音楽メタデータのためのWikipedia活用法 - オフィシャルタイトルを公表する

多くのデータキューレーションサービスが Wikipedia を信用できるソースとしてチェック・使用しています。ご存じの通りWikipedia は誰でも編集できるので、アーティスト個人はもちろんアーティストのチームが管理することが可能です。その中でお勧めしたいのが、オフィシャルの楽曲名を日英(その他の言語でも)両方公表しておくことです。アーティストのオフィシャルサイトにない限り、Wikipediaに載っている曲名をオフィシャルタイトルとしてメタデータに追加することがあるため、ここに多言語のデータを公表する事で自身の曲名をオフィシャルとして提示する事ができます。

最近はアーティストが使っているディストリビューターによって、日英や多言語のタイトルを記入する事もできますが、ない場合はディトリビューターやキューレーションサービスが独自に追加するので一貫性のないバラバラのデータになる事が多いです。特に日本語タイトルと英語タイトルが違う場合はDSPで楽曲が見つからないなどの問題がでてきますので、オフィシャルサイトでも、ウィキペディアでもMusicBrainz でもどこかのオープンソースに自身で投稿するといいと思います。最近はインデペンデントアーティストも多言語タイトルを使用している事が多いですからね。

メジャーアーティストや有名曲のように曲ごとに英語ページを作る必要はないと思いますが、ファンも含む全ての人が別名を知っているわけではないので、オンラインで誰もが確認できると、アーティスト・レーベル外からでも多言語メタデータを充実させる事ができるので、追加する側からしてもありがたいです。

英語のタイトルがある例です
メタデータは少なくとも三種類(オリジナル・英語・ローマ字)が必要です

特に日本語はローマ字の綴りや区切りにオフィシャルなフォーマットが完全にないので、アーティストやレーベルによってローマ字記載も違います。(これによっても楽曲が検索しても見つからないという事は多々あります)特別な記載を好むアーティストは特にオフィシャルとしてどこかに公表しておく事をお勧めします。

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