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米国風メキシコ料理・チキンファヒータスの作り方

材料(3~4人分)

トルティーヤ 12枚

…冷凍なら常温で溶かしておく。業務スーパーなどで購入できる。ツルヤなら筑摩店や塩尻店(扱っていない店舗もある)。画像左12枚入り冷凍400円くらい右冷蔵5枚入り300円くらい。フラワーは花じゃなくて小麦、ほんとのトルティーヤはトウモロコシ粉を使うのかな?

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ファヒータ

鶏むね肉 400g
ピーマン 適量
クミン…(シードではないパウダー:挽いたやつ)大量に使うので一袋(一瓶12g or 15g)買う。
オリーブオイル 適量
にんにく(にんにくチューブでも可) 適量
ライム 2個(100%ライムジュースでも可、お酒用の甘いやつと間違えない!)
しお・コショウ(クレイジーソルトなど)
しょうゆ(だししょうゆか、普通のしょうゆでも)
お好みで巻くもの:かけるチーズ、コリアンダー(パクチー・香草)

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サルサ

 ピーマン、玉ねぎ、トマト 1:1:1くらいか
ライムもしくはレモン(ポッカレモン可)
しお・コショウ

ワカモレ(ガガモレ、ガッカモーレ、グワッカモーレ、グアカモーレ)

アボカド 3個
ライム  少し
クミン  少し
にんにく 適量(にんにくチューブでも可)
さとう少々

コロナビール ライムと、それは掟

作り方

肉のライムマリネをつくる

肉は大人の小指程度の細切り、私は鳥皮をじくじく炒めて鶏油を出し、後の炒め用の油として使う。鳥皮はつまみにする(コロナにライムを入れて飲みながらやる)。
オリーブオイル、ライム、クミン、にんにくのすりおろしに漬けてジップロックなどに入れ一晩から数時間おく。漬ける時間によって味はそんなに変わらないのではないか、と思っている。
ポイントはクミンを大量に入れること、既にここで一瓶の半分は使うような気がする。料理の素養が無いので恥ずかしいのだが、私のやり方は、鶏肉を切ってボウルに→クミン、にんにく、ライムジュースを投入、少しもむ→オリーブオイル投入→ジップロックに入れて少しもむ→放置
生の鶏肉の扱いには気を付けよう、気を付けることに越したことは無い。
にんにくもたくさん入れたいところだが、お好みで(翌日「キムチ食べました?」と聞かれたことが何度もあるw)。

分量というのが、よく分からないので申し訳ない。ともかくクミンをたくさん、このマリネの時点でライムを入れすぎても炒めたときに酸っぱさは飛んでしまうので、ライムの量はあまり気にしない、半個分くらいか。

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マリネ用に肉400gにライム半個分の汁を投入
クミンパウダーは半袋位を投入、クミンはね、だし、だしの味がするし、だし。

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サルサをつくる

刻む、レモン、しおコショウで味付け。市販のサルサ瓶でも良いが、やはり作ったほうが美味しいのは間違いない。トマトの水分が出てくるが、これも美味しい。
今回は作りすぎてしまった、明日のオムレツの具に。

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ワカモレ(グワッカモーレ) 

アボカド大好き。アボガドは熟れたものを選ぶ。村上春樹の書くようにアボカドを選ぶというのはなかなか経験のいる作業だと思う、ともかく黒いやつを選ぶ。熟していないものはバナナかリンゴと同居させるとか(上の写真)。アボカドは潰し(100均マッシャーがあると良い)、ライム汁少々とクミン少々にんにくすりおろし(重要)、さとう少々で味付け。ライムがアボカドを変色するのを防ぐが、できるだけ空気に触れないようにぴったりとラップしておく。もしくは食べる直前に作る。

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ファヒータを焼く・トルティーヤを焼く

オリーブオイルを少し引いたフライパンで肉とピーマンを炒めてゆく、ピーマンは肉と同じように細切りにしておく。お好みで玉ねぎを入れても良い(私は入れないが)。私のやり方は、つぶしたにんにくをじくじく炒め、先にピーマンを炒める、ピーマンとにんにくを取り出し、肉を炒める。肉に火が通ったら、ピーマンを加える、の順。
炒めながら再びクミン、ライム、しょうゆ、しおコショウで味を調えてゆく。ここでライムを入れすぎると酸っぱくなりすぎてしまうので注意。クミンパウダー容器の内ブタがあると出にくいので取ってしまう。私はここまでの調理でクミン一瓶の2/3くらいを1回で使う、10gくらいか。

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解凍したトルティーヤを別のフライパンで温めておく。ホットプレートで焼くのも良い。

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包み方

これが正当なのか、どうなのかは分からない。はじめてアメリカに行ったときに先輩が教えてくれた。食い方なんてどうでもいいのだ、うまければ。この包み方が一番食べやすい、汚れない、ただそれだけ。
巻いているのは、ファフィータ、ワカモレ、サルサ、かけるチーズ、パクチー

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よみもの:なぜ米国風か

以下は駄文。駄文なのになぜ書くかというと駄文を書くのが好きだからなんだろう。


1997年… まだ携帯もない、電子メールも「ええと、パソコンを電話線につないで手紙のようなものがやりとりできるっていうのがあって~」と説明しないと通じなかったころ。
入社3年目の私はあまりにも使えなかったのでアメリカのド田舎に左遷させられたのだった、シカゴからの国内線飛行機から見た一面の小麦畑を見て「こんな見渡す限りの畑のある国に戦争吹っ掛けて負けて、そりゃそうだわな、勝てるわけないよな」と思った。

どのくらい田舎かというと、市街地(downtown)で道行く人がすれ違うたびにあいさつするくらい。こっちはアジア人の若造なのに挨拶してくるの不思議だった。挨拶は「How you doing?」習ってない英語で、なんて答えて良いのか最初分からなかった。まぁ、そりゃそうだわな、外国人が日本の標準語を学んで、いきなり大阪に行って「もうかりまっか?」って言われても???てなるよな、そういう感じ。田舎なので訛りも強く、大都市に行くと急に英語がうまくなったように感じたものだった。
ちなみに、英語は初め全く通じなかった。英会話も習っていたのだが、いきなり空港の売店で「bottle of water please」が通じない、そう「ボトル」も「ウォーター」も発音が難しいのだ。一体何のために英語何年習ってきたんだ、アホか、と思ったよ。ちなみにボトルは「ぼろル(L:下を上口蓋につける)」ウォーターは「わら(r:巻き舌)」かな、でももう翻訳アプリがあればこういう発音にも悩まされない時代になるんだねぇ。

アメリカで美味しかったものは、ステーキと、焼肉パン(sub)とメキシカン(メキシコ料理)、昼はたいてい外食だったから、アメリカで一番食べたものはメキシカンと言っても良いくらいだ。アメリカと言うと、みなさんは白人と黒人の国と思うかもしれない、でも実際は白人と黒人とヒスパニック(メキシコ系)の国だ、既に2000年の時点で数としては黒人よりヒスパニックの人が圧倒的に多かった。幼児番組でもスペイン語を習うような番組が人気だった(「Dora the explore、邦題:ドーラといっしょに」)
なので、私が赴任したド田舎程度でもメキシコ料理屋はある、ちょうど日本の中華料理屋と同じ感じだ。いや、今で言ったらネパールカレー屋さんと言ったところか。日本の中華料理と似ているのは、それが中華と名前がついていても、日本人の口に合うようになっていて、中国の料理ではないこと。アメリカのメキシカンもアメリカ風になっていて、恐らくメキシコでは食べられないものだ。ネパールカレー屋と似ているところは、働いているのが現地の方ということ。なのでアメリカ風。
ちなみにアメリカにもたくさんの中華料理店はある、あるけど別にまた食べたいものではない。だるだるのヌードルとか、美味しくないわけではないが。かなり小さな町でも、ウォルマート(西友の親会社になった)、Kマート、マクド、KFC、メキシカン、チャイニーズはある。現在私の住む日本の地方都市でも町中華より赤い中華が多くなってしまった。華僑の方というのは、ほんとにすごいと思う。

さて、1999年、2001年9月11日、戦時中!のアメリカ、という激動の時代、4年だったか5年だったか、を過ごした私はあまりの激務にボロボロに疲れ果てて帰国。数年がたって、思ったのは「あのアメリカで食べた、ファヒータが食べたい!」だった。

ここから私のファヒータ再現への苦闘が始まる。
まず、皮・トルティーヤが無い、あの「ヤムヤム!トルティーヤ!(Dora the exploreでそういう歌があったのだ)」が無い。トウモロコシ粉で作ってみたがどうもうまくいかない。いろいろなお店を探して、やっと見つけたのは業務スーパーの冷凍トルティーヤだった。この頃はまだ今ではポピュラーになったラップ(wrap)のような食べ物も珍しかったので一般的な食材ではなかったのだろう。ちなみにトルティーヤ、という名前に聞き覚えが無くてもタコスというのは聞いたことがある人も多いだろう、そうトルティーヤを揚げたものがタコス、パリパリのやつね。
トルティーヤに肉野菜炒め(ファヒータ)、サルサ(野菜のみじん切り)、ワカモレ(グワッカモーレ:アボカドのディップ)を巻いて食べる。アメリカ人はこれに加えてサワークリームを好んで巻いていたが、これはいまだに好きになれない。そんなにカロリーを取らなくてもいいよね?レタスを入れて巻いてもいいが、これはお好み、私はあまり好きではないだけ。
ファヒータもワカモレもKALDIに「素」が売っていた、さすがのカルディ。でも、どうも味がしっくりこない。たぶんインスタントみそ汁と、普通のみそ汁、とかの違い。
「素」の原料を見て、自分なりにアレンジして、何度も失敗しながら行きついたのが上記レシピ。結局、ライム、クミン、にんにく、オリーブオイル、隠し味にしょうゆと砂糖、というシンプルな味付けに落ち着いた。アメリカのメキシカンレストランのファヒータはビーフとチキンと選べたが、日本では牛肉は高いので、チキン一択。本来ファヒータとは牛のハラミのことだというのだが、ハラミって言ったら日本では焼肉にするよね、ふつう。

今では近所のスーパーで冷凍も冷蔵でもトルティーヤが売っている、ありがたいことだ。誰か私と一緒に米国風メキシコ料理店を開かないか?受けると思うのだが。メキシコのネイティブ(先住民)というのは、蒙古斑が出るのだ、それは祖先が私たちと近しいということ。
ビバ・モンゴリアン!

あと、コロナビールにライムを絞ったやつ、これは譲れない。コロナウイルスだろうが何だろうが、メキシコ料理にはコロナ、これは法律だ。

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