見出し画像

1on1ミーティングで使える!プロコーチのフィードバック術

みなさん、こんにちは。me:Riseキャリアコーチの高本由美子です。
初めましてなので、簡単に自己紹介をさせてください。

私は約20年近く人材サービス会社でコンサルタントの仕事をしています。
長年企業の採用支援やキャリアコンサルタントとして転職の相談などに関わっていますが、4年前からは副業支援、ミドルシニアのセカンドキャリアに向けたサポートをする事業に携わっております。

コーチングとの出会いは約6年前。
年齢を重ねる度に以前と同様な成果が出せなくなり、会社の中で居場所が見つからなくなっていました。そんな時、マネジメント、リーダーシップなど散々学びに行った後にコーチングと出会いました。

最初は自分のために学んでいたのですが、コーチをつけて自分と向き合った結果、自分の人生が大きく変わりました。そこで、コーチングで自分と同じように現在や未来に悩んでいる人のお手伝いが自分でもできないかと思い、キャリアコーチになりました。
その後、社内コーチを経て、今は多くのキャリアに悩んでいる個人の方に向けてコーチングを提供しています。

コーチングでは、主体的に生きることでなりたい自分、理想の状態に近づくといわれています。自分軸で生きるとも言いますよね。
コーチングを受け始めたばかりのクライアントさんの中には
「〇〇さんが変わってくれれば良くなるのに」とか、
「今の会社が変わらないと無理です」
というように自分ではなく周りがどうなってほしいかという話をする方がいらっしゃいます。

そんな時には「過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ」ということをお伝えします。自分が変えられないことについてずっと悩み続けるより、自分はどうなのか、どうしたいのかについてフォーカスしていくことで、自分と未来が変わっていきます。言葉の使い方を自分軸に変えてみるだけで相手を変えようとしなくても相手の反応が変わりますので、簡単にできる自分軸の言葉の使い方をお話ししますね。


相手と会話をしている時に、自分の気持ちが伝わらない時ってありませんか?
例えば同僚が目標達成をした時に、
「〇〇さん、努力していてすごいね」と声をかけると,
「そんなことないよ。まだまた君には敵わないよ」
なんて返されたことはありませんか?私はあります(笑) 

この「〇〇さん、努力していてすごいね」という文章の主語は、〇〇さんになりますよね。これは相手=〇〇さん、つまりYOUになるので、これを「YOUメッセージ」といいます。相手を主語にしてしまうと、あなたは〇〇だというメッセージになり、相手は決めつけられた感じやそのメッセージに対して◯か✖️を選択しようとしてしまいます。

では以下の場合はどんな印象になりますか? 
「私は〇〇さんが努力していてすごいなと思ってるよ」 
私がこう思っている、感じていると伝えているので、その事に対して相手は否定できません。
どんな人も他人の頭の中にある思考を変えることはできませんよね。その人が思っていることについてそう思うのは間違いだ、そう思わないでほしいとお願いしても、その人の思考は止められません。

この「私は〜」という言葉から始めるメッセージを、先ほどのYOUメッセージに対して「Iメッセージ」といいます。
このIメッセージは相手を承認したい時にはもちろん,相手に伝えにくいメッセージも伝わりやすくなります。 

「私には〇〇さんが頑張りすぎているように見えるよ」
「私には〇〇さんが私に距離をおいているように感じている」
「私には〇〇さんが私に言いたいことがあるように感じる」 

こんな風に伝えられたら、少し自分の感情を俯瞰して相手の言葉を受けとめやすくなるのではないでしょうか。
自分にはそんなつもりはないけどそんな風に見えるのか、そう感じているのかという思考も生まれてきます。

コーチングではコーチが感じたことをフィードバックとして伝えることが多々あります。フィードバックの時にこのIメッセージを使うことで、クライアントさんはコーチからのフィードバックを客観的に受け取りやすくなります。

そしてこれは組織での1on 1でも応用できます。特に相手を承認したい、逆に心配している時などに「私には〜」とIメッセージで対話をすることで,相手は言葉を受け止めやすくなります。相手が上司でも部下でも同じです。
 
私は昔、当時の上司から自分が納得できないことを言われ、また理不尽な依頼をされたことがあります。その時の私は何でそんな事言われなきゃいけないの?と上司に腹が立っていました。だからといってそのまま感情的に「あなたの言うことは理不尽だ!」といってもケンカになるだけ。そんな時にこのIメッセージを思い出しました。 

私: 「私には〇〇さんが私のことをどうでもいいと思っているように感じました。私は悲しいです」
上司:「僕は君のことを認めているよ(汗)」
私: 「そうですか、でも私は悲しいです」
上司:「ご、ごめん。言い方が悪かったね。改めて話そう」

後日上司から別の提案をされました。それは100%自分が満足する内容ではありませんでしたが、自分の気持ちを伝えたことで上司は私の気持ちを理解してくれました。もし私が「あなたの言うことは理不尽だ!」と伝えたらきっと、「決まったことなんだからやれ。文句を言うな!」という会話になり、その後の関係性は悪くなっていただろうなと思います。

ぜひ、相手を承認したい時、相手に上手くいっていないことをフィードバックしたい時、自分の気持ちを伝えたい時などに「Iメッセージ」を使ってみてください。

自分の言葉と行動をちょっと変えるだけで、相手を変えようとしなくても相手の反応は変わるかもしれません。またそのことで自分自身の捉え方も変化するかもしれません。
みなさんは、Iメッセージで誰にどんなことを伝えたいですか?



🔔オンラインキャリアコーチングサービスme:Riseでは、コーチによる無料カウンセリング(15分間)を実施しています!

・「いつかできたら…」「もしチャンスが来たら…」と受け身の人生を送っていることに不満
・やりたいことはあるけど、やり抜く力 GRITが弱くて、すぐ挫折しがち
・現状のキャリア、人生に何か変化を加えたい
・思い描く未来がありながらも、なかなか舵を切れない
・仕事も、人生もつまらないまま終わりたくない
と思っている方

プロのコーチが伴走してもらいながら、行動してみませんか?

🔔me:Riseのニュースレターで、キャリアデザインに関するコンテンツやキャンペーン・イベントのご案内、ニュースレター読者様限定のme:Rise主催セミナー割引などの最新情報をお届けしています。
ご希望の方は、ニュースレター登録(無料)またはme:Riseのホームページ内の登録ボタンからご登録ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?