鴨川市 太海の漁村で路地を歩く
入り組んだ路地は県内のどこにもない雰囲気がある。
太海駅。木造駅舎は建て直されていた。
駅前通りにある民宿はやし。
漁港へ向かうと鳥居が出迎えてくれる。
常夜灯の台座には龍。房州ではありふれた光景である。
香指(かざし)神社。
きわめてマッシブな狛犬がいる。ネットの信頼できるソースによると作者は「武田石翁」らしいが情報の出所は不明。名工なのは間違いない。
岩陰には屋根を樹皮で葺いたお社。
川瀬巴水が「房州太海」というタイトルで版画を作った風景。
道切り。千葉県では村の境界にしめ縄を飾る事例が有名だが、南房総では辻にサイコロや草鞋を吊るした竹棒を立てるのをよく見る。
太海駅方面を見る。
漁村の入口であり多くの画家が宿泊した江澤館。
津嶋神社。岩に張り付くように祠が建っている。
鳥居越しに仁右衛門島を見る。朝の日差しで海が輝いていた。
路地が有名な漁村への入り口。この上にあるのは民家だが当たり前のようにウォーキングコースになっている。地元の協力がなければ成し得ないことだろう。
階段を上がって民家の庭先を抜けると灯台跡がある。巨大なライトが海を照らしていたのだろうか。よく見ると「がいし」が残っていた。
灯台の奥にある稲荷。
灯台のあるあたりが一番見晴らしがいい。
冬の朝日を浴びる民家。
路地へ迷い込む。
この先にどんな景色が待っているかわからない、見通しの悪い路地こそ醍醐味。
古びた木造住宅の向こうに海が見えた。
陸側を覗き込むと石垣がちらっと見えた。
山堂への古びた石段。
地蔵尊。石材は鴨川産の蛇紋岩。
山堂。画面中央にかかる竹棒は物干し竿で、右端には干しているタオルが写り込んでいる。
素材の味を活かした手水鉢。縁取りがおしゃれ。
山堂から漁村を見下ろす。驚くほど雑然としている。
歩いた道を引き返すだけで良さが見つかる。
名残惜しいが路地を後にする。
海沿いの民家。よく見ると神様がいる。
風化した神様。
多くのアーティストが訪れた地、太海。
漁港のはずれにある奇岩と、その上に立つ祠。
Googleマップには「龍宮様」と名がついている。ゼンリンの表記を踏襲したものと思われる。
祠。
南側の漁港の入り口にも道切りがあった。こうして太海の漁港は邪なるものから守られている。
太海漁港。
漁師小屋。以前ここに行ったときは青のりを干していた。
参考
行った日 : 2021/10/23, 2022/12/10
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