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バレエ感想⑮「ル•グラン•ガラ」Aプロ

新国立劇場でポスターを見かけて以来から絶対に良い席のチケットを買うと誓ったル•グラン•ガラ。チケット購入後にもう一つのオペラ座ガラの公演が開催されると聞きましたが、マチュー•ガニオ大好きな私はル•グラン•ガラ一本に絞って毎日楽しみにしていました!

結論、買って良かった😍😍😍 高身長で色っぽいメンズが沢山、もう全員格好良すぎます!
最初の海賊は綺麗なんだけど、なんだか盛り上がりませんでした。なんだかテンポも遅く、綺麗なんだけど、綺麗なだけという感じ。しかし、次の演目でマチュー•ガニオが出てきた瞬間空気が変わりました。キラッキラの衣装が無くても、立ってるだけで色気がすごいです。一つ一つの動きがとても美しく、レオノールも美しい。

大好きなアマンディーヌ•アルビッソンとフリーデマン•フォーゲルは残念ながらマイヨーのくるみ割り人形は踊りませんでしたが、なんとオネーギンの寝室のパドドゥが代わりの演目となり、これはこれで良かったです。フリーデマンは相変わらず伸びやかで美しく、アマンディーヌは抜群の安定性。そしてなんと美しい足…。

リュドミラ•パリエロはオードリック•べザールとカルメンの寝室のパドドゥを踊りましたが、出てきた瞬間リュドミラの足が長すぎてビックリ!オードリックも非常に足が長いダンサーで、2人とも足が全身の3分の2くらいあるんじゃないか?と思います。そしてさすがおフランス、2人とも色っぽい…。

さて、マチュー、フリーデマン、オードリックと色気がすごすぎる長身ハンサムが沢山出てきましたが、極め付けはユーゴ•マルシャンです。ドロテ•ジルベールとのル•パルクは色っぽすぎて何だかドキドキ。これだけ色っぽい男性を集められるのは凄すぎます。バレエも美しいのですが、色気が凄まじいのです。

日本フランスハーフで、毎年昇進を重ねているクララ•ムーセーニュちゃんは本日はドンキホーテのみの出演。ドンキと言えば誰が演じてもカラッと明るいイメージでしたが、こちらもさすがおフランス、首にキスしたり、顔が近くてずっと見つめ合っているなど、なんともアムールなキトリとバジルでした。2人ともテクニシャンなんだろうけど、なんだか音楽のテンポが遅く、モタついている見えたのは残念。クララちゃんはバランスもバッチリで、テクニックも強いはずなので次は生オケだと良いな。

2幕はアマンディーヌとオードリックが白鳥の湖のアダージオを踊りました。実はパリオペラ座シネマにもありますが、アマンディーヌとマチューの白鳥の湖は何度も日本で上演されており、私も大好きで何度も見に行きました。ようやく…ほんのちょっとだけど…アマンディーヌのオデットを見れて幸せでした。そしてオードリックめっちゃカッコいいし、何しても色っぽい。

フォーゲルとレオノールの3つのグノシエンヌは美の競合。ただただ、美しい2人が舞うからこそ説得力があります。

ビアンカとトマのサタネラはうーん、悪くないんだけど、色気ダダ漏れの他の演目に比べるとやっぱりインパクトが弱いです。カワイイんですよ、綺麗なんですよ、でもね、他の演目の色気が凄すぎてなんだか弱いのです。

そしてなんといっても今回のメインはマチューとリュドミラの「ダイヤモンド」。私はジュエルズのダイヤモンドが大好きで、本当に楽しみにしていました。ルテステュ、ロパートキナ、スミルノワらの美と品格が溢れ出るダイヤモンドがとにかく大好きで、ラテンのイメージ溢れるリュドミラがどんなダイヤモンドを見せてくれるのか、とても楽しみにしていました。
幕が開いて驚いたのですが、さすがおフランス、ロシアのバレリーナが演じる際は美や品格ばかりが伝わってくるこのバレエが、男女の出会いのような感情の通った演目になっています。なんて色っぽく、なんて素敵なダイヤモンドでしょう。色々なダイヤモンドを見てきましたが、ここまで血の通った心に訴えてくるダイヤモンドは初めてです。本当に見れてよかった。

そしてトリはジルベールとマルシャンの赤と黒。マノンとオネーギンと椿姫を混ぜたような色っぽい演目でした。しかしこのペアはル•パルクをやって、その後に赤と黒をやって、演劇性を要するものを選んでいるのかなという感じです。普通の人ならこんな演目一緒にやったら絶対に恋に落ちちゃうだろうなと思いながら見てました。

長くなりましたが、色々なバレエガラがある中で厳選してル•グラン•ガラにつぎ込みましたが、本当に良かったです。美しく、色っぽく、音楽的な、素敵な空間に浸り、また頑張れそうです。

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