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253 白鷺舞うその美しさは世界の宝~姫路城

今年のGWは、兵庫県を訪ねました。

姫路市内のビジネスホテルに泊まったのですが、せっかく姫路に来たので姫路のシンボル姫路城を訪ねることにしました。

姫路駅から北にまっすぐ伸びる目抜き通り。真正面の城が見えるように整備されています。

開門と同時に行けばそんなに混んでないだろう。

大混雑でした~ GWの姫路城、甘く見てました。

それでも20分ほどで天守の中へ。お昼ぐらいに来た人たちはもっと並んでいました。

少しずつ近づいてくる天守閣。この白さはほかの城にはない独特のものがありますね。

姫路城が白いのは外壁に塗られた漆喰の成分である石灰の影響によるものです。ほかの城では壁に黒い板を貼って炭や漆を塗ることが多いのですが、姫路城では防火目的で板を貼らなかったといわれています。また、瓦の継ぎ目まで漆喰で塗り固めたことで屋根まで白みがかって見えることとなり白さが際立つこととなったのです。

石垣にひとつ白く輝く石があります。これは姥ヶ石(うばがいし)。かつて秀吉が姫路城築城の際に石集めに苦心していたところ、生活の糧であった白い石臼を提供した御婆さんがおり、秀吉がこれにたいそう喜んだという逸話が残されています。ただこの石垣は秀吉の時代ではなく池田輝政が気づいたものであるため伝説であるというのが今の見解です。

混雑する人波をかき分けていよいよ天守の内部へ。

天守の中もご覧のような混雑。2階部分でだいぶ待たされたあと上階に案内されました。急な階段を登るのでそんなに多くの人が一度に上に上がれないのです。

天守最上階にあるのは姫路城の守護神である刑部神社。もともとは城の鬼門にあったものを明治期にここに映してきました。今も手を合わせる人が少なくありません。

ゆっくりとした足取りで最上階をぐるりと回ります。ゆっくり歩いた分だけ写真もゆっくり取ることができました。

姫路城の鯱を正面から。瓦の間が漆喰で塗り固められていますね。この漆喰の城が白全体を白く見せるのに一役買っています。

西の丸方面を望みます。天守を護るように長屋と石垣がぐるりと城を囲っている様子がわかります。

姫路城は堀もぐるりとらせん状に城を囲っています。このような形の堀は珍しく、江戸城とここにしかないと言われています。

下りも結構な人がいたんですが何とかして下りてきました。三の丸広場からは正面から姫路城の天守閣を眺めることができて絶好の撮影ポイントです。

真下からの真下からのアングルも。

みんながのぞき込んでいるのは「お菊井戸」。いちまーい にまーい…とお皿を数えることで有名な怪談、播州皿屋敷でお菊が殺された後投げ込まれた井戸。そんなしげしげと眺めていると幽霊が出てくると思うんですけどね。
でもこの怪談って東京の番町でもあったような…?

今の形の姫路城は関ケ原の戦いの後、天下を取った家康が池田輝政に命じて西国に残る豊臣氏の勢力を牽制するために造ったものです。その後大きな戦いはなく明治維新を迎えました。多くの城が廃城され壊されて行った中、姫路城は残存。第二次大戦中の姫路空襲の際も、落ちた爆弾が不発弾であったり、周囲の尽力もあって焼けずに残りました。戦国の世から400年を生き延びた姫路城は乱世を生き抜いた奇跡の城。1993年に日本初の世界遺産に登録されたのも納得です。今後も世界の宝として白鷺の舞うような美しい姿で姫路の町を見守ってほしいと思います。










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