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31、面接の達人 中谷彰宏さんの巻

映画編に突入する前に、書き記しておきたい人がいる。
『面接の達人』の著者 中谷彰宏さんだ。

『メンタツ』のヒット後、中谷彰宏さんは毎月のように著書を連発。まるで月刊誌、いや週刊誌のように出版を続けていた。
さらに「笑っていいとも」に出演したり、僕の部署が運営していたガーディアンガーデンで一人芝居をやったりと、その活動範囲はどんどん広がる。

この展開の速さと行動シナリオの元となる考え方をどうしても知りたくなり、ある時、僕はじっくり取材を敢行した。

驚いたのは、先入観にとらわれない視点とシンプルなビジネスロジック。

量産されている中谷彰宏さんの著書を「30分で読めるくらい中身が薄い」という批判する人もいる。
しかし、ご本人は「僕は本で伝えたいことを伝えるために書いている。その本を読むのに2時間かかるより、30分で読めた方が時間的に読者も得でしょ」と。

ページ数を稼ぐために、前置きが長く、同じことをいろんな角度で言及する論文のような書籍より、端的にエッセンスをシンプルに伝える構成の方がビジネス本は確かに良いかもしれない。

『面接の達人』についても
「あれは本というよりシステム。『地球の歩き方』が多くの旅行者の口コミ情報でできているのと同じで、多くの先輩就活生の経験談が年々積み重なり、毎年情報量がアップデートされ、増殖する。『地球の歩き方』でヨーロッパ編だったものがイギリス編、ギリシャ編と国ごとに分割されていくように、『面接の達人』も『女子大生版』とか『問題集』とか『エントリーシート編』などに分化していくと思うよ」

その後、『メンタツ』はその通り、増殖・分割していく。

本をシステムとして捉える。しかも読者が内容を書き加えていく。
まさに、今インターネットが果たしている役割と同じことを書籍に実装していたのだ。

さらに、メンタツの読者、つまり就活生は毎年入れ替わるので、
常に新しい読者が毎年30万人強も誕生する。

無理して市場を創り出すというような困難なことをせず、
社会の流れをうまく取り込んだ「理にかなった」仕組みである。

そうした視点があったからこそ『メンタツ』はロングセラーになる。

現在のネット時代は、UGC(ユーザー生成コンテンツ)は珍しいものではないが、こういう書籍を出したいと思って僕が企画したのが『PTAのトリセツ』。
https://amzn.to/3vk4Hbe

PTA役員も毎年入れ替わる。
多くの課題は毎年同じようにやってくる。
そんなPTA役員の方々に処方箋を提供できればと思ったのだ。

おかげさまで、『PTAのトリセツ』はマスコミでも話題になり、
著者の今関さん福本さんは表彰されたり、講演に呼ばれたりと
評判は上々、重版を重ね3刷となった。

春の新役員選任に向けて、『PTAのトリセツ』は
アマゾンや楽天ブックスで販売数が増加中。

毎年、春に売れる書籍というシステムになる日も近い。
そろそろ、00編のようなシリーズものを企画するかな・・・(笑)。


楽しんでもらえる、ちょっとした生きるヒントになる、新しいスタイルを試してみる、そんな記事をこれからも書いていきたいと思っています。景色を楽しみながら歩くサポーターだい募集です!よろしくお願いします!