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夜歩く

横溝正史著『夜歩く』は、数ある横溝作品の中でも人気の高い一冊に数えられているようです。

10数年前に読んだ記憶やストーリーは、今では殆ど消えてしまっていますが、この“夜” “歩く”、取り立てて特別な行為ではないのに、横溝先生にかかると、何かとてつもなく猟奇的な行為に変貌を遂げてしまう。

ごくごく日常の一コマをタイトルに持つこの一冊、いまだにそのワードを耳にするだけで、何となく背筋がゾクっとする感覚に襲われるのは気のせいなのかな。

かといって、幸いと言うか、あたりまえと言うか、これまで取り立てて何も起こることもなく夜を歩いてますが…。

ロマンチックな夜のイルミネーションの下を好きな人と手を繋いで歩く。
ほろ酔い、イイ気分で帰宅する夜の道。
はたまた、夏休みに爺ちゃん婆ちゃんの住む田舎の星空の畦道。
どれも素敵な『夜歩く』ですよね。

誰と?どこを?歩いていますか?
カメラ片手に、夜の街を徒然にスナップした一枚一枚です。
久しぶりに持ち出したxf35mmは、14mmよりもさらにコンパクトで、明るいレンズ。
冷たい夜の街を、ほんのり暖かく、そして柔らかく切り取ってくれました。
うん。良いレンズですね。

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