町内会のデジタル化を推進したら90歳のコンピューターおじいちゃんに出会った話
町内会長になってしまいました
発端は去年なのですが、加入している町内会があり、「役員をやらないか」と、前任の町内会長に言われました。
ちょっとめんどくさいなと思いつつ、会議に出席すると、町内会長、副会長などの役職を含め、来年度の役職になってくださいと言う。「防災」とか「防犯」とかもあり、このへんはよくわからないし、どうもこのへんは特定のメンバで回していて、常連のおじさんがいるらしい。事務局や祭礼、体育部なんかもあるが正直よくわからない。
なんか、よくわかんないので、一番人気のなかった、町内会長になることにしました。
あえて町内会長になった理由
理由としては以下です。
町内会のデジタル化の推進
まず取り組んだのが、全く使われていなかったホームページの刷新でした。
市役所の町内会を担当する課が作ったホームページがもともと存在していました。
仕様としてはWordPressで作られていて、WordPressの固定ページやブログ機能だけを開放した(つまり、デザインテンプレートなどや大枠のデザインなどはいじれないようになっている。Adminはおそらく市が持っていて、開放していない)アカウントを各町内会に配っていて、それを運用しろ、と言うかたちで運用されていましたが、うちの町内会のホームページの最終更新日が2011年の10月。だめだこりゃ。
また、町内会の中の組織に子供会があり、ここが「ホームページを活用したい、というか作りたい」と言っており、ここで「子供会の行事実績や予定などを公開したい」とも子供会が言っていたため、ホームページの更新手順書を作成して渡しました。
そのあと、自分が町内会の行事などで写真を撮影し、ホームページ更新を更新し、トップページに町内会の紹介を記載し、どうにか体裁を整えました。
ちなみに手順書を作成したのは、俺が町内会に役員として関わらなくなっても誰かホームページを更新してくれるだろう、という甘い期待を抱いてのものですが、びっくりするくらい自分以外の誰もホームページを更新してくれていません。
連絡体制の見直しに大失敗する話
次に実施したことは「役員の連絡体制の見直し」でした。
町内会では、主に電話か対面での打ち合わせで各役員の連絡を行っており、電話だと「1対1」のコミュニケーションしか取れない上にひとりひとりに電話をするのが時間もかかる。
ここで、LINEかメールを活用することを提案しました・・・が、さすがに町内会は平均年齢の高い組織なので、びっくりするぐらい誰も使えませんでした。
俺がいくらLINEやメールを使えようとも、相手が使えなければ意味がない。仕方ないので、電話でのコミュニケーションを取らざるを得ませんでした。
ちなみに、子供会は若い人が多いので、完全に連絡体制などはLINEに移行できています。
副会長のおじいさんがコンピューターおじいちゃんだった
ただ、このデジタル化推進に一人だけ乗ってくれた人がいました。
町内会の副会長をやっている、現在90歳のおじいちゃんなのですが、このひとがすごい有能で
なんですかこの人は。
とてもじゃないが終戦時に18歳だった人とは思えません。
あとは、比較的若めのひとで、回覧板に回すドキュメントの作成を担当している「事務局」という役職の人がいるのですが、その人はLINEが使えます。
なので、役員の中で二人だけLINEとメールが使えるので、その二人への連絡が必要なときはLINEで、それ以外の人には電話でコミュニケーションを取るようにしています。めんどくさいが仕方ありません。
子供会からの依頼
奥さんが子供会の副会長をしており、たまに町内会と子供会の話をするのですが、「あんた子供会のホームページ作ってくんない?」と言われました。
いやそんな「夕飯にからあげ作ってくれ」みたいに、さくっと言わないで。
ホームページなんか作っても保守運用が大変だということや、ホームページは誰も更新するやる気がなかったら廃墟と化すぞ、と伝え「それならインスタに子供会アカウント作ってそこに情報流したら?」と提案しました。
あれから数ヶ月経ちましたが、子供会はインスタすらまだ作っていません。
ホームページなど作らなくて、正解でした。
がんばろう町内会、がんばろう町内会長
と、いうわけで町内会の町内会長の任期はまだはじまったばかりです。
俺たちの戦いはこれからだ!どうぞご期待ください。
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