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部下のモチベーションをアップさせる3つのポイント

「人並でありたい」という意識

最近増えているのが、「私は出世をしたくないので…」「色んな意味で人に注目されたくないので…」という人が増えている。

部下を戦力化したいのに部下にはやる気がないという相談が増えています。

部下にやる気がないから、動機付けをしようと期待を伝えても、厳しくいってもぜんぜん響かない人が多いそうです。

だから、困っているというわけなんです。

また、最近では厳しくいってしまうと、パワハラといわれるリスクも有ります。

そのため、厳しい言葉で部下を指導することができないのです。

自分たちが育ってきた時はスパルタでビッシビッシやるのが当たり前だったけど、言葉の使い方1つではしごが外されてしまうという時代です。

甘いことをいっていても、厳しくいっていても、なかなか効果が上がりません。

つまり動機付けの手がかりがつかめないのです。

ところで人の心理を研究していくと、動機付けの手がかりが見えてきます。

最近の部下は、特に頑張る気持ちは無いけれど、人並みではありたいという意識があります。

落ちこぼれというのは嫌だという気持ちが働いています。

特に出世をしなくてもいいけど、いまの生活は壊したくないと思っています。

この感情は普通の考え方です。

ですから気がつきにくいのですが、立派な動機付けになる感情です。

「人並でありたい」という感情や気持ちは十分に動機付けの対象になるのです。

普通を維持することが動機付けになる

これまでは、出世したいとか、いい生活をしたなど、上へあがる意欲が動機付けと考えられてきました。

しかし、そういう人たちが減って、ふつうでいいと考える人が増えているから、動機付けが多様化してしまって難しくなっていると考えられています。

しかし、普通を維持することが動機付けにかわっていくのです。

人並みでいたいからじつはブランド品を売れるのです。

女性がブランドバックや財布を欲しがるのです。

セレブな女性ではなく、普通の女性が欲しがるのです。

この心理はどういうことなのでしょうか。

セレブになりたいからでしょうか。

そういう気持ちも多少あるかもしれません。

でも、ブランド品を手にすることが、いまは普通になってきたからでしょうか。

つまり人並みで有りたいと思っているからブランド品が売れるのです。

流行のファッションと同じです。

女子高生のスカートが短いのは、皆と同じでありたいと思うからです。

自分だけ長くするのは人並みでなくなるから、そうしないのです。

これは人間心理の不思議な現象です。

仕事でも人並でありたいという欲求が強くあります。

この心理はりっぱな動機付けにつながっていくことを理解していただけましたか?

人並みの意識をどうやって刺激をするのか?

そこで人並みをどのように理解させるのかがポイントになります。

動機付けに関する具体的な方法です。

部下にどうやっていいうかがポイントになります。

「◯◯さんはまだこの仕事ができていないが、となりの課の◯◯さん(他の人)はもうやっているよ。そろそろ覚えてできるようになってほしいね。」

あるいは、違う言い方をしてみましょう。

「もう、この仕事は◯◯さんがやってもいい頃じゃないなかな??これまでの3年目はだいたいできたから。失敗してもいいからやってみようか。」

これまでの実例を伝えればいいのです。

過去の例を示せば、自分も人並みになりたいという意欲を持ち始めます。

そうしたら、それをうまく使っていけばいいんです。

さらに、もうひとつ動機付けとなる手がかりがあります。

それは人から悪く思われたくない、迷惑を掛けたくないという心理です。

これは最近の部下にとっては有利に働きます。

嫌われたくない心理をうまく利用することなんです。

「この仕事は、そろそろ◯◯さんに覚えてもらわないと、先輩たちに負担がかかって大変だ。まだ覚えられないのかと悪く思われないようにしよう。だから頑張って覚えよう」

「◯◯さんはまだ、この仕事ができないので、まわりに迷惑がかかっている。頑張って早くできるようにしてほしい」

こうした動機付けは、部下に取って強烈に響きます。

真剣になりますし、吸収率も半端なく、成長する人が多くいます。

部下の戦力化は、このような動機付けの手がかりをつかんで行いましょう。

伝え方を考えないとハラスメントとなることもある!?

最近の管理職が部下とのコミュニケーションで困っているのが、時代に合わせた表現や伝え方ができないことが問題になっています。

管理職にとっては自分の時代にはこれがOKだったことに対して、現在ではNGということがよくあります。

指導の仕方についても人格を否定するような言葉は使えないにも関わらず、大声で怒鳴ったりすることも気をつけなければならない時代。

スマホ一台で証拠を取ることもできるわけですから、余計にビビることになるでしょう。

管理職の9割はすべてを伝えることはせずに、空気を読め、自分で考えろということ平気で言いますが、育ってきた環境も違いますし、原体験も違うから、意図したことが伝わらないこともよくあることです。

また、ネチネチと粘着質になって過去の失敗を嫌味としたといっても、下を向いてあっかんべーをしている部下がほとんどです。

説教の場から早く戻って仕事をしたいという気持ちが強いから、その場をうまく凌ぐことができれば、反省したふりをするケースも増えています。

わかりやすく、原因と結果を示すことで思考が整理されることもあり、同じ轍を踏むことがなくなるため、失敗するリスクも減ることになります。

常に管理職はどこまでいっても問題ないのか、どういう言い方をするのが効果的なのかをしっかりと把握しておく必要があります。

言い過ぎたなぁ〜というときはすかさずフォローをすることを忘れないでください。

フォローをしないで放置するといきなり退職届が届くことになることもあるでしょう。

そうならないためには、日頃からのコミュニケーションの取り方について考えておくことが必要でしょう。



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