見出し画像

メットオペラ案内 ~チープに満喫!

 昨日、メットオペラに行ってきた。メットオペラは世界5大オペラ(他はウィーン、ミラノ、ロンドン←なぜかここだけ、地区の名前:コベントガーデンと表記される、そしてパリ)の1つと言われている。実際、華やかだ。

 でもやっぱり、お値段は高級だ。(一応、1番上の階は32.5ドル位からあるようだが、完全に見下ろす感じ。真ん中あたりで、上の階の座席がせり出してきていない、美しい響きを確保できる席は、4階席でも170ドルはする。)
 しかし、私は昨日、1階席の前から10列目・右端から4番目の、通常182ドルするらしい席を25ドルでゲットした。メットオペラにはそんな素敵なチャンスもある。Rush Ticketという制度だ。

 Rush Ticket は当日の正午(土日や昼公演は異なる時間)に、一定数(枠数は不明)、公式サイトから販売される。人気の演目は秒殺。(公式サイトにも「先にログインしておいてください」と書かれている。)私が挑戦したのも、La Traviata(椿姫)、ヴェルディの人気作なので、はっきり言ってダメ元だった。しかも、トライしたのは電波の悪い病院の待合室(アメリカの病院では携帯電話を使っていても怒られることはない)。いつ呼ばれるか、ひやひやしながら、クリックしてみたら、購入ページに進んでしまった。…ますますいつ呼ばれるかひやひやしながら、半ば気が動転した慌てた状態で選んでいったので、選択オプション等の詳細を説明できないが、とりあえず、どの階が良いかを選び(→私は1階を選択)、どの席にするか、というのも選べそうだったが、とにかく電波が悪くて進みが遅かったので「Best Available seat」というボタンを押して、あちらの提案に任せた。席が決まったら、後は通常の購入と同じくクレジットカードの登録をして、支払いボタンを押す。Thank you for your order! のページに切り替わり、ホッ。そのページに入場のためのQRコードがついていた。「後で確認メールが来るまでこのページは保存しておいてください」みたいな文言が書かれていたが、結局メールは届かなかった。。そのQRコードのスクショで入場した。席から見た様子はこんな感じ↓

J28のシートから撮った舞台。オーケストラピットは見えない。

近くて迫力はたっぷり。だが、やはり片側に寄っているので、両耳バランスよく聴けてる感じがしなかった。…感謝が足りない!!!25ドルで聴けただけ、心から感謝!!!!!

 オペラは早め(30-40分前)に着くといいと思う。ギリギリに行くと、人が押し寄せて、間に合うかひやひやするし、トイレの列も長くなっていて、それも焦る。早く着くメリットとして、劇場内アートを人の少ない状態で鑑賞できるのは大きい。幕間になると皆がロビーに出てくるので、別の人の写らない写真を撮るのも難しくなる。始まる前に撮った写真をご紹介しよう。

シャガール。冒頭の外観を撮った写真からも、ガラス越しに、左端に見える絵。右端のシャガールはレストランを利用しないと撮影できないが、こちらはバーカウンターなので堂々と進入できる。
既にたくさんの人が断続的にこの作品の前で写真を撮っていたので全体は撮れなかった。Rashid Johnsonという人のモザイク。割れた鏡を貼っていたり、ポップでアメリカらしい感じがした。
ちなみに以前同じ場所にあった作品が↓
作者不明。
メットオペラに出たことのある人たちのポートレートが一面に敷き詰められたコーナー。一部しか撮れていないが、壁一面に飾られているので、圧巻の光景。真ん中にはメットオペラのディーバ、ルネ フラミングを発見(ボブヘアで、左上を見ている)。その2つ右の黒人男性は、バックコーラスでよく見かける人かな、と推測。楽器を持った人もいるので、オーケストラの方々も飾られている様子。切れてない範囲で、一番右の上から3番目の方は、今回の演目(主人公の恋人の父親、キーパーソン)でメットオペラ初デビューのAmartuvshin Enkhbatさん(モンゴル人!!!声の張りも太さも素晴らしく、一番拍手をもらっていた)も今、発見!
吹き抜けのシャンデリア、メットオペラのシンボル。ウェブサイトで切り替わり待ち画面でこのモチーフがぐるぐる回っていたり、ショップにもこのモチーフのグッズが売っていたりする。
シャンデリアのある吹き抜けを下に向けて撮った写真。バーガンディのカーペットがエレガント。

 そして「私の感覚での」ドレスコード論。イメージで言うと、内装がモダンなレストラン(例えば、上のモザイクが飾られてそうなポップでちょっとギラギラした感じ)に行くときに着る服。…私もそんな場所、行かないけど(笑)、そういう場所に合いそうな服。
…入学式や音楽発表会のようなキッカリした服だと、ちょっとニューヨークでは野暮ったい感じ(田舎からこの日のために出てきました、みたい)な気がする。白シャツもチェーンネックレスとかをジャラ付けしてモダンに着ればいいけど、普通に着るとこのカテゴリーに入るかな、と思う。
そして、仕事帰りなどの事情がなければ、小さなバッグの方が素敵だと思う。
 中にはスパンコールのイブニングドレスを着た人、街中ではほとんど見かけないピンヒールの靴を履いた人も、目にはつく。しかし、全体的に見てカジュアルな感じだ。(全く気にしない人は、セーターにチェックのシャツ、チノパン、みたいな人もいる。とどのつまり、アメリカは何でもOK。)ブロードウェイもそうだが、着物を着ていく感じではない。…かしこまるイメージではないのだ。
…これだけピーコさんみたいに辛口に表現した私はどうなのよ?と思われたことと拝察するので、恥を忍んで申し上げると、黒のニットワンピにスカーフ、ロングのパールネックレスがスカーフからちょっとだけ見える感じに添えて、ロングブーツ、同じ色の小バッグ、という感じにしました。(…もしベターにすべく、アドバイスを頂けるようでしたらコメントお願いします!!)

 さて、公演。CDの平面的な音と違い、生は奥行きがあってやっぱり良い。歌っている人の動きだけでなく、劇中対立する人たちとの距離感(立ち位置の変化)、バックコーラスの人の動きに自由に視点を変えながら楽しめる。大掛かりなセットの迫力、優雅さも実感でき、自分の感覚をフルに使っている感じがして、終わった後の爽快感は動画鑑賞とは質が違う。…途中、素晴らしい独唱に対して贈る拍手といった、ちょっとした双方向体験もその一因かもしれない。
歌だけでも素晴らしいのに、歌いながら演技もするし、完璧に覚えている、ということが神技。(さらに通常、オペラ歌手は、1シーズンにいろんな演目に出演しているのだ!!!)

 なお、40歳以下のファンのために、62-83ドルで提供+開演前のプチカクテルパーティーも楽しめる、Friday Under 40という制度もある模様。ぜひ、チープに楽しく、メットオペラをどうぞ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?