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精神科看護倫理がわかる!実践できる!

その人らしい生活を支える、精神科看護の倫理

精神科看護の目的は、精神的健康について援助が必要なすべての人が、より良い生き方を見出せるように支援していくことです。

適切な看護を提供するためには専門的技術が求められますが、その基軸になるのが、「倫理感」です。倫理をふまえることで、看護の質が高まり、より適切なケアにつなげることができます。

そのような重要性は理解しつつも、何となく「倫理は難しい」という印象をもつ方もいるのではないでしょうか。

身近な事例を通して倫理の理解が深まる

今回刊行した『事例とワークで深める 精神科看護倫理実践テキスト―看護の質を高め、より適切なケアにつなげる』では、日本精神科看護協会が定めた「精神科看護職の倫理綱領」と、その中の12の倫理指針について、イラストも多用してわかりやすく詳細に解説しました。

またさらに、看護実践に即役立てていただけるよう、臨床現場で遭遇しがちな事例(倫理的課題をはらむ場面)やワークを多数収載しました。

↓ 取り上げている事例の一部がこちらです。

【掲載事例(全40事例)より抜粋】
・患者さんへの病名告知を家族が拒否した…
・患者さんから身体の不調について相談を受け、主治医に報告をしたら…
・患者さんに対する先輩看護師の態度が良くないと思ったとき
・家族や医療者が退院困難と考えていた患者さんから、「退院したい」と要望があったとき
・スタッフが倫理研修になかなか参加しない…
・金銭管理ができない患者さんが買い物を希望した…
・全介助を要し、かつ言葉での意思表示ができない患者さんに対応したら…
・患者さんをあだ名で呼んでいる看護師を見た…
・業務多忙で看護研究を負担に感じている看護師長
・病院で禁止している患者さんの私物を同意なく預かった…
など

臨床現場でよく遭遇する身近な場面にも〈倫理的課題〉があることがわかり、その解決に向けて必要となる、具体的なヒントを得ることができる構成となっています。

倫理的感受性の高い職場のつくり方がわかる

適切な看護を行うためには、どんな精神科病院でも暴力・虐待が起こり得るという意識が欠かせません。

「自分の対応は適切だっただろうか…」
「患者さんに向けた同僚の言葉が引っかかる…」

精神科看護の現場で誰もが感じるこういった”モヤモヤ”(倫理的ジレンマ)を個人で抱え込むことなく、組織全体で考えていく取り組みが必要です。

本書では、モヤモヤMEMO(日本精神科看護協会が作成)、院内研修、倫理カンファレンスなどの具体的な活用方法も紹介しました。倫理的緊張感の高い組織文化の醸成のために必要な実践がよくわかります。

院内の研修・勉強会の教材としても活用できる

精神保健福祉法の改正により、精神科病院に虐待防止のための研修が義務付けられます(令和6年4月~)。

院内の研修や勉強会の教材として最適な本書を、ぜひご活用ください。

本書を編集している日本精神科看護協会では、倫理に関する研修会を開催しています。詳しくは、日精看オンライン「研修会のご案内」よりご確認をお願いいたします。

▼中央法規オンラインショップはこちら▼

▼Amazonでもお買い求めいただけます▼

↓ 発売前より多くの方々から関心を寄せていただいています! ↓



本書を活用すると…                  
☑臨床現場で倫理観がパッと言葉になる!          
☑日ごろの業務のなかで無意識に倫理が行動に現れる!    
☑あいまいな判断や対応がなくなる!            
☑個人の倫理的感受性が高まり、組織文化の醸成に結びつく! 
☑多くの事例から適切な対応につなげられる!        

【本書の目次】

第1 部 精神科看護の定義と役割
1 精神科看護の定義
2 精神科看護の役割とは
第2 部 「精神科看護職の倫理綱領」を理解しよう
1 精神科看護職の倫理綱領とは
2 倫理指針を理解しよう
第3 部 事例からわかる精神科看護の倫理
※多くの看護師が日頃の看護実践において経験する、
 倫理的ジレンマを感じる事例を40掲載
第4 部 倫理観を養うために
1 モヤモヤMEMO を使ってみよう!
2 精神科病院における障害者虐待防止対策について
3 組織の倫理意識を高めよう
4 倫理カンファレンスの活用
5 虐待のない看護現場であるために
6 看護倫理にまつわるキーワード集


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