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284 「君は放課後インソムニア」能登路聖地巡礼②~見附島・恋路海岸

4月よりテレビ東京系でアニメ放送、6月より森菜々さんらが演じる実写版の映画が公開中の「君は放課後インソムニア」。作品の舞台となった奥能登を聖地巡礼しています。

前回訪ねた真脇遺跡を離れ、向かった先はさらに奥能登を奥に進んだところにある「見附島」。インソムニアに悩む2人の高校生の天体撮影の旅の始まりの地として描かれています。

能登半島もかなり奥に入った場所にあります。

比較的なだらかな海岸を歩いていると突如として現れる大きな岩。これが「見附島」です。弘法大師が不況のために能登に来た際に発見した島とされています。これだけ大きければ弘法大師でなくても見つけていると思いますがそこは置いておいて。

こちらに迫りくるような軍艦にも見えるということで「軍艦島」という別名もあります。

アニメ中に描かれる「見附島」。
実際の「見附島」。アニメでは本当にリアルに描かれていますね。

海岸から島に至る「踏み石」が敷き詰められており、干潮の際には島まで渡ることができます。せっかくの機会なので渡ってみようと途中まで行ったわけなんですが、

途中、結構踏み石の表面スレスレのところまで水が来ています。

踏み石を踏み外し思い切り海に片足ハマりました。もう少し潮が引かないと渡るのは厳しいですね。。。

存在感のあるどっしりと構えたような奇岩ですが、最近頻発する能登の地震で一部崩落があり規模が小さくなってしまっているようです。

見附島のある海岸は「えんむすびーち」と呼ばれる恋人の聖地になっていて、恋人の聖地にはお約束の愛の鐘も設置されていました。

こちらもアニメでリアルに描かれています。

ちなみに、えんむすびーちの起点となるのは3キロ西に位置する恋路海岸。何ともロマンティックなこの海岸の名前が「えんむすびーち」が作られた由縁です。

弁天様の祀られる恋路海岸。鍋乃と助三郎という若い男女が恋に落ちた海岸です。2人は夜この海岸でこっそりと会っており、その目印として炎を焚いていたのですが、恋敵により炎の位置をずらされたために助三郎が溺死し、それを悲しんだ鍋乃も海に身を投げて自死したという伝説を持つ悲恋の海岸です。

こちらの海岸でも奇岩が目を引きます。

かつて、この恋路海岸付近にはのと鉄道能登線が走り、恋路駅が存在しました。

その語感の響きの良さから人気を博し、記念切符が売られた時期もあります。2005年に路線は廃止されましたが今もこの区間を買い取った酒造会社がトロッコ列車を走らせています。

城の駅銘板が海や空の青によく似合います。
恋路駅は高台にあります。ここから眺める田圃越しの恋路海岸は絶景です。

眩いばかりの夏の能登時の海。アニメの主人公たちが旅したのも夏休み、能登が一番光り輝く時期です。みなさんも是非一度夏の能登を訪ねていただき、青く光る海とそこに突如現れる奇岩を目にしていただけたらと思います。

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