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正社員=安泰という時代の終焉

時代とともに変わっていく働くという価値観

バブル期の頃のCMは「24時間戦えますか!?」という栄養ドリンクのCMがあった。

その頃は年功序列で給料も右肩上がりの時代でした。

正社員になることを認めれば、雇用は安泰して定年退職まで安泰、出世街道もある程度進めるようになった。

会社のわがままで全国転勤を繰り返して、本社へ戻るというのが出世の花道でした。

学歴は関係なくある程度までの出世は保証されていた時代。

いい学校を出て、いい会社に入ることで社会的なステータスを満たしていた時代です。

バブルが崩壊すると失われた20年という時代へ突入することになります。

正社員になれば会社が定年退職まで保証をしてくれる時代、給料も右肩上がりになる時代が終焉を迎えます。

会社は財務体制を整えるために、40歳以上の正社員のリストラをはじめることになります。

高給取りで働かないおっさんたちをどんどんリストラして、新卒採用もやめてしまった時代です。

今までの世界が幻想であり、一寸先は闇という状況だということを教えてくれた時代です。

その後、ITバブル期が来ました。

そこでパソコンが当たり前のようになり、時代の寵児としてホリエモン、村上さんなど個人に注目が集まるようになりました。

スマートフォンが登場すると、電話なのかパソコンなのかという論争が起きたくらいです。

その直後にノマドブームが起き始めて、会社組織に属さない個人の時代になりました。

現在では働き方改革ということで、長時間労働の是正はもちろんですが、雇用形態にとらわれない働き方、自宅で仕事、バカンス先で仕事をするリモートの時代になってきました。

大きく働き方も変わってきましたが、組織に忠実なセントバーナード並の忠誠心を示しても会社が守ってくれる保証がなくなってきた時代です。

複業ということで本業と関係のない部分で仕事をしている人もいらっしゃいますし、複業に興味があるけどモヤモヤしている人など多岐に渡っているのが特徴です。

達成と快楽の時代

営業職をやっている時代のお話ですが、会社から会社を維持するために必要な売上目標が設定をされていました。

目標を達成すればヒーローになりますし、未達ならトコトン詰められて、休日出勤当たり前、サービス残業が当たり前の時代でした。

月末の最終の営業日になると、目標達成が早すぎると怒られてしまうため、営業時間ギリギリまで進捗を合わせて、営業時間終了と同時に達成をするように管理職がコントロールしており、場合によっては日付を超えてもメールのやり取りをしていた時代です。

達成をすれば報奨金が出て、打ち上げが行われることもしばしば。

個人の業績が達成をした場合にはインセンティブで給与に反映される時代でした。

達成をすることで快楽を得ていた時代です。

ビートたけしさんがスーパーカーが欲しくて、漫才ブームのときに全力疾走をした時、スーパーカーを買った時に凹んだということもあります。

なんでこんなもんを買うために死ぬ気で働いたのかわからなくなってしまった時代です。

何かをやり遂げることはすごくいいことですが、それが麻薬となり、どんどん快楽にハマっていくことで自分の存在意義を示していた時代です。

これがノマドブームが始まった2010年頃から大きく変化をしていくことになります。

今までの達成と快楽の時代から人間関係と意味合いを大切にしながら、没頭できる環境を求めていく時代へと突入していきます。

人間関係と意味合いと没頭できる環境

6次の隔たりということばがありますが、有名人に会いたい!ということを言い出すと、6人を経てたどり着くことができると言われています。

SNSが発展するとともに、いいねをもらうための同調圧力に疲れてしまってSNSを離れていく人もいますが、SNSはツールとして活用している分には問題がありません。

人間関係についてはSNSで疲弊している人もいますが、リアルに職場の方が疲れることもあります。

そのため、どんな人が働いているのか?どんな思いを持っているのか?など最近では共感を得られるようなメッセージを広告媒体ではいい続けていることがあります。

例えば社長との距離が近く、風通しがいい。と聞くと、社長のワンマン経営の会社だなとか、社員の間では風通しがいいと言う言葉であれば、言いたいことも言えずに管を巻くやつがいるんだなとか裏を読まれてしまいます。

なぜなら、コピーライティング技術であり、小さい話を大きく書いているだけですから。

企業のオフィシャルアカウントより、中の人が影響力を持っていることもしばしばあります。

SNSで検索をしてみるとその会社のことがわかることが多くありますし、ネットの掲示板にはいろいろなことが書き込まれており、それが先入観になってしまい企業イメージが悪くなっていることもあります。

仕事をする上で人間関係は重要であり、職場の雰囲気を写真から伝えよう、文章から伝えようという小手先のテクニックに振り回されてしまい、どうしても無理をしていると感じる写真が多く出回っています。

最近ではブラック企業ではありませんよということをいうために、キャッチコピーで残業ほぼゼロ!定時上がり!とか、残業月20時間以内など、長時間労働をしていませんよということを広告に明記している会社も増えています。

働き方改革で長時間労働の是正をしていくことはいいことですが、業務によって、時期によってはこれが守れない可能性もあるわけですから、誇張表記と言われてしまうこともあります。

退職する人たちに理由を聞くと、面接で話を聞いていたことと違う、広告に書いていたことと違うというように、ちょっとしたことがきっかけでいった言わない論争が起きているのが現状です。

話を盛らずに事実だけを伝えることに重きをおいて話をすればいいのですが、実態はいいように見られたいからネガティブなことを隠しているというのがいまだに続いているということ。

会社に期待しない若者たち

最近のキーワードとして「副業」、「複業」、「パラレルキャリア」ということばがあります。

会社に所属しながらも自分たちでビジネスをすることを勧めている企業も多くなっていますが、全体の15%前後に留まっており、報道されているイメージと数値が一致していないというのが現実です。

就業規則の中に80%以上の会社が副業、複業規定について書かれており、原則的に禁止されているのが現実です。

本業に支障が出ることがリスクになる、情報漏えいのリスクも高くなっているのでなどといろいろな理由から禁止をしている。

やりたいことをやるという風潮ができますが、実際にやりたいことをやれるのは上位の5%。

上位の20%はやりたいことだけど、食い扶持にしているのが現状。

80%は何もできず、モヤモヤしているのが現状でしょう。

やりたいことを仕事にすることは正しい方向で正しい努力をした時、時代のニーズと合致した時に派生することになる。

宝くじで1等と前後賞がまとめて当たったような確率ぐらいではないだろうか。

モヤモヤしている人たちが多いのは、副業することに対しての抵抗感かもしれません。

◯◯だからいいんですよ〜

いつまでの自分探しをしているというか、夢を諦めきれない人の口癖です。

◯◯でいるからいいんですよ〜社会との接点を持っていることで辛うじて存在意義があるという人が増えています。

正社員だからいいんです。芸人だからいいんです。芸能人だからいいんです。

肩書があり、社会との接点があれば、成功していなくてもいいというのが言い分です。

これを聞くと達成と快楽で仕事をしてきた時代から、本当に人間関係、意味合いを持って没頭できる環境があることで、社会との接点をもち、成功をしていても、師弟なくてもいい。

自分自身がそこに社会的意義があるのであれば、それでいいという時代です。

がむしゃらに出世レースに参加をするよりも、自分のポジションを見極めてその役に徹することができる時代に変化をしていきます。

この環境変化に適応力がないと、働かないおっさんとか粘土層と言わるようになるので注意しましょう。

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