旅先で美味しいもの ~浜松で「もちがつお」に出会う~
連休明け早々に日帰り出張で静岡県西部に足を運んだ。
打ち合わせも順調に終わり、帰路に就こうかという時、「この時期の浜松界隈では『もちがつお』が美味しいので是非食べてから解散しよう」という話があり、食いしん坊の自分としては、良い話を聞いたとばかりに着いて行った。ちなみに、もちがつおはいつでもある訳ではない(海の状況等で漁ができなければ当然店に入荷しないし、どの店にも入荷する訳ではないとのこと)が、ここは常連さんのおかげで今日は食べられるようだ。
浜松駅から歩いて数分の繁華街にある居酒屋「出世」さんに明るいうちからお邪魔する。オーダーは同行者に任せて僕は愉しみに待つだけ(笑)。
お待ちかねの「もちがつお」が到着。皿の上でプルプルしたいる様が美しい。
ちなみに、「もちがつお」とは、獲れたてでまだ身が固くなる(死後硬直が始まる)前のかつおの事。獲ってすぐ店に運んで提供されるため保存用の氷にも浸かっていないのでその身は呼び名の通り、まさにもちもちで口の中で引っ付くようなねっとりした食感は他では余り経験したことがない。これは美味い!
そして、静岡といえばしらすとサクラエビ。この二つはもっと駿河湾寄りの名物というイメージがあったが、なかなかどうして、遠州でも美味しいのが頂けると判明。
そして、もちがつおに負けじと、このカワハギの刺身(肝添え)も抜群に美味しか
った。
他にも色々と食べたが、どれも美味しかった。素材も抜群だが、この「出世」さん、なかなかの名店ですぞ。
同じ静岡県でも駿河湾に面した沼津や焼津は魚が美味しいイメージがあったが、浜松は鰻以外に魚のイメージが無かったので、今日は嬉しい発見があった。愉しい味覚の余韻を味わいつつ、最終の新幹線で帰京した。
充実した良い一日だった。
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