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シカゴの伝説チョコレート in NYC

かつてシカゴにはMarshall Field’s という老舗デパートがあった。そこで売られていたのが上記の写真のFRANGOというミントチョコレートだ。シカゴ土産といえばコレ、という名物チョコだ。15年ほど前(そんなに経つのか。。。)、シカゴで現地の友人に試食を勧められた時、ミントと聞いて一瞬ためらった。スースーする味が得意ではないからだ。匂いもスースーしていたので、味が想像できた。しかし、思い切って食べたら、見事に裏切られた。とーっっっっっても美味しかった。人に勧めたくなるのがよく分かる。(そして今、私も皆さんにご紹介している。)

「どこに売ってるの?」と友人に訊いたら「マーシャルフィールドというデパートで ”チョコはどこにある?” と訊けば、皆教えてくれる」ということだった。…「商品名とかあれこれを説明しなくていいの??」と私はもう一度訊いた。「絶対大丈夫」。言われた通りに店員さんに聞いたら、友人の言った通り、店員さんが教えてくれた。

そういうわけで、とてつもなく感動したクセに「マーシャルフィールドで売ってるチョコ」「深緑色の長い箱」くらいしか覚えていなかった。…そして昨年、マーシャルフィールドがなくなったことを知った。ニューヨークに来たからにはまたシカゴに行って、マーシャルフィールドのチョコレートを絶対買うぞ!と思っていたのに。。。(実際にマーシャルフィールドがなくなったのは2005年だそうだ。)するとあのチョコレートはどうなったのだろう?でもそもそも名前が分からないし、…と途方に暮れていた。(今考えれば、「マーシャルフィールド」「チョコ」とグーグル検索すればすぐに商品名が分かったはずだ)

転機は最近訪れた。マンハッタン、34丁目にあるMacy's に行った時のこと。一番奥のエスカレーターに乗った時、中二階に小物のセレクトショップコーナーがあることに気が付いた。帰る前に寄ったとき、小物コーナーの外れに写真の深緑色の長い箱が並んでいるのを見つけたのだ。「あれ?なんか似てる。」…途方に暮れた時には全く思いつかなかったグーグル検索がこの時にはすぐに思いついた。目の前にある箱と、かつて心を奪われたチョコレートが一致した。…そしてこの時、マーシャルフィールドがMacy's に買収されていたことも知った。めでたく、シカゴ名物はアメリカの各地で手に入る銘品として継承されていたのだった。

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中身はこんな感じ。固くもなく柔らかすぎもしない食感で、中にミントの層はなく、全体からほんのりとミントテイストが口に広がる。匂いとはウラハラに、ミントの味はあくまでマイルドで、優しい気持ちになる。甘さも日本人好みな、控えめ上品な味。ぜひ騙されてトライしてみてください!

現代ではもちろん、ネットショッピングでも買えるでしょうが、Macy's で買う場合は、中二階に上がるエスカレーター(1本だけしかないので迷いません)で上がって、右側、吹き抜け側の棚にひっそりと並んでいます。

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