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21.がん治療でお悩みの方へ綴る《再発》

再発。嫌な単語です。再発するということは、何らかの治療を行って、検査で病巣が検出されない状態で使われます。ここまで三大療法について色々と書いてきました。現代医療であれ、自然療法であれ、再発するときはするし、転移するときは転移します。ですから、それなりの覚悟というか、受け入れる心が必要になります。その為にも情報が必要ですし、それを咀嚼して血と肉としていく。そして、自分はどう生きていくのかを導き出していくのです。このブログが何かのお役に立つとしたら幸いです。

さて、例えば手術で原発巣は取れました、と。その後の多くは3〜6ヶ月毎に通院をして検査をと主治医から言われます。ここで、改めて「なぜ通院するのか」を確認してみましょう。思考停止に陥っていると何の疑問も湧きません。思考しましょう。

外来検査で行われるのは、血液検査(一般項目、腫瘍マーカー等)と画像検査(超音波、CT、MRI、PET-CT等)でして、現状はどうなのか、再発しているのか否かを主治医は知りたい訳です。患者さんは検査結果がどうなのか、不安で不安でしかたありません。待ちに待って「残念ですが再発(転移)が疑われます」という言葉が飛び出てくるのではないかと毎回怯えています。
*病巣が小さくて、がんが否定できないので経過観察しましょうと言われる場合も実質的には同じです。

「再発(転移)はありません」という言葉に安堵し、どっと疲れます。そして「良かった、安心した」となります。そこで主治医は「次の検査は3カ月後に予約を取りましょう」となったりします。

その次の3カ月間はどんな思いですか?

今回の検査はパスした。 次はどうか? 分からない! 大丈夫だろうか? 分からない! という不安と恐怖の外来受診を繰り返していくのです。がん患者さんの通院はずっとこんな感じで不安と恐怖の無限ループの中に閉じ込められるのです。

再発も転移もないのであれば、それはそれで主治医も嬉しいですが、もし「再発(転移)があります」となればどうなるかというと、取れそうならば手術、焼けそうなら放射線、それに加えて抗がん剤となります。以前にさんざ書きましたが、現代医療に治癒はありません。検査通院とは、単に再発(転移)するのをボーッと待っているに過ぎない放置プレイなのです。再発(転移)するまでひたすら待つ。それは、なぜ?

日本の現代医学に再発を防ぐ手段が存在しないからです。

現代医学そのものは、病気とは何か、病気に対してどうするのかという学問です。人を健康にする学問ではありません。ですから、通院し続けて健康になることは有り得ないのです。出る杭を打つ。出ぬ杭は打てぬ。それが現代医学(三大療法)の基本です。まあ、出てしまった杭は打って下さい。

よく「再発しないように副作用の少ない抗がん剤を内服しましょう」なんて言われる事もありますけれど、これも化学療法の章で書きましたかね。副作用の弱い抗がん剤の抗がん効果は低く、再発を予防できるどころか逆に新陳代謝を落とされ免疫も落ちて再発を促す方向性しかないという流れを誰も伝えません。それでも使うのは、主治医の言うことを断れない(見捨てられるという妄想)、+発病したという実績者(変な負い目)、+画像で発見できない程度のがんがあるかもしれない、という殺し文句から使用を許諾します。

ですが、健康人の体内でも毎日1万個程度のがん細胞が発生しているという医学的なエビデンスがあるわけですから、本当に予防できるのであれば発がん予防に全国民がその抗がん剤を飲むべきですわね。主治医も飲んでいるんですかね。 否。 絶対に飲んでないです。健康人が飲んだらどうなるかを知っていますから。しかし、健康人と条件は同じでも、再発予防という名目では使うのです。

手術で原発巣が取れたら、後は自力で再発や転移を抑えますのでお世話になりました。また検査に来るのでよろしく、と言える人はなかなか、、いないですよね。でも言って欲しい。主治医との関係を切らずにダラダラと継続する。検査だけなら他へ、と言われるなら紹介状を書いてもらいましょう。

まとめに入りますよ。現代医学には再発を防ぐ手立てがないから、結局は再発探しの旅は果てなく続く。検査までは不安と恐怖があり、検査結果を聞く時が最高潮となり、再発の有無を聞く。無いなら次の検査まで同じ不安と恐怖の期間は続いていく。そして心身が疲れていく。不安と恐怖を何年も耐えるなんて、それはそれは、とてもとても、険しい道のりです。

では改めまして、自分は何のために通院しているのか?

この問いを早い段階でして頂きたいわけです。不安と恐怖は治癒力(免疫力)を下げてしまうでしょう。下がれば結果的に、再発や転移を促してしまうこととなりましょう。再発や転移を防げるのはご自身の治癒力(免疫力)なのに、不安の無限ループで下げてしまうかもしれない。

だから、この無限ループから抜け出さねばなりません。

死ぬときは死ぬ。治るときは治る。食養生を含めて自然療法で治癒力(免疫力)を下げず、上げ続ける努力は無理のない範囲で続ける必要はあると思います。その努力の結果を知るために通院して検査を行うのであればOKです。結果良ければ全て良し。結果が悪ければ、今まで行ってきた過程が正しくないか、合っていないか、足りないのか、考えて生き様を修正することができます。

再発や転移に怯えならが検査を受けるのか?
努力の結果を知るために検査を受けるのか?

やる検査は同じであっても、これはメンタルが全く異なるアプローチになります。

過去の相談者さんらへ「再発恐怖外来は幸せですか?」と質問をした際に、100%の方は「幸せではない」とお答えになりました。「受診する度にマイナスなことを言われて落ち込む」ともおっしゃいました。故に、検査をするならば、その意味と意義を明確にして臨んでほしいのです。意味も意義も見いだせない場合は通院して検査する必要がなくなりますので自然療法に切り替えてもよい、ということになります。これで不安無限ループからの脱却になります。

その上で、自分の行ってきた事がどのような結果をもたらすのかを知るために検査を受けることは意味がある、ということです。残念ながら病状が進行した場合は医療機関のお世話になる必要があります。だからこそ、いざという時のために主治医との関係を継続しておいていただきたいのです。

あ、そうそう。メンタルや肉体が強い方はこの概念に当てはまらない場合があります。強い目標を持つ競泳選手の池江 璃花子さんは並々ならぬ闘志で寛解状態を維持するだけでなく、第一線に戻ってきました。涙なくしてその活躍を見ることはできません。元プロレスラーの北斗晶さんはパワフルだから抗がん剤に対抗できるだろうと予測はしておりましたが、その通りの経過をたどりテレビ界に戻ってきました(いずれも現代医療のみを行っていたのかは分かりません)。この精神力というか、メンタルというか、加えて鍛え上げられた肉体は現代医学を駆使されても何とかなる人が出てきます。だから三大療法も否定はできないのです。何を選ぶかはご自身で納得できることが何よりも大切です。

自分のメンタルと体力がそうではないと思う方。迂闊に真似をしないようにしましょうね。

生きることと死ぬことについてはこの先の方で語って参ります。その前に言靈(ことだま)について書いておきますね。

つづく...

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