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ケアまち座談会はじめます。


ケアまちのこと

私たち、「ケアとまちづくり未来会議」(ケアまち会議*1)は、病院からまちへと飛び出して活動するケアの専門職とその方向性に賛同する多様な専門性を有するメンバーが一緒になって活動する団体です。「ケアとまちづくりの未来」を自分ごととして捉える実践家たちが地域や専門領域を越えて集まり学び合える場をつくることを目的に活動してきました。

「第一回ケアとまちづくり未来会議」を2019年に兵庫県豊岡市で開催し約100名が参加しました*2)。「ケア」と「まちづくり」が有機的に「つながり」、新しい「未来」が今まさにはじまっている、そんな熱を帯びた実感とともに第一回を終えました。

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写真:第1回ケアとまちづくり未来会議の様子

そして、チームを再編成し、今後も開催地を都市と地方で1年ごとに行き来しながら、「ケアとまちづくりが溶け合い新しい価値が生まれる場へ」を新たなミッションにして、活動を続けていくことを決めました。

Covid-19と私たちの暮らし

そんな折、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の世界的な流行が発生しました。Covid-19に感染するリスクだけではなく、「私がコロナかもしれない」、「隣にいる人がコロナかもしれない」という不安が蔓延するようになりました。ケアまちメンバーにも多い医療専門職は、まちから病院へ引きこもり、程度の差はあれCovid-19を中心とした対応に追われるようになりました。学校や公共空間は閉鎖され、在宅学習・勤務で家中心で暮らす人、そもそも飲食や芸術文化関係、日雇い労働など仕事自体ができなくなっている人など、多くの人の暮らしに影響が出ています。まちからは人の姿が減り、店は多くが閉まり、「まち」の日常の風景は大きく変わりました。

そのようなウィズコロナの状況下で、私たちの暮らしの「あたりまえ」が書き換えられています。「ソーシャルディスタンス」、「三密を避ける」、さらには「新しい生活様式」といった、感染症を制御し「生存」するための治療的な「キュアCure」の視点が私たちの暮らしに織り込まれつつあります。一方で、人は社会的なつながりがあることで心身が健康で活き活きと生きる(「生活」)ことができるという「ケア Care」の視点もまた忘れてはいけないのではないでしょうか*3)。

なぜ今ケアとまちづくりなのか

このような状況だからこそ、ケアとまちづくりに関わる人々が、生存と生活、キュアとケアのバランスを考えながら、「暮らし」をテーマに今話し合うことが必要だと私たちは考えています。アート、都市計画、ランドスケープ、社会的処方などの様々な視点で暮らしの現場に関わる専門職たちとの対話を手がかりに、皆でこれからの暮らしを再構築する知恵を一緒に探っていきたいと思い、「ケアまち座談会」を開催することにしました。

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写真:第1回ケアとまちづくり未来会議の様子

ケアとまちづくりに関心のある、できるだけ多くの人とご一緒できれば嬉しく思います。ともに対話し、考え、それぞれの暮らしの現場での実践につなげていきましょう。

ケアまち座談会について

以下、ケアまち座談会vol.0のイベント詳細です。このイベントは、当日zoomで動画を配信します。終了後はアーカイブとして動画を無料公開します。

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第0回は、ケアまち会議メンバーで、なぜケアとまちづくりが必要なのか、コロナ禍でのケアとまちづくりについて考えていきます。0回のみはアーカイブとして無料公開しますので、参加できなかった方も動画をご覧ください。

スピーカー:密山要用(家庭医)、守本陽一(総合診療専攻医)、玉井友里子(家庭医)、Team TENT.(建築集団)、小林弘典(Webデザイナー)

プログラム:
第0回
21:00- イントロダクション(密山要用)
21:05- なぜケアとまちづくりが必要か?(守本陽一)
21:20- ダイアローグセッション
    密山要用/守本陽一/玉井友里子/Team TENT./小林弘典
>>ここまで録画、以下リアルタイム<<
21:30- ブレイクアウトルームで雑談

概要
日時:2020年5月19日(火)21:00-22:00
会場:オンライン(zoom上)
主催:ケアとまちづくり未来会議
参加費:無料
対象:・ケアとまちづくりに関心のある方
   ・ケアとまちづくりの活動をしている方
   ・ケアとまちづくりに関わりのある方
定員:50名(先着)

以下のFACEBOOKイベントページに参加表明をお願いします。アナウンスなどをする場合があります。第0回については、動画を録画し、アーカイブとして、公開します。

参照)
*1) 「ケアとまちづくり未来会議」 〜note リンク
*2) 「ケアとまちづくり未来会議を開催したい!」Ready for. https://readyfor.jp/projects/caremachi2019
*3) 渡邊雄介「新型コロナは「敵」ではない。哲学者が説くウイルスとの「共生」」Forbes Japan,2020年04月18日(最終閲覧日:2020年5月9日)  https://forbesjapan.com/articles/detail/33797

(執筆:密山要用)

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