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回顧録のような

お休みの日に自宅で過ごすことが増えて
内に内にと、思いを巡らす機会が増えた

使わなくなって久しい子供用マグカップ

久しぶりに開いた本に挟まっていた桜の押し花
(これはもう何年も前、お花見に家族で出掛けた時のもの!懐かしい!)

玄関先に掛かったままの縄跳びやら色々

そんなものたちを改めて眺めていると
どこか記憶が繋がって、
さらに遠い遠い昔のことを思い出す

自分の子供の頃

ある時期の夏休みなどは、食事の時間以外の長い間、ずっと外に出ていてよく遊んでいたと思う

友達と近場の遊具で遊ぶこともあれば
暑い日はプールに行ったり
虫取りあみを持ってちょっと遠くの大きな公園へ
出掛けたり。

断片的ながらも友人たちの笑顔や笑い声、
雰囲気と共に、良い思い出になっていて
滅多に思い出すことはないものの
瞬間、頭に思い浮かべることが出来る

そんな時は子供だけで行動し
ケンカやちょっとした怪我などが発生した時も
子供だけで考えて対応していたので
尚更記憶が深いのかもしれない

(怪我発生のエピソードなどについては
家に帰って母に話すとギョッとされたこともたまにはあったにはあったのであるが😅)

果たして自分の子供はどうなんだろうか…
と振り返ってみると、この時代でも
それが案外ちゃんと遊んで育っている

息子が通った幼稚園は
どの先生方も程よく厳しく、
同時に良く見ていてもくださり、
子供同士が喧嘩したときには双方から話は聞くが
基本は両成敗

わんぱくなお子さんも多く
のびのびさせる代わりに一線を越えそうな時には
先生からの厳しいお叱りを受けて
号泣しているお子さんをよく見かけたものだ

喧嘩のあとの仲直りの儀式は
面と向かわせ『ごめんね』『いいよ』
をお互いに言わせるという

わたしはその仲直りのルールまでは知らなくて
息子が小学生に上がった時に
息子本人の口から初めて聞いて知ったものである

何故知ることになったかと言うと、、、

1年生になるに当たり、
学区の関係で新しいお友だちばかりの小学校に
通うことになった息子

細かいことは忘れてしまったが
息子は何か自分が意図せず迷惑になることをしてしまい、そのお友だちに謝ったのだが、
何度謝ってもその子が『いいよ』と言ってくれなかったそうで、半ば強要的に
『ごめんねって言ってるでしょ、そうしたら、いいよって言うんだよ!』
と言って泣き出してしまったそうなのである

そうすると相手のお友だちも泣いてしまい
もう教室中のみんなを困らせた、というハプニングがきっかけだった

確かに自宅でも『●●先生(幼稚園の)はこう言っていたよ、だからこうするんだよ』など話しており
幼稚園の先生のご指導は親より絶大であると感じていた

予め先生から電話を頂いていたので
学校から帰ってきた息子に話をよく聞いて
あれこれフォローに尽くしたことを覚えている
何をどうやって話したのかは
今となっては全く覚えていないけれども、
『本音と建前』のような、そんなことを子供に説明するのは何て難しいのだ!と思ったことだけは覚えている

そんなこんなを経て
色々学んで小学校低学年のうちは
『ただいまー、●●公園に行ってきまーす』
と、ランドセルだけ玄関におろして
さっさと遊びに行ってしまったものだ

ある時は、なかなか帰ってこないので探しに出たら、すぐ玄関先で犬と散歩中の老人のかたと世間話をしていたり

またある時は、
たまたま同じ公園で遊んでいたお隣のお子さんが知らせに来てくれたので
何事かと急いで公園に行ってみたら
砂場で自転車の鍵を隠して遊んでいて
本当に失くしてしまい、帰るに帰れずみんなで捜索中だったとか

彼の思い出エピソードには事欠かくことがないが
間抜けなこともこうやって遊びながら学んで
大きくなったんだなあ、と感慨深く思う

やっぱり遊びは大事だな

何一つ手を掛けなくても
ずっと健康で育った、という子供はいないと思う

風邪をひいて熱を出して心配させたり、
転んで頭をぶつけて不安にさせたりとか。

子育ての真っ最中は必死だから
その時はすごく大変なのに
無事にやり過ごすことができたら
無事だったことが大事だから
その苦労は忘れてしまえるのだな、と思う

わたしも両親には沢山心配を掛けたのだろう

先日、小学生の子供たちがテレビニュースの取材に答えていたのを見た

コロナ禍でもあって外遊びができなかったり
外に出ても家と塾の往復だけで旅行などに出掛けられないことがとても残念だと話していた

遊びが大事な時期だけに本当に気の毒であるが
どこかで何か、工夫が生まれているのではないか?とも思ったりする
(必要は発明の母)

昔あったウインナーのCMソングではないが
元気いっぱいの子供たちとすれ違うとき
心から思う

おおきくなれよー!

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