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猫の安全領域、ボーダーラインは自分で引く

猫のための、家の中の安全対策【玄関編】の話です。

玄関に設置した柵、
ベビーゲートを使用。
隙間を埋める&高さを出すために
プラダンを使用。


「猫を飼いたい」と思ったときに最初に考えたのは、保護猫を迎えることだった。調べると、脱走対策をしっかりしていることが猫譲渡の大前提だと。さらに調べると、猫脱走防止柵のオーダーは8〜10万円。さすがに高い。安く済ませるには自作だが、ラブリコや天井までの突っ張り棒もそれなりに費用がかかるし手間もかかる(天井高の計測とか難しいし。その時こそレーザー距離計を買えばよかったよなと思う)。

とりあえず子猫のうちは高さ90センチくらいのベビーゲートで大丈夫か、と思っていたら……易々と軽々と超えられてしまった。猫の運動能力ってすごい。そういえばこの時期、洗濯機スペースの壁やカーテンもクライミングしていたな。
隙間を埋めたプラダンの残りで高さを出すことに。この時買ったプラダン、別場所でも大いに役立った。

玄関は毎日通るので、外れないことを最優先に、取り外しも楽になるよう調整した。ショボいバリケード感は否めないが、たまに来る宅配便の人に見られることよりも猫ファーストなので問題なし。
家電や家具の買い替え時の搬入の際も取り外せるので、結果的にベストな選択だったと思っている。

ねこが柵を跳び超えてしまった直後、厳しく叱った。といっても叩くのではなく、

・目を見て、低音のドスの効いた声で「ダメだよ」と言う
・霧吹きの水を間接的にかける

という方法をとった。どちらも、猫の躾についての本に書かれていた方法。
うちのねこには有効だったようで、以来、玄関柵を越えることはない。

友人宅の猫は、小心者で玄関の三和土に降りることすらない、なので柵は設置していない、と言っていた。仕事で訪れる家で猫を飼っているお宅も多く見てきたが、柵を設置している家はほとんどない。大抵の猫は臆病なタイプで作業中に隠れて出てこないので、まあ大丈夫なんだろうと思う。

ただ、先に話した友人宅の猫は、ある日閉まりきらない玄関の扉から出てしまったようで、一晩帰ってこなかったことがあるらしい。翌朝、エアコンの室外機の裏に隠れている猫を無事発見できたらしいが、猫も人も眠れない夜を過ごしただろう。その話を聞いた私も、胸が締め付けられる思いだった。

心配しすぎてもキリがないし、不安に苛まれて出来る限りの対策をとったとしても、なにか起こるときは起こる。
安全対策に限らず、ペット保険やキャットフードの質も、どこまでのレベルにすれば良いのか迷う。どこまでこだわるか、どこまで気をつけるか。ボーダーラインは、自分で納得して引くしかない。
そして猫が安全領域にずっとずっと居続けられるのを、願うばかり。

迎えにきてくれるねこ
ここまではOKと知っている

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