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自己一致が一番難しい!?

当サロンは定期的に定例会を実施し、キャリコン同士が意見交換会や勉強会、周辺業界の情報提供をしています

キャリコンサロンジャパンの事務局です

今年に入り、定例会の話題に上がった、対人支援者にとって、更なるスキルアップする上で、どのような勉強があるのか?
という回がありました

受験者支援に携わっているメンバーが多い当サロンですが、このようなマインドを持っている仲間が受験者支援に入りサポートしている様子をみていると良い仲間たちが揃っているなあ~と改めて感じています

さて、更なるスキルアップで
・放送大学へ通うメンバー
・上位資格である国家検定キャリアコンサルタント技能士試験にチャレンジするメンバー
・公認心理士の勉強するメンバー
・コーチングやカウンセリング講座へ通うメンバー
その他にも、クライアントと接する上で、持っていると役立つ知識を習得しているメンバーも多いです

本日は、受験者支援に入り、受験者が一番理解し難いと感じる『自己一致』ですが、本当に難しいのは、自分を知るという事だと思いませんか?
そして、資格取得後に感じる人も多いと思います

自分を知る為には、他人と関わる事も大切ですが、自己分析出来るツールを使うのも一つの方法です
その一つに『交流分析&エゴグラム』があるので紹介したいと思います

自分は他者と関わる時に、どのような関りが多く、どのように物事を受け止めやすいのか?
そんな自分を知るアイテムになります




交流分析とエゴグラム

交流分析は、1950年代後半にアメリカの精神分析医エリック・バーン(Eric Berne)によって提唱された心理学理論とそれに基づく心理療法です。正式名 Transactional Analysis を略して TA と表記されます。交流分析は、心理療法の源流として知られる精神分析の口語版として評価されており、心理学やカウンセリングの教科書、心理系民間資格の学習プログラムには必ずと言うくらい組み込まれているので、心理学を学び始めたばかりの人でも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

交流分析は、ロジャーズの提唱した来談者中心療法とは異なり、指導的側面が強いのも特徴です。非常に実践向けな理論としても評価が高く、精神療法や心理カウンセリングで用いられるだけではなく、学校教育や企業の社員研修などでもコミュニケーションスキルの教育として交流分析を取り入れているところも多くあります。

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自分の自我状態を分析するツール・エゴグラム

いわゆる『キャラクター』を構成する5つがあり、その強弱により自分と言うものを作り出しています
自分の考えや行動、感情のもとになっているものに気づく事が出来ると言われ、自分発見と他者との違いを理解するツールにもなります

自我の種類には?

5つの自我状態がありますので説明します

親の自我状態【P】

自分にとって重要な人、すなわち育ててくれた人がしたと同じ様な行動をしたり、態度をとってたり、感じたりする自分
親の自我には『批判的な親【C】』と『保護的な親【N】』があり、それぞれ【CP】【NP】と言われる

大人の自我状態【A】

今ここの自我状態、コンピューターのような働きデータをプロセスする
すなわち情報を受け取り、整理し、可能性をはかったり、理にかなった結論を出すような働き

子供の自我状態【C】

自発的な人、あるいは子供にとって典型的であるような感情・行動・考え方をしている状態
私たちは今でも幼少の時と同じように感じたり、行動したりする。この自我状態には、自分の中の「P」(※自分の中のというのがポイント。本当の親ではない)の影響を受け、それに対応している「順応のチャイルド」【AC】と影響を受けないで自分の意志に従って行動する「自然のチャイルド」【FC】がある

このバランスが人それぞれ違い、この構造を分析する事になるので
「構造分析」とも言われます

今は、無料サイトもたくさんありますので「エゴグラム診断」で検索すると簡易的な診断ができます

だいたい50問近くの質問に答える事で自分の構造がわかります
そして、型には色々あり、タイプに分けて解説している事が多いです
エゴグラム診断で自分のタイプを知ることが出来ます

自分は何タイプ?

一部のタイプを紹介してみましょう
どれが良いと言うわけでなく、自分のタイプを知り、自分は今後どうなっていきたいか?というのがポイントです


他にも色々なタイプがあります
自分は何タイプでしたか?


そして、エゴクラムのポイントは、自己分析し、自分の理想の型に変化させることが出来ると言われています
時間は掛かりますが、自分の理想の型に向かうために、理想のメンターの行動を真似たりすることも効果的です
そして、大切なのが、型を変化させたい場合は、各自我を下げるのでなく、足りない部分を高めて理想の型に近づける事が大切と言われています

ちなみに・・・対人支援者は・・・

自我状態の「保護的な親【NP】」が高いと理想的と言われます
そして、日本人は、NPを頂点をとる「へ型」が生きやすいとも言われています


各自我を高める参考したいOKな側面

【CP】のOKな側面

・規律を守る ・躾をする ・けじめをつける ・評価する ・几帳面 
・道徳的 ・文化、伝統習慣を守り伝える

【CN】のOKな側面

・やさしさ ・思いやり ・世話をする ・配慮する
・目をかける ・心遣い ・慰める ・元気づける ・保護する

【A】のOKな側面

・冷静 ・客観的 ・今ここの真実にもとづく ・事実を調べる ・判断
・情報を集める ・見通しをたてる ・計画する ・意思決定する

【FC】のOKな側面

・明るい ・のびのびしている ・天真爛漫 ・自由 ・開けっぴろげ
・無邪気 ・自発的 ・創造性がある ・直感力がある ・好奇心

【AC】のOKな側面

・素直 ・人を信頼する ・言う事を良く聴く ・従順 ・辛抱強い
・周囲に合わせていける ・おだやか ・ひかえめ

※自分が低い部分の行動を取るように心がけると徐々に高まっていきます

そして、無意識で行動する時、人はどうしても高い自我が出やすいものです

『無意識』というのがポイントで、キャリコンの面談支援は2人の間での交流になります。キャリコン側が無意識になったとき、ふと自分の高い自我が質問に見え隠れすることがあるのです

そして、受験者のロープレ支援では、『その質問はクライアントの為の質問ですか?』とフィードバックされる事は多くありませんか?
オブザーバーが違和感がある事が多く、それは、キャリコンの質問が無意識の自我から発せられている可能性があり、自分では気が付きにくいものです

人は、交流する相手によって、出やすい自我も変わるものです

2人の交流で生まれるやり取りを分析する事を『交流分析』と言います

2人の間で生まれる交流分析

特定の人とのやりとりでイライラする
どうしてもケンカ腰になってしまう・・・
違う人が発っしても気にならないのに、特定の人が発すると途端に交流がうまくいかないことがあります
それは、人と人との関わりで、自我状態が違い、相手のどこの自我に向かって関わるかで、交流が変わると言われるからです


交流分析には色々な関りが有り、ここでは解説しませんが
自分が特定の人の関りが気になっている場合は、その人の交流を自我状態から分析する事で、関りが改善されることもあります


それには、まず、自分の自我状態を知る事も大切です

GWに花見も良いけど、自己発見の『エゴグラム』をチャレンジするGWにするのも良いかもしれません



※北海道に住んでいる私は、GWが桜の開花時期になっています


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