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わかったこと、わからないこと


突然の別れでわかったこと。彼は少し前から悩んでいたこと。セックスは今の愛の証でも、将来の保証でもなんでもないこと。彼は自分が思っているような人ではなかったこと。彼はとてもがんばってくれていたこと。

わかったかもしれないこと。もしかしたら素敵な他の誰か、ハードルが少ない誰かに彼が会って惹かれていたのではないかということ。自分が思うからではなく、相手が欲しているからいうべき言葉もたくさんあること。

わかった。こどもたちはパパ役を必要としていないこと。ママがいれば十分だったこと。突然の別れに少し驚いていること。自分たちの振る舞いや言葉で大きく未来が変わってしまうことがあること。恋人同士の別れはあっけなく、紙を出す必要がないこと。

わかった。本当はもっとちゃんと子どもと彼と向き合って話し合えたのに、やっぱり同居や結婚が怖くてできなかった。できればこれ以上の責任をもちたくなかった。最後に我慢をするのは自分に違いないと思ってた。

わからない。どうしてあんなふうに急に最後に切り出したのか。どうしてあんなに強く怖く痛くしたのか。別れる前に何度も抱いたのか。どうしてあんな顔をみせたのか。いつから、好きが憎いになったのか。

わからない。諦めて母として生きれるのか。子どもの理解が得られるときに、私と一緒にいたいといってくれる異性はいるのか。いなくてもへっちゃらなのか。犬を飼えば満たされるのか。

今の私に必要なのは、やんちゃなママ友たちだ。母でありながら女を楽しんでいるシングル(予備軍含め)の女たち。飲み歩いて、声かけてきた男性がいたらこう言おうか、「まず、子どもたちのOKもらって」って。

未熟なところも、強引なとこも、冷たくされても思い込みで突き進むとこも、頑固なとこも、愛おしかった。もう少し子どもと時間を過ごせば、もしかしたらうまくまとまるんじゃないかって思ってたのに。
きっとそんな事一言も言わずに、ママ友には話すんだろう、やっぱり別れて正解だったって。

早く元カレのもの捨てちゃお。プレゼントも換金してこどもにゲーム買ってあげよ。時間を早く進める魔法の術。時間が解決するって、とっくに経験済みでしょ?笑 またタフになっちゃった。

もう、二度と、会わないよ。



写真:Unsplashalexandru vicolが撮影


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