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Ⅰ)私がキャリアコンサルタントをめざした理由

キャリアコンサルタントの松岡澄江です。
と、自分を紹介していますが・・・そもそも「キャリアコンサルタント」って何?、何する人?、転職会社の人?・・・という疑問が湧いている方も少なくないと思います。一方で、働きながらこの資格を取得して会社に貢献したいと思う方も増えてきています。
この特集では、「キャリアコンサルタント」の存在を広く知ってもらうために、私がキャリアコンサルタントになった理由から、どうやったらなれるのか?資格を取ってから仕事につながるようになるまで、その後の展開などを、つづってみようと思います。


人を支援する仕事がしたかった

その昔、フリーライターとしていろんな方にインタビュー取材をしていた頃、「私は人のお話を聴くのが大好きなんだな!」って思っていました。書くことが得意だと思ったからその仕事をし始めたのですが、仕事をすればするほど文章スキルのなさに凹む日々・・・。それでも続けていられたのは、人と話すのが大好きだったからだと思います。
人それぞれに違う生き方があること、それがとても興味深かったんです。

フリーライターからWEB制作会社に再就職した後も、仕事そのものよりは仲間やお客様と打合せしたりディスカッションしたりが楽しくて、話すこと・聴くことが自分の活動のベースだと感じていました。

しかも、自分の部下だけでなく社内の若手から相談を受ける機会が多かったので、話を聴くことで誰かの役に立てる仕事はできないだろうか?と考えていました。でも、カウンセラーとして働くためには臨床心理士の資格が必要。大学も出てないのに無理だし、民間の心理カウンセラーの資格はどれがいいのかわからないし、話すことを生業にするのは難しいんだなぁ~と少し諦めかけていた時・・・ふとしたことで「キャリアカウンセラー」を名乗る方と出会います。

それはある人事系の展示会会場にいました。
WEB制作会社で管理職をしていると、若い社員の今後のキャリアのためにどう支援してあげたらいいのか悩ましい日々を過ごしていたので、「何かヒントが欲しい」と思って出かけた展示会のセミナーに登壇している方が「キャリアカウンセラー」※1だったんですね。
セミナー内容よりその職種名が印象に残って、帰宅後すぐに調べて資格説明会を予約。そこが始まりでした。

※1 「キャリアカウンセラー」は、2016年に国家資格化され「キャリアコンサルタント」となりました。

『その仕事、やってみたい!』初めて心が動いた

衝動的に予約した説明会に出て初めて、「キャリアカウンセラー」が何なのか?を知ります。
まだ資格がスタートして10年ぐらいしかたっていないこと(2009年当時)、少子高齢化で労働人口も少なくなることやグローバル化により、働く人の環境が今後大きく変化していくことを見据えて、自分で自分の人生や働き方を考えられる人が求められること、その支援者としてキャリアカウンセラーのニーズが高まっていくこと等々。

働くことが好きで、人と話すことが好きで、誰かの役に立ちたいと思っていた私にとって、まさにピッタリ!「この仕事をやってみたい!」と心が動いた瞬間でした。

21世紀になったというのに、若い人達がかつての自分と同じようなことで悩んでいる姿をたくさん見てきたので、人生における悩みってそんなに急には変わらないんだなと思っていました。
自分自身がこれまでフリーランス・正社員・契約社員・派遣社員といろんな働き方をしてきたことや、リーダー・マネージャー・管理職の立場で仕事してきたこと、個人として結婚・出産・子育て・離婚といろんな節目を経験しながら働いてきたことなんかが、役に立ったらいいなという気持ちもありました。

WEB制作会社の仕事は毎日遅くてハードだったし、受講料もかなり高かったけど、「時間とお金は作るもの!」と速攻で講座受講の申し込みをしたのでした。


独立して仕事がしたかった

資格に向けてすぐに行動できた理由はもう一つあります。
将来的に独立して仕事がしたいと強く思っていたからです。20代~30代半ばまでフリーライターとして13年ほど働いていたけど、シングルマザーとして娘二人の教育費を捻出するためには安定収入が必要だと判断し、36歳の時にWEB業界で社員として働くことにしました。
その選択は自分では正しかったと思っていたけど、フリーが長かったせいで組織の理論がどうしても腑に落ちないんですね。中間管理職という立場もしんどくて、上からは『売上・利益目標の達成に向けたプレッシャー』がズシンとのしかかり、下からは『松岡さんのビジョンがわかりません!』と食ってかかられたりして、涙にくれる日々もありました。
「私は組織で生きるのには向いていないんだな~」と心底思っていました。

子どもが巣立ったらその後の人生はまた独立して仕事がしたい!
そのために何をしよう?
もうライターができるような体力も文章力も無くなっている・・・
自分の好きなこと、できることで、社会に役に立てて、自分の暮らしも支えられる仕事をみつけたい!
できれば50歳になる前、40代後半には、なんらかの仕事で独立して働き始めていたい。

そう思っていた時に出会ったのがこの資格でした。
資格に向けて学び始めたのが2009年、資格を取得できたのが2010年9月。
上司に退職の意向を伝えたのも2010年9月です。そしてその年の11月末に退社して独立。

自分を活かせる仕事で独立する!という目標はクリア!
しかし、まだ資格を取っただけで何の経験もないのに、キャリアカウンセラーとしての仕事も見つかっていないのに・・・勢いで独立してしまいました。

そんな私がその後、どんな変遷をたどって仕事を得ていったのか?

次回からはそのあたりをお伝えしていこうと思います。


・著書紹介(ぜひご覧ください)





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