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チーム作りの7つの基本

結果を残せる管理職の特徴

よくスポーツの世界で言われているのが、名選手、名監督になれずということです。

プレーヤーとして活躍をしてしまうと、監督になった時に手腕を発揮することができない。

これはビジネスの世界にも直結をしていることであり、名プレーヤーだった人が管理職になった瞬間に手腕を発揮することができずに、管理職としての評価が下がってしまうこともよく見かけます。

知識や戦略が超一流であったとしても、人間性がないとチームを引っ張っていくことができません。

そこで結果を残している管理職の特徴を7のポイントにまとめてみました。
そこからチームビルディングの基本を学ぶことができるのではないでしょうか。

ポイント1:部下の話を聞け!

これは基本的なことではありますが、できていない管理職が99%いるといってもいいでしょう。

とにかく部下の意見を聞く前に、何でも怒鳴ってしまったりしている管理職がほとんどですから。
部下の意見をしっかり聞くという姿勢をもってほしい。

傾聴力を身につけてほしいというのが本音である。
部下の意見に耳を傾けて、自分を変化させてほしい。
言いたいことがあったとしても、まずは部下からの意見をしっかり聞いてから、何か自分が発言をするという習慣をつけてほしい。

せっかちとからイラっちという言葉があるように、部下の話をしっかり聞く前に言葉を遮って、自分の意見をいうということは、部下からすると意見を言いづらくなるでしょう。

一度そうなってしまうと、ホウレンソウが遅れてしまったり、部下が意見をいいたくても言えなくなってしまうので、そういう環境にしないためには、部下の話を最後まで聞くことに徹しましょう。

部下の発言を受け止めた上で、自分の意見を述べることができれば、それだけでも印象がガラッと変わるのは間違いありません。

女性だけではなく最近の若手については、「自分の話を聞いてほしい」という気持ちがあります。

そのため、部下の話を聞き終わる前に、「いやいや、そうじゃないんだよ。…」と話を遮ってしまうことはチームの環境を悪化させると同時に、あとからフォローをしたとしても、素直に納得しにくい状況になり、ココロをシャットアウトしてしまうため、本音が出ない、腹を割って話せないという悪循環を生みます。

ポイント2:感情をゆさぶれ!

「失敗してもいいから、思うようにやってみろ」ということを私はよくいいます。

「自分の直感を信じて、これだと思ったらそれを実現しよう!」ということをよくいいますが、不安と恐怖がある中で、後ろから背中を押す一言を感情で伝えることが重要です。

「きみなら最後まで一人で任せられる」という言葉もよく使います。
それなりに努力をしてきてがんばっていることを見ているからこそ言える言葉です。
論理的な言葉でいろいろアドバイスするよりも、感情的に揺さぶることができる一言を言えるかどうかで変わります。

この言葉の裏には部下を信用しているからのびのびとやってみて、
失敗したらその責任は上司にあるということを暗黙の了解としている。
上司は部下と心中する覚悟があるから、ドーンっとやってみてよということを言っている。

「論理」で筋が通っていれば納得できる人もいますが、「感情を揺さぶる」事でもっと高いポテンシャルを発揮してくれる事のほうが多い。

正しいことを正しく伝えるだけではなく、モチベーションが上がるように感情に訴えることができれば、火事場のクソ力ではありませんが、普段以上の力を発揮することができるでしょう。

ポイント3:フラットな目線

私もいろいろな企業で仕事をしてきているからよく分かるのですが、結果を残せている組織というのは、フラットな関係が出来上がっていることが多い。
企業にもよるが、役職で呼ぶ人もいるし、名前で呼ぶ人もいる。
しかし、名前を呼び捨てしたり、愛称で呼ぶ会社はそんなにない。

私が管理職をしていた時は、うちのボスと呼ばれていた。
名前を呼び捨てにしたり、愛称で呼ばれる事は、組織を統率する上で、なめられているんじゃないかと思うことも多くありますが、容認をしていたり、フラットなメンツをつくる環境を整えることがしていたりします。

管理職と部下という関係は主従関係ではなく、最も近いところにいる仲間という視点でコミュニケーションをとっていることを表しています。

管理職というのはチームの相談役、いい兄貴、お姉さんのポジションで無ければなりません。

一定の距離感を保つことは重要ですが、その間合いを掴むことができれば、
チームからの信頼感も得られやすく、この人の下で働いてみたいと考えるでしょう。

ポイント4:身だしなみに気をつける!

社会人としては基本的なことですが、年齢を重ねるとどうでもいいという感じもでてきます。

これでは若手の部下が憧れるような上司にはなりません。

昔よくあったのが、忙しいことを言い訳にしてしまい、シャツを着替えずに仕事をしていた人がいました。

どうせ一緒だからということでデオドラントスプレーでごまかしたり、香水でごまかしたりしていた。

シャツが昨日と一緒だったり、デオドラントスプレーや香水の匂いが強いと、「ちゃんとこういうことをやれ!」と言われても説得力がありません。
シャツのことや臭いのことで頭がいっぱいになるからです。

出勤をする前にちゃんと身だしなみをチェックすることをしておきましょう。

寝癖がないかどうか、口臭が気にならないか、シャツ、スーツにシワが寄っていないか、靴を磨いているかどうか、爪が伸びすぎていないかなど、身だしなみを一通りチェックしましょう。

これからの時期ですと汗ばむ季節ですから、汗の匂いにも気を使わないといけません。

ポイント5:えこひいきはしない

これはチーム力をつけていく上で非常に重要な要素です。

例えばエースを育成することができたならば、次のエース候補を育成するのが基本になりますが、育成したエースをえこひいきする発言や行動というのはチーム内でのハレーションの原因になります。

エースばかりをおいしいプロジェクトにアサインさせたり、戦略的に発展をするかもしれないクライアントへアサインさせたり、部下がえこひいきしているじゃないかということはすぐに辞めましょう。

なぜあいつだけがひいきされるんだということになると、妬み、嫉みが入ることになり、チーム内で足の引っ張り合いが始まってしまう。

そうなるとチーム力を高めていくことはできず、マイナス要因だけが目立つ結果になるでしょう。

チームメンバーはフェアに扱っているということを言葉で伝えたり、行動で示すことが必要になってくるので、部下に対して正当な評価をしていることを日々アピールしましょう。

ポイント6:認めたい、承認欲求をうまくつかう

「おいっ!お前は手をぬいているだろう!」と感じることがあるかもしれませんが、そのまま伝えることはかえって逆効果になる可能性が多くあります。

「もっとできる」「もっと伸ばせる」という言葉に変えて伝えることで、モチベーションを下げることもありませんし、プライドもキズつけずにうまくいきます。

言いたいことは同じなのですが、いい方を変えるだけで角がたたず、モチベーションストッパーになることなく、部下の承認欲求をうまく利用することができます。

コミュニケーションの基本は相手のことをどれだけ考えて、伝えることができるかというところですから、部下の話をきちんと聞いた上で、自分を変えることができるのであればいい上司になるでしょう。

ポイント7:自慢話、説教、昔話はNG

これは自分でも注意をしていることなのですが、自慢話、説教、昔話は価値観の押しつけになってしまう。

これは自分の物差しで評価をしているということを公言しているようなものです。

よくある場面ですが、説教をしたりすると部下が萎縮をしてしまって、大胆な行動を取ることができません。

失敗したらまた怒られてしまう、ヘコむぐらいであれば違うことを考えようとなってしまって、現実逃避に近いかたちで、上司の顔色を伺ってくることがしばしばあります。

また、「俺らの時代には…」という昔話をする上司も嫌われています。
仕事ができないくせに…などと陰口を叩かれていることがよくあります。

よくあるのが、「忙しくて…」というとそんなに忙しいわけがないだろう。っていいたくなるし、「俺らの時代は…」と言われると、俺らの時代といまは全く違うんじゃっていいたくなる。

仕事がちゃんとできて、部下から信頼される上司に言われるのであれば、しょうがないと思えるのですが、仕事ができない上司からそういうことをいわれると、早くどいてくれ。と思う人も多いだろう。

コミュニケーションを上手くとっている人というのは、きちんと相手のことをちゃんと考えた上で、伝えることが非常にうまい人が多い。
ユーモアやウイットに富んだ人が多いというのも事実である。

この7つのポイントをしっかりと守っている上司はほとんどいません。
心に余裕があるというよりも、自分のスタイルを持っているわけでもなく、
組織の中で人材育成をしながら、チーム力を上げるためには行動と実績を残すためには、どうしたらいいのかということを細かく知り尽くしている人が多いということになります。

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