八ヶ岳南麓、北杜市の津金の集落の奥まったところにエスニックな食堂がある。場所で言ったらおいしい学校の更に奥といったところ。先日ここにも書いた百番珈琲さんのご近所である。実は百番珈琲さんについては、このつがね食堂の店主さんに教えてもらったのだ。

さて、このつがね食堂さん、こんな奥まったところ（失礼！）に所在し、古民家で、「つがね食堂」なんていう名前だから、地元の食材を使った和食屋さんかと思ったらさにあらず、こちらはエスニックを中心とした食事を食べさせてくれるお店である。しかも、気取ったエスニック料理ではなく、女性の店主が教えてもらったりした各国の日常的な料理を頂けるので、若い頃に海外をバックパックを背負って旅しながら街の食堂で食べたような味を思い出せるのが愉しい。

今回は、コシャリというエジプトのごはんとひよこ豆のスープの定食をチョイス。コシャリはエジプトでは日本でいうラーメンや牛丼のように親しまれている大衆料理だそうで、「混ぜる」という意味だそう。で、ごはんにパスタ、マカロニも入っていて、そこに豆、トマトソースとフライドオニオンを乗せて、混ぜ混ぜして食べる料理とのこと。聞いただけでB級で美味しそうだ。

早速やって来たのを見ると、フライドオニオンが積みあがっている。しっかり混ぜて口に運ぶと、パスタとお米は似た食感だが、マカロニの食感が良いアクセント。そしてフライドオニオンの甘さと焦げた部分のほろ苦さが良いバランスで美味しい。エジプトで人気があるというのもよく判る。今度真似して作ってみようかな。

こちらのお店は結構メニューの更新が早い。ご主人が作りたいものがたくさんあって、どんどん新しいメニューに切り替わっている模様。だからリピートするのも愉しい。食事以外にもエスニック関連のイベント等も時々行っているみたいなのでそういう機会も愉しめると思う。それにしても、八ヶ岳南麓のエスニック事情は面白くなってきているなぁ。