートいただけたら小躍りして喜びます! 今後一層フットワーク軽く旅先に向かい、情報提供に努めたいと思います。 よろしくお願いいたします!