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61歳の立ち位置とメンテナンス

世間の常識というか固定観念で、還暦過ぎると「年寄り」扱いされる機会が増えます。
映画館もシニア割引になったり、生命保険料も払い終えたり、年金受給もカウントダウンしたりします。

一方で人生100年時代と言われる中、世間のそうした空気で老け込んで行ったらとんでもないことになります。100年のうち60歳は6割しか生きていません。
道半ばも良いところ、まだまだいろいろありそうな気がします。

後半の人生を楽しく充実して生きていくために、僕が重要だと思うことは2つ。
ひとつは、若い人たちとの交流です。

感性も考え方も価値観もかなり違う若い世代と話したり、行動したりすると、自分がアップデートされていきます。

一昔前、自分の親世代が「新機種のテレビやビデオの使い方がわからない」「ケータイは電話機能しか使えない」と新しい生活様式から逃げ、従来の方法に固執していると、あっという間に取り残され、「歳だから仕方ない」「歳取りたくないね」などと若者から疎んじられていきました。

そこは、無理してでも付いていくしかありません。逃げ切ろうなんて考えてはダメです。
Instagramも、TikTokも、Chat GPTも。
坂道グループも目黒蓮もLE SSERAFIMも。
めんどくさいし、何が良いのかわからないけど(笑)、
慣れるまで、人気がある理由が分かるようになるまで、若い子に教えてもらうしかありません。

幸い、謙虚に教えてもらっているうちは嫌われる確率は低いと思います。

最悪なのは聞かれてもいないのに、昔話を自慢したり、人生訓をくどくど喋ったり、ドラマ「不適切にもほどがある」のような昭和の習慣を押し付けたり、説教したり。

そうです。まぁまぁ、しんどいです。
自分と近い世代の人と気を遣わずに飲んだり食ったりしている方が、
楽しいっちゃぁ楽しいです。

そんなことまでして、自分をアップデートしたくないわ。今のままでいいわ、という声が聞こえてきそうですが、そうしていると結局は自分に跳ね返ってきて、後半の人生がシュリンクしていくのは目に見えています。

自分にとって必要な学びだと思って、ちょっとだけ頑張るしかありません。
ただ、気をつけておくことは、若さとエネルギーを照射され続けると、ますます自分は「年寄」感を感じてしまいます。
「このまま次世代の任せて・・・」なんていう引退・隠居の気持ちが増大すると超マイナスなので、それを防ぐためにやるべきことが2つ目の大事なことです。

それは、自分よりも年長者とお付き合いする時間を確保すること。
できれば年が離れている方がより望ましいです。

僕の場合はロータリークラブがそれ。
70歳代なんてザラ。80代90代の先輩もたくさんいる中で、毎週1時間ランチします。
いつもかけられる声は「樫野くんはまだ若いんだから・・・」(笑)
言霊とはよく言ったもので、毎週そう言われると本人もそんな気になってきます。

気持ちは相対的なポジションで形成されるので、
間違いなくロータリークラブでは僕は若手ミドル層になります。

若い世代との付き合いと逆で、先輩方に社会トレンドや情報機器を教えて差し上げることで自分自身の理解を深めることにもなるし、先輩方にも可愛がってもらえます。

こうした年の離れた上下2つの層とのお付き合いが、後半人生をよりよくするために必要ではないでしょうか。

Googleに「業務時間の10%を本業とは別の個人プロジェクトに使わなければならない」というルールがありますが、若い世代との付き合いに10%、年長者との付き合いに10%を使うくらいの時間管理をしてもよいと僕は思います。

自己成長への研究開発投資、錆びない自分を維持するためのメンテナンス。
これ、超重要だと思います。

楽しんでもらえる、ちょっとした生きるヒントになる、新しいスタイルを試してみる、そんな記事をこれからも書いていきたいと思っています。景色を楽しみながら歩くサポーターだい募集です!よろしくお願いします!