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佐渡で、地方での働き方を考えた

夏休みを利用して佐渡に旅行してきました。

行く前に周りの人からは
「佐渡に何があるの?」
「佐渡の島って暗いイメージかな」
「悪い人が流された島だね」
などなど、びっくりするぐらいネガティブな言葉をかけられました。

ですが、行ってみたら、予想以上に楽しかった。

ブラタモリでもやっていた金山の洞窟見学、レンタサイクルでまちめぐり、運よく花火大会を見たり、など時間を忘れて満喫しました。

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      (トキがデザインされた地元の牛乳:maSanicoffee)

そんななかでちょっと気になったのが「地方での働き方」。

・高校を卒業した若者はどこで働きたいと思うのか。
・東京や大阪で大学を卒業した学生は、島に戻って何の仕事につくのか。

など、まちを散策しながら、いろいろと妄想しました。

佐渡も地方都市によくある人口減少や若者の流出問題を抱えています。
佐渡のガイドブックを見ると「自給自足ができる豊かな地」と紹介されるように、米づくりの農業、多く海産物が取れる漁業、畜産業などが有名。
さらに、観光客が多く訪れるので観光業も盛んですが、最近は観光客が減少傾向で推移しているようです。

今回の旅行で偶然、工場見学をさせていただいた会社の人が、
原材料の調達がうまくできないので、生産調整をしていて、最近は午後から工場を稼働させてる」とのこと。
関東にもお客さんがいて、市場のニーズはありながらも、製造ができないジレンマがあるようです。

あと、宿泊したホテルでは、フロントや併設のレストランで若い人たちが働いていました。数年前にできたホテルのようですが、地元出身の社長が地域貢献をテーマに作り上げたようです。きちんと地元に雇用を生み出してますね。
そんな観光業は、繁閑の差が大きいシゴト。余裕をもって人は取れず、ギリギリの人繰りで働かざるを得ないところもあるものと思われます。

そんななかで思ったのが、地方で「人(従業員)のシェアリング」ができないだろうか。
多くの人が、地域で複数の仕事を受け持つ、ような発想です。
(もちろん、過剰な働き方ではなく)

例えば、観光シーズンで忙しいときはホテル中心のシフトで、工場勤務を減らし、その逆に、観光がオフシーズンのときは、工場勤務を増やして、製造業務を優先する、とか。

地域の会社を集めて、地域で働く人たちのシフトを、地域全体で作ることはできないだろうか。地域で産業をマネジメントし、各会社の希望を聞きながらも、人のシフトを地域で行うようにしたら、おもしろいかもしれませんね。

まあ、自分たちの仕事のために雇った従業員を地域でシェアする発想が受け入れられるのはなかなか難しいとは思いますが。

人口が減っていく中、生産性を上げるには、多能工化は大きな選択肢。
さらに、別の仕事をすることで、新しいアイデアやちょっとしたイノベーションが生まれる土壌もつくれるかもしれませんね。

と、そんなことを帰りのフェリーの中で妄想していました。

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感じて、考えて、表現します。「そんな考え方もあるね」と思ってもらえたら幸いです。