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管理職や経営層が変わらなきゃいけない3つの意識とは!?

この事件から気づいたこと

このニュースが流れた後、吉野家は臨時取締役会を開いて、発言をした取締役を解任することになった。

年齢的にはミドルからシニア層だと思うのですが、この層に対して足りていないことが多くあることに気づかされました。

1:ハラスメントに対する意識
2:インタビュートレーニングをしていないこと
3:講師としての素質

この3つは企業の役員クラスならちゃんとおさえておいてほしいところです。

リップサービスや爆笑を獲りにいってしまった結果ではないだろうかと仮説が成り立ちます。

背景としてビジネススクールの初回の講師であり、そのビジネススクールの流れをつくるうえでも、面白く、楽しく、わかりやすくと考えていた結果として、笑いを獲りにいこうとしたのではないでしょうか。

しかし、ミドル~シニア層に欠けているのがハラスメントに対する意識づけであることは明白です。

それは自分たちが生きてきた世代と現在の世界は全く違うということを認識をしておかないといけません。

「えっ!?そんなのも知らないの?」というだけで、ハラスメントになるわけですし、「自分たちの時代はさぁ~」というだけでも価値観の押し付けになってしまうので注意が必要です。

1:ハラスメントに対する意識について

ミドル~シニア層については、ハラスメントに対する意識が低い時代ともいえるでしょう。

なぜなら、自分たちがセクハラ、パワハラが当たり前の時代に育ってきてしまったことによって、免疫体制ができてしまっており、それをアップデートする機会がなかったということがあげられます。

自分たちが育ってきたことがルールだと思い込んでしまっていることが原因であり、それがハラスメントに当たるとは思っていないことが最大の欠点である。

理不尽と不条理の間で育ってしまったことを棚上げにすることはありませんが、アップデートをするようにしていなかった企業側、学校側にも責任があるかもしれません。

これが最初の講義であり、関係値がゼロに近かったというのもありますし、笑いを狙いにいってはまってしまったパターンではないかと思われます。

講師をしていると芸人さんでもないのに笑いを獲りに行ってしまうことがよくあります。

空気が重たい時とか、話題の転換をする際に、自虐的に言ったのかもしれませんが、関係値がない状態でそれをやってしまうと、問題になってしまう。

2:インタビュートレーニングをしていないこと

日本企業のほとんどでやっていないのが、経営者や役員のインタビュートレーである。

海外では当たり前のことですが、会社の顔としていろいろなところへ出ていくことがあり、いつでもどこでも注目をされていることから、不用意な発言をしないように日々インタビュートレーニングをしています。

最近ではスポーツ選手が受けることが多くなっていますが、パワハラ、セクハラ取られかれない発言をしないようにするのはもちろんですが、インタビューの基本から学ぶことをしています。

インタビューを通してその人の魅力やブランディングを仕掛けていくことになりますし、その内容については企業広報として使われたりするので、いろいろな役割を果たすことになります。

放送禁止用語はもちろんですが、人種差別的な発言などというのも常にアップデートをしておかなければなりません。
昔はOKだったとしても今ではNGという言葉や表現があるのですから、そちらについてはちゃんと確認をしてから人前に出るようにしてほしい。

3:講師としての素質

講師としての素質があるかどうかについては、学校側が事前に講師を選定する際に、模擬授業をさせたりすることが必要になってくるだろう。

こういう人を呼んで、こういう講義をしてもらうことで、聴講生の満足度を得られるかというとそうではない。

台本をきちんと学校側が書いて、その通りにしてくださいというわけではありませんし、性善説に立って依頼をしていることもあるでしょう。

もしくはテレビ制作のように、〇〇さんが最近有名になっているらしいけど、呼んできてよというように、学校側が過大評価をしてしまったあまりに、内容を鑑みず講師として依頼をしてしまったこともあるかもしれません。

四方一両損になってしまった

講師、企業、学校、聴講生の四方がそれぞれに損をしてしまった形になってしまった。

再発を防ぐためにはハードルが上がり、チェック項目が増えていくことになるのは間違いありません。

講師についても役員を解任されて、企業は社長の役員報酬30%カットになり、学校側は講師を解任して、聴講生は1回目からの講義で解約する人もいらっしゃるのではないでしょうか。

時代錯誤の発言ということは由々しき事態でありますが、いろいろな角度から今後は検証されて改善されることを願いたい。

ハラスメントに対する意識を改革しようとしても、ご本人の体験と今の指導方法が違うということを理解してもらったうえで、自ら改革を意識していかないとなかなか人は変われないのが実情だろう。


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