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ペンシルベニアをめぐる旅⑤~フランクロイドライト作のケンタックノブ、そして旅の反省点

今回は、この旅の最後の訪問地、フランクロイドライトの建築のケンタックノブをご紹介したい。その後、レンタカーの反省点もシェアさせていただく。

ケンタックノブは落水荘から15分弱の場所にある。午前中に落水荘を見て、ケンタックノブは12時の予約をした。予約時間の数分前に受付でチェックインをすると、「12時にバスが出るのでちょっと待ってて」と言われ、脇にあったギフトコーナーを見学。落水荘と違い、ここのギフトショップは5分もかからず見回せた。

12時になって、マイクロバスに乗り込み、ケンタックノブへ。ガイドさんも一緒に乗りながら説明してくれた。所要時間3分程度だ。結構きつめの坂を上がっていったため、バスで送迎するのだろう。入り口正面は↓

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あっけないくらい殺風景だった。しかし、ガイドさんの説明によって納得した。外からは中が見えないように敢えて窓を小さくしている、と。窓は屋根のすぐ下 / 石の外壁の上にあるのだが(拡大写真↓)実際、外から内部は全く見えない。木を彫って作られた不均一な窓の形はこの家の形(中心にある玄関ホールが丸くなっていて、翼のように左右・横長に広がっている)をモチーフにしたデザインなのだそう。家の中に入ると、外からはとても小さく見えた窓がしっかり明かり取りの役割を果たしていた。

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生憎、室内は撮影禁止。だが、ざっくり描写すると、この外側の遮蔽された感覚を経て室内(リビング)に入ると、気持ちが解放される。反対側の壁全面、窓なのだ。この家は、丘の断崖の際に建っているので、丘と木々の風景が一望できる。家の向こう側もこの家の持ち主の敷地なので、全面窓でも他人からは見られない。リビングの雰囲気は落水荘に似ている。この家のオーナーは、落水荘の主・カウフマン氏の友達で、カウフマン氏の落水荘に招かれ、気に入って、フランクロイドライトに似た雰囲気で建ててもらったのだそうだ。落水荘は滝の際、こちらは丘の際。

リビングにはテラスがついていて、テラスに出たら撮影OKということだったので撮らせてもらった写真が↓。本来は横長に延びるパノラマ風景でもっと壮観。(ぜひご自身で感じてください!!!)

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テラスの屋根に作られた六角形の窓が、横長に延びる景色と空をつなげている。積み上げられたレンガも、いろいろな形が組み合わさっていてセンスが光る。

リビングと反対側にあるウイングに寝室・ゲストルームがある。落水荘同様、現代アメリカサイズからするとだいぶ小さな部屋ではあったが、テラスのような石組と木の造形が美しく温かみもあるので、狭さが気にならない。

ガイドツアーは庭に出て終了、ちょっと散策して戻ったらバスが来てくれていた。簡単に「庭」と書いたが、その単語の響きと実際のスケール感が違う気がするのでその眺望の一部をご覧いただこう↓

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ガイドさんによると、この家のオーナーはアイスクリームショップを経営していた(Hagan’s Ice cream)そうで、そのアイスが売店にあったので、食べてみた。普通に美味しかった!そして量が多かった!

この後、落水荘で購入したLunch-to-go(持ち帰りランチ:サンドイッチ、ポテトチップス、リンゴ)を食べてから、ピッツバーグ空港へ。この日のタイムスケジュールは以下のような感じ。

8:30     ユニオンタウンのホテル発
9:10     落水荘着、予約(9:30)のチェックイン
9:45-10:45   落水荘のガイドツアー
10:45-11:45 落水荘の外観撮影、ギフトショップ物色、ランチピックアップ等
11:45   落水荘発
11:58   ケンタックノブ着、予約(12:00)のチェックイン
12:00-12:50 ケンタックノブのガイドツアー
12:50-13:35 ランチ等
13:35   ケンタックノブ発
16:00   ピッツバーグ空港着・レンタカー返却完了(空港近くで給油)
17:30   ピッツバーグ発
19:00   ニューヨーク着
慌てず焦らず動けた時間付けだった。落水荘・ケンタックノブ共に散策できる敷地もあるので、もう少し滞在時間を長くして自然を堪能するのも一興かとは思う。ご覧くださった方々の旅行の参考になれば幸いです。

これまたついでに、レンタカーについての反省点もシェアさせていただく。今回、レンタル時にEzpass(日本でいうETC読み取り機)を借りるか迷って、借りないことにした。Ezpassがなくても、(人のいる料金所ブースがなくても)ナンバープレートを読み取られて、レンタル会社経由で後請求してもらうこともできるからだ。私の使ったレンタカー会社・dollerはEzpassを借りる場合、1日25ドルかかる(使っても使わなくても。+通行料)。後請求の場合、料金ポイントを通過するたびに通行料+15ドルの手数料がかかる。3日間のレンタルだったので、5回以下のポイント通過であれば、借りない方が得となる。…しかし結果は6回通っていた。。過去、オハイオ・ミシガンエリアの有料道路の料金所は、人のいるブースや、手動支払い式のレーンが多数あったのだが、今回は、完全にEzpass・ナンバープレート読み取りだけだった。15ドルの損で済んだので大ごとではないが、情報共有まで。レンタカーを借りる際は、事前の有料道路有無のリサーチ、レンタルカウンターでのETCレンタル費用・手数料等、確認されることをお勧めします。

そしてぜひ皆さまも、ペンシルバニアへ☆☆ 派手さはないかもしれないけど、広大な自然を感じながら、毎日違った楽しさを味わえて、心が豊かになった3日間でした!

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